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F I N A L  F A N T A S Y  ] 作者:FLAIR

第18回   誰がために君は泣く 《U》
アーロン
「いつまでも休んではいられんな

 

リュック
「あれ?

ルールー
「歌が終ったみたいね

<地が揺れ出す>

ユウナ
「あっ!

ワッカ
「なんかいるんじゃねえか!?

アーロン
「下だ!

ユウナ
「『シン』!?

ワッカ
「げっ!?

リュック
「ひっ!?

ルールー
「毒気に気をつけて!

 

このときだった

 

『シン』は

オヤジなんだってこと……

 

はじめて素直に

受け入れることができたんだ

 

 

ティーダ
「歌……聞いてたんだろ?
「今度は……なんだよ

 

<ティーダの意識がトリップする…>

<ザナルカンドの夜景>

ティーダ
「ザナルカンド……?
「ああ…… あんたが思い出してんのか

<ブリッツボールを映し出す>

ティーダ
「もう ムリだって  あんた『シン』なんだろ

<幼少のティーダを映し出す>

ティーダ
「オレ……もっと大きくなったって
「わかったよ
「終らせたいんだよな
「オレがなんとかしてやるからな

 

 

<そして…>

【ティーダ】
「うわっ!

<ティーダ、水中で目を覚ます>

【ティーダ】
「うわっ!

 

<サヌビア砂漠・オアシス>

ティーダ
「今度は どこッスか……
「ま かんべんしてやるか
「しばらく おとなしくしてろよ

 

<戦闘:ズー>

ティーダ
「うひゃ〜……

ルールー
「だいじょうぶ?

アーロン
「手助けしてやろうか?

<ズーを撃破>

ティーダ
「楽勝ッスね

アーロン
「さて……行くか

<ルールー、アーロン、合流>

<戦闘終了>

ティーダ
「はあ はあ……
「みんなは?

ルールー
「近くには いないみたい
「こういう時は最初の場所を動かないのが鉄則なのに……

ティーダ
「じっとしてろっての 無理だよ

<アーロン、歩き出す>

ティーダ
「ほらな?

 

<ワッカを見つける>

ティーダ
「おーい!

【ワッカ】
「ん?

ティーダ
「ひとりか?

ワッカ
「ああ
「ユウナは?

<一同、だまる>

ワッカ
「くそっ!
「ユウナは見失うわ 機械にゃ襲われるわ……
「どうなってんだ!

<ワッカと合流>

 

<東部>

<キマリを見つける>

キマリ
「ユウナは……いない!

ティーダ
「キマリのせいじゃないって

<キマリと合流>

 

リュック
「あ!
「みんな〜!!
「ユウナは?

ティーダ
「いない

ルールー
「最悪 ガード失格だわ

リュック
「えっと……
「話したい事があるんだけど なにも言わずに聞いてくれる?

【ワッカ】
「ん〜?

リュック
「にらむのも禁止!
「この砂漠はビーカネルって島にあんのね
「で 近くにアルベド族のホームがあるんだ
「ユウナは たぶんそこにいる!
「あたしたちより先に 仲間が見つけて助けたんだよ!

ワッカ
「助けたんじゃなくて さらったんじゃねえのか?

ティーダ
「ユウナが無事ならどっちでもいいだろ!

リュック
「そうそう!
「で みんなをホームへ案内したいんだけど……
「ホームのことはナイショにしてほしいんだ
「特にエボンの連中にはヒミツってことで!
「アルベドは寺院から嫌われてっからね
「バレたら なにされるかわかんないんだよ

ワッカ
「寺院がなにをするって? 人聞きの悪いこと言うなよ

リュック
「昔 そういうことが本当にあったんだよ……

ワッカ
「そりゃアルベドが悪いからだ!

ティーダ
「んあ〜! 今はさあ! どっちでもいいだろ?

リュック
「この島のことは誰にも言わない約束してくれる?

ティーダ
「なあ ワッカ!

ワッカ
「わーったよ 案内 たのむわ

リュック
「まっかせといて!

 

<戦闘:オートガーターA&Bを撃破>

リュック
「あ 機械はあたしにまかせて!
「パーツぶっこ抜いてチョイチョイってやっつけちゃうから

<オートガーターA&Bを撃破>

<戦闘終了>

 

<西部>

<戦闘:サンドバルム>

<サンドバルムを撃破>

<戦闘終了>

 

リュック
「こっちこっち!
「ああああ!?

ティーダ
「リュック!?

 

<アルベドのホームが襲撃されていた…>

 

ワッカ
「あそこにユウナがいるってのか!?

ルールー
「仲間が行ったら……でしょ

 

<アルベドのホーム>

ワッカ
「ユウナはどこだ!

<戦火にまみれる中、アルベド族の一人がやられる>

リュック
「ケヤック!
「誰!? 誰がこんなことしたの!?
「おそって きたのは だれ?

ケヤック
「エボン……グアド……

<ケヤック、死す>

リュック
「ケヤック!? ケヤック!

ルールー
「エボンとアルベドの 戦争……?

<すると>

【スキンヘッドの男】
「そうじゃ ねえ!
「グアドの ねらいは ショウカンシだ

リュック
「おやじ……

【スキンヘッドの男】
「テメエらリュックのダチか? ちょうどいい 手ぇ貸せ!
「ホームに入りこんだグアド族をたたき出すぞ!

ティーダ
「誰?

リュック
「シド
「アルベド族の親分で…… あたしのオヤジ

ティーダ
「行こう

リュック
「うん ユウナ 助けなくちゃ

ティーダ
「ユウナだけじゃないだろ!

リュック
「うん!

 

<入口>

ワッカ
「ユウナ! どこだ!

<戦闘:グアド・ガード&ボムA&B&C>

<グアド・ガード&ボムA&B&Cを撃破>

<戦闘終了>

ワッカ
「グアドのやつら やりすぎだろ これ

リュック
「ひどいよ……

 

<メイン通路>

シド
「くそったれっ!
「リュック! きいてるか!?
「おまえたちも ちかに にげろ! ホームを ばくはする!
「マモノごと ぶっとばす!

リュック
「うそぉ!?

ワッカ
「通訳!

リュック
「と とにかく地下に避難!

アーロン
「ユウナはどこだ?

リュック
「たぶん【召喚士の部屋】 こっち!

<戦闘:グアド・ガード&デュアルホーンA&B>

<グアド・ガード&デュアルホーンA&Bを撃破>

<戦闘終了>

リュック
「こっちこっち!

 

ワッカ
「ここはもうダメだな……

リュック
「そだね……ダメだね……
「アルベド族には ふるさとがなかったんだ
「むかし住んでた島は『シン』にやられちゃったからね
「一族はバラバラになって あちこちで暮らしてた
「でも オヤジが一族を呼び寄せたんだ
「力を合わせて新しいふるさとをつくろう ってね
「うまくいってたんだよ  みんな がんばったんだよ
「なのに……どうして こんなんなっちゃうかなあ……

ワッカ
「リュック……

<リュック、ワッカの胸で泣く>

ワッカ
「チッ! 好き勝手にあばれやがって! グアドは なにがしてえんだ!?

<戦闘:グアド・ガード&キマイラA&B>

<グアド・ガード&キマイラA&Bを撃破>

<戦闘終了>

ルールー
「ねえ リュック 召喚士の部屋ってなに?

リュック
「アルベドは召喚士を保護してるの 死なせたくないから

ワッカ
「んで さらったってワケか

リュック
「うん
「わかってもらえないかもしれないけど……

ワッカ
「理屈はわかるけどよ……

ティーダ
「オレはイマイチわかんないんだよな
「旅で死ぬかもしれないからって 誘拐はやりすぎじゃないか?
「だって召喚士は旅をしないと 『シン』は倒せないんだろ?
「心配なのはわかるけど ガードもついてるしさ
「ガードがしっかり守っとけば 召喚士は死なないって!
「なあ?
「なあ!

<一同、引きつった顔で黙り込む>

キマリ
「静かになった キマリは行く

<一同、キマリに続く…>

リュック
「おねがい ユウナ ここにいて!

 

<空間施設>

【リュック】
「はっ!

キマリ
「ユウナ!!

<リュック、アルベド族の死体に驚愕し、腰を落とす。→そこにドナ、イサールがいた>

ドナ
「ここにはいないわ
「久しぶりね
「だけど話は異界送りがすむまで待って

イサール
「彼らは……僕らを守って犠牲になった
「せめて僕らの手で送らねば申し訳が立たない

<ドナ、イサール、異界送りをする。→すると…>

パッセ
「ねえ……イケニエって なに?
「召喚士はイケニエだって アルベドの人が言ってたんだ
「召喚士は 旅をやめなきゃいけないんだって

ティーダ
「召喚士のことはガードにまかせろよ……
「むりやり旅をやめさせるなんてさあ……

リュック
「やめなきゃダメなんだよ!
「このまま旅をつづけて…… ザナルカンドに行って……
「『シン』をやっつけても…… その時……ユウナは……
「ユウナ 死んじゃうんだよ!!
「キミ知ってるよね?
「召喚士は究極召喚を求めて旅してるって!
「ユウナから聞いたよね!?
「究極召喚なら『シン』に勝てるよ? だけど……だけど!
「あれ使ったら 召喚士は死んじゃうんだよ!
「『シン』を倒しても いっしょにユウナも死んじゃうんだよ!!

ティーダ
「知らなかったの……オレだけか?
「知らなかったの オレだけかよ!
「オレだけか! なんで隠してたんだよ!

ワッカ
「隠してたんじゃねえ

ルールー
「言葉にするのが……怖くてね

【ティーダ】
「ぬあっっっ!!

<ティーダ、地面を叩いて、嘆く>

ティーダ
「ルールー ユウナのこと妹みたいに思ってたんじゃないのかよ!
「ワッカもそうだよな!
「どうして止めないんだ!

ルールー
「止めなかったと思うの!?
「ユウナの……意思なのよ

ワッカ
「あいつは みんな承知の上で召喚士の道を選んだんだ
「『シン』と戦って死ぬ道をよ!

リュック
「そんなの絶対おかしいよ!
「みんなのしあわせのためだからって……
「召喚士だけが 犠牲になるなんて!

イサール
「犠牲とは心外だな

ドナ
「あなただって 『シン』の恐怖は知ってるでしょう

イサール
「『シン』のいない世界
「それこそがすべてのエボンの民の夢だ
「たとえそれが僕の命とひきかえでも 迷いはしないさ!

<イサール、ヴァルファーレを召喚し、魔物を蹴散らす>

【ティーダ】
「んんんん……!!!

<ティーダ、走り出す>

ティーダ
「オレ……オレ ユウナに言っちゃったぞ!
「早くザナルカンド行こうって! 『シン』を倒そうっ……!
「倒した後のことも いっぱい いっぱい!!
「あいつの気持ちもなんにも知らないでさあ!
「なのに……ユウナ……
「あいつ……笑ってた

 

<回想>

ユウナ
「見て見て!

<ユウナ、指笛を吹く>

【ティーダ】
「ああっ……
「そんだけ吹ければ上出来だな

ユウナ
「元気ないね

ティーダ
「……かもなあ

ユウナ
「叫ぶ?

ティーダ
「ん…… そういうのとはちょっとちがうかな

ユウナ
「あのさ
「自分で言うのもヘンだけど……
「召喚士とガードっていうのは スピラの希望の光 なんだよね
「いろんな人が わたしたちに注目してる
「だから 落ちこんでるところとか 元気ないところとか……
「見せたく ないんだ

ティーダ
「うん わかる……気がする

ユウナ
「はい じゃあ笑顔の練習!

 

<そして…>

ユウナ
「笑いながら……旅 したいんだ

<回想終了>

 

ティーダ
「ユウナに あやまらなくちゃ……
「助けるんだ!

 

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