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F I N A L  F A N T A S Y  ] 作者:FLAIR

第19回   裏切りの“真実” 《T》
<飛空艇・ブリッジ>

シド
「じかんがねえ! さっさと はっしんしろ!

アニキ
「あと 3フン だ!

シド
「もたもたするんじゃ ねえ! 1プンで やれ!

ティーダ
「ユウナはどこだ!!

シド
「なかまは ぜんいん のったか?

【クルー】
「いきのこりは ぜんいん!

<ティーダ、シドの襟をつかむ>

ティーダ
「どこだって聞いてんだよ!
「答えろ! ユウナはどこだ!!

シド
「ユウナを見つけて どうするってんだ

ティーダ
「オレ……なんにも知らないで勝手なことばっか言ってた
「あいつを追いつめて 悲しい思いをさせて……
「あやまるんだ  あやまらなきゃ いけないんだ

シド
「なんでえ! あやまってそれでおしめぇか!
「そのあと また旅にひっぱり出して『シン』と戦わせるってか?
「召喚士に全部おっかぶせて ひとりで死なせる気だろうが!

<シド、ティーダを投げ飛ばす。→ティーダ、勢い良く尻餅をつく。→が、シドに振り返る>

ティーダ
「違うッ!!
「ユウナは……絶対に死なせない!

シド
「へッ! 口だけならなんとでも言えんだよ!

ティーダ
「死なせねえって言ってんだろうが!!

シド
「小僧 その言葉 ウソはねえんだな
「口だけのガキじゃねえって説明してみろ

ティーダ
「おう!
「居場所 知ってんのか!?

シド
「わかりゃしねえよ! だから探すんだ
「この飛空艇でな!

ワッカ
「ひ……飛空艇ぃ!?

アニキ
「おやじ! はっしんじゅんび かんりょうだ!

シド
「よっしゃあ!! 1000ネン ぶりの ふらいとだ!

 

<飛空艇、浮上>

 

アニキ
「すげえ! うごいてる!

シド
「な? ばくち うって みるもんだろ?

アニキ
「すげえ! とんでる!

シド
「つぎは……あれ つかうぞ

アニキ
「……しかたないよな

<一同、祈りの歌を合唱>

ワッカ
「なにが始まるんだ?

リュック
「ホームを爆破するんだよ

ルールー
「どうやって?

シド
「禁じられた機械ってやつでな
「おっし! はっしゃ!

 

<飛空艇から無数のミサイルを発射させ、ホームを粉砕>

 

シド
「ガハハハハ! きれい さっぱりだぜ!

【アニキ】
「ふおー おおおおおお……

シド
「なくんじゃねえ!
「きかいの いいところはな  また つくれば いいってことだ

ワッカ
「まあ その……あれだ そんなに落ちこまねえでよ
「ドガ〜ンと一発 景気づけの花火ってことで……なあ?

リュック
「ぜんっぜん景気よくないよ! サイアクー!!

 

ルールー
「……やりきれないわね

 

ワッカ
「ふざけたこと言っちまったよな オレ

 

リュック
「あたしは だいじょうぶ  うん……平気……だよ

 

ティーダ
「ユウナのこと なんかわかったか?

シド
「これから調べんだよ
「今 スフィア波検索装置で調べてるところだから安心しろ!

ティーダ
「スフィアハ ケンサクソウチ?

シド
「1000年前の機械だ
「仕組みなんてわからねえからなんにも聞くんじゃねえぞ!

ルールー
「なんにもわからずに使っているの!?

シド 
「おう!
「コイツがどういう仕組みで飛んでるかも わかってねえ!

【ワッカ】
「いー! うわっ……!

シド
「エボンの機械禁止のせいで オレたちはなんにも知らねえ愚か者よ!
「まったく 愉快痛快じゃねえか!

 

アーロン
「ユウナがどこにいるにせよ ひと波乱あるだろうな

 

ワッカ
「こんな機械で空飛ぶなんてのはカンベンしてほしいぜ

 

リュック
「この船 おぼえてる? 海に沈んでたやつだよ

 

ルールー
「この船の中では 私たちは無力ね

 

シド
「ヘンなとこさわって 船こわすんじゃねえぞ!

 

アニキ
「きが ちるだろ! はなしかけるな!

 

<通路>

キマリ
「キマリはアルベドの犠牲を忘れない

 

イサール
「アルベド族には ずいぶんと世話になってしまった
「しかし……いくら言われても旅をやめるわけにはいかない

ティーダ
「死んじゃうのに か

イサール
「子供のころから決めていたんだ とっくに覚悟はできているよ
「僕がやらねば誰がやる……そんなところさ
「こんなものが空を飛ぶとは信じられない
「すごい機械だとは思うが やはり教えに反するものだ
「正直言って 乗っていると気分が悪くなるね

ティーダ
「ただの乗り物酔いじゃない?

イサール
「乗り物……酔い? なにかな それは?
「船を降りたら すぐに旅を再開だ

 

マローダ
「俺もよ 旅の終りにアニキが死ぬなんてイイ気分じゃねーよ
「誰も死なずにすむ方法がありゃ そっち取るに決まってらあな

ティーダ
「じゃあ 考えよう!

マローダ
「簡単に言ってくれるよな……
「たっぷり時間さえありゃあ いくらでも考えるっつーの
「でもな チンタラ考えてるうちに『シン』がみんな こわしちまうだろ
「スピラにゃあ時間がねえんだよ
「オレたちゃ ビサイドでアルベド族にとっつかっちまってな
「パッセがワナにかかっちまってよ 言うこと聞くしかなくってな
「ま 仕方ねえやな パッセも相当疲れてたからな
「まだガキだってのに ムリしてオレらの旅についてきてよ……
「ちっちぇえ体でキバってんのさ たいした奴だよ あいつは

 

イサール
「眠らせてやってくれないか

 

リン
「これはこれは
「無事に脱出できたようで なによりです

ティーダ
「あんたも乗ってたのか!?

リン
「商品を仕入れにホームへ戻ったところ 巻きこまれまして
「とんだ災難です
「幸い 商品は無事です
「必要なものがあれば なんなりとお申しつけください

<選択肢:「武器みせて」or「アイテムみせて」or「やめておく」→「やめておく」を選択>

リン
「今後も わが旅行公司をぜひともごひいきに
「売上は ホームの再建に役立たせていただきます
「今後も なにかご用があれば なんなりとお申しつけください

ティーダ
「ありがとう つぎも よろしく

リン
「すばらしい
「われわれの ことばをかんぺきに おぼえましたね

ティーダ
「こつが わかれば かんたんっす

リン
「こうして かたりあえる ひが くるとは じつに よろこばしい ことです

ティーダ
「おれもっすよ

リン
「ぜひ わたしからの おいわいを うけとって ください

<ティーダ、『逆転のカギ』を99個もらう>

ティーダ
「ありがとう!

 

<倉庫前>

ドナ
「見ればわかるでしょう 疲れてるの
「用がないなら ほっといてくれる

ティーダ
「……はいよ

ドナ
「待って あんたにひとつ質問
「もし 私が旅をやめるって言ったら……どう思う?

<選択肢:「やめちゃえよ」or「勝手にしろよ」→「やめちゃえよ」を選択>

ドナ
「めずらしいわね
「ふつうの人は 旅をやめる召喚士には きびしいのに

ティーダ
「そうなのか?

ドナ
「使命から逃げた って後ろ指をさすのよ

ティーダ
「別にいいんじゃないの
「陰口言うヤツには言わせといて 好きなようにやりなよ

ドナ
「えらそうな口を たたかないで
「でも それもいいかもね……
「バルテロとふたりで遠くへ逃げちゃおうかな
「話 聞いてくれてありがとう  なんだか ふっきれたわ

 

<ティーダ、ブリッジに戻ると…>

アーロン
「ユウナを救出して その後はどうする
「おまえの望みは ユウナの身の安全だろう
「旅をやめさせるつもりか

シド
「あたりめえよ!
「このまま旅を続けりゃ ユウナはかならず死んじまう
「そんな ふざけた話があるか!
「定めだかなんだか知らねえが だまって姪っ子を死なせられっか!
「ユウナを助けたら 召喚士なんざ即・廃業させたる!

アーロン
「ユウナの意思に反しても か

シド
「死んじまうよりゃマシだ!
「文句のある奴ァ前に出ろ たたき出したるわ!

アーロン
「やむをえんな

シド
「おーし! 満場一致だな!

 

ワッカ
「なあ あいつ 姪って言ってたよな?
「んじゃあ ユウナはアルベドと血がつながって……
「わ わかってるって!
「ユウナは……ユウナだもんな

 

リュック
「ユウナ たび やめて くれるかな……

 

ルールー
「なにがあっても ユウナが旅をやめるはずないわ

 

アーロン
「なんとでも言わせておくさ

 

シド
「まずはユウナ救出だ いいとこ見せてみろや!

 

アニキ
「おやじ! ユウナの いばしょが わかった!

シド
「どこだ!?

アニキ
「いま うつす!

ティーダ
「ユウナ!?

<ユウナとシーモアが映し出される>

ティーダ
「どこだ!?

ルールー
「【聖ベベル宮】 エボンの総本山よ

ティーダ
「おっさん 行ってくれ!

シド
「わかってんのか 小僧
「ベベルの防衛網はハンパじゃねえ!

ティーダ
「なんだよ おっさん ビビってんのか!
「そこにユウナがいる だったら助けに行く
「そんだけッスよ!

シド
「へっ 吹かしやがる
「しんろ ベベルだ! ぜんそくで ぶっとばせ!

アニキ
「りょうかい!

シド
「ベベルまではちょいと時間がかかる
「そのあいだに……

ティーダ
「戦闘準備だろ!

 

リュック
「なんでシーモアが生きてんの!?
「あんにゃろ マカラーニャでやっつけたのに!

アーロン
「死んでいるさ ジスカルと同じだ
「強い想いに縛られ 異界に行かずにとどまったのだ

リュック
「うわ〜!? しつこ!

 

アーロン
「ユウナは 奴を異界送りする気かもしれん

リュック
「うまく行くかな?

アーロン
「シーモアがスキを見せればな

 

リュック
「ユウナ救出作戦だね! あたし燃えてきたよ〜!

 

アーロン
「ベベルか…… 10年ぶりだな

 

ワッカ
「ユウナが無事なのはいいけどよ なんだよ あのかっこう?

ルールー
「花嫁衣裳みたいね

ワッカ
「んなっ!?
「くっそぉ…… どうなってやがんだ

 

ルールー
「ベベルは地上に築かれた都市よ 水中でのバトルもありえるわ
「あんたかリュックが魔法を修得しておいた方がいいかもね
「あのシーモアは たぶん死者ね
「おかしいわ マイカ総老師はなぜ死者を放置しているの……?

 

<すると、機体が揺れる>

ティーダ
「なんだぁ!?

リン
「内部からの攻撃です
「ホームを襲ったグアドの魔物がもぐりこんでいたようですな

シド
「なに余裕かましてやがる!

リン
「こういう性格なもので

シド
「仕方ねえ! こうなったら……

リュック
「『こうなったら 船ごと爆破して一気に封じたるわ!』

シド
「う!?

リュック
「オヤジは手加減ってものを知らないんだから
「そんなことされたら ユウナ助けに行けないでしょ!
「魔物は あたしたちがやっつける!

ティーダ
「おーっし! やるッス!

リュック
「……ありがと

リン
「リュックさんは良いお友達を見つけましたな
「よろしくおねがいします

 

<通路>

マローダ
「ケガすんなよ!

 

パッセ
「ここはだいじょうぶ! ボクたちが守ってるよ!

 

ドナ
「ここは狭すぎて召喚獣を呼べないの
「あなたたちに まかせるわ  いいとこ見せてちょうだい

 

イサール
「君たちは別の区画をたのむ!

 

<キャビン>

アーロン
「ほう…… なかなかの見物だ

<窓から、魔物が飛んでいる>

ティーダ
「うわ でか!?

リュック
「なにアレ〜!?

ルールー
「エボン守護龍 エフレイエ
「聖ベベル宮を防衛する最強の聖獣よ

アーロン
「フン 最大級の歓迎だ

ティーダ
「んじゃ ベベルは近いってことだな!

シド
「リュック! 聞こえるか!
「これから あのデカブツと一戦まじえるぞ!
「おめえらは甲板に出て あんにゃろうを迎え撃て!
「いいな!

リュック
「ま〜た勝手に決めちゃって……

アーロン
「高い船賃だな
「ハッチを開けろ 打って出る

 

リン
「エフレイエは強敵です
「ご準備はぬかりなきよう

ワッカ
「金 取るってか!
「オレらがやられたら
「お前も死ぬんだぞ?

リン
「皆様の勝利を確信しておりますので

ワッカ
「良く言うぜ

 

<甲板>

シド
「ヤツに近づきすぎるのは危険だ! つかずはなれずで戦うからな!
「距離を変えるタイミングはおめえらにまかせる!
「早めに言えよ! でっかい船だ 急には動かせねぇぞ!

ティーダ
「わかった! オレが指示する!

リュック
「あたしもやるよっ!

<戦闘:エフレイエ>

<エフレイエを撃破>

<戦闘終了>

 

アニキ
「くそったれ! しゅつりょくが おちやがった!

シド
「おい!
「みえたぞ! ベベルだ!

 

<飛空艇、ベベルへ接近>

<兵士たち、銃を持ち構える>

シーモア
「来なさい

【ユウナ】
「あっ!

 

<ワイヤーロープを放ち、地上へ接続させる>

【兵士たち】
「うわっ!!

<ティーダたち、ワイヤーをつたって接近>

【ティーダ】
「たあっ!!

<べべルへ降り立つ>

 

<聖ベベル宮・聖なる塔>

ティーダ
「ユウナ!!

 

<戦闘:僧兵A&B&C>

【ティーダ】
「シーモア! そこを動くな!!

<僧兵A&B&Cを撃破>

<戦闘終了>

 

<戦闘:僧兵A&B&鉄騎63型>

リュック
「ユウナ! 今行くよ!

<僧兵A&B&鉄騎63型を撃破>

<戦闘終了>

 

<戦闘:僧兵A&B&C>

<僧兵A&B&Cを撃破>

<戦闘終了>

 

<戦闘:僧兵A&B&鉄騎63型>

【アーロン】
「いいか 雑兵には構うな

【ティーダ】
「中央突破だろ!

<僧兵A&B&鉄騎63型を撃破>

<戦闘終了>

 

<戦闘:僧兵A&B&岩竜99型>

<僧兵A&B&岩竜99型を撃破>

<戦闘終了>

 

キノック
「茶番は終わりだ

<キノック、銃を構える>

【ティーダ】
「この……!

<アーロンに止められる。→一行、気付くと兵士に囲まれていた>

【ティーダ】
「くっ!

<すると>

【ユウナ】
「んっ!

<ユウナ、ロッドを持ち、シーモアの前に立つ>

シーモア
「いつわりの花嫁を演じてまで 私を異界へ送りたいと?
「強情な方だ
「それでこそ わが花嫁にふさわしい

【ユウナ】
「……!

<ユウナ、異界送りをしようとすると…>

マイカ
「やめい!
「この者どもの命 惜しくはないのか
「そちの選択が仲間の命運を決める
「受け入れるか
「見捨てるか
「どちらを選ぶのだ?

<ユウナ、ロッドを落とす>

シーモア
「それでいい

<シーモア、ユウナの両肩をつかむ>

【ユウナ】
「はぁ……!

【リュック】
「あ あ……!

<シーモア、ユウナを見つめる>

【ワッカ】
「うわぁ あっ!

【ティーダ】
「ぐっっ……!

【ユウナ】
「うっ……!

<そしてユウナと口付けをかわす…。→ティーダ、睨み付ける>

 

シーモア
「殺せ

【ユウナ】
「っ!!

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