ワッカ 「おい!
ティーダ 「ん?
ワッカ 「見てみろ
ティーダ 「なに?
<ティーダ、水面をのぞく>
ティーダ 「あ! 「街が沈んでる!
ワッカ 「1000年以上前の機械の街だ 「河にたくさんの橋をかけて その上に街を作ったらしい
ルールー 「街の重さで橋がくずれて 河の底に沈んでしまったそうよ
ワッカ 「ま いい教訓だな
ティーダ 「教訓?
ワッカ 「ああ 「河の上に街を作るなんて なんの意味がある?
ティーダ 「うーん……水がたくさんあって便利だから とか
ワッカ 「うんにゃ ちがうな 「ただ その技術…… 力をためしたかっただけだ
ティーダ 「そうかなあ
ワッカ 「エボンの教えだ 「人は力を持つと使わずにいられない 「禁止しなくちゃ キリがないってわけだ
ティーダ 「でもさ けっこう機械使ってるだろ? 「スタジアムとか……そうだよな?
ルールー 「寺院がね 決めるの 「この機械は可 あの機械は不可……ってね
ティーダ 「はっ! どんな機械がダメなんだ?
ワッカ 「ミヘン・セッションで見ただろ? ああいう機械だ
ルールー 「また戦争が始まるからね
ティーダ 「戦争……?ん
ユウナ 「1000年以上前にね 「機械の武器をたくさん使った戦争があったんだって
ワッカ 「戦争の間も武器はどんどん強力になってな
ルールー 「街だけじゃなくて スピラそのものを…… 「世界を破壊しつくす力を持つ武器も作られた
ユウナ 「このままでは スピラがなくなってしまうかもしれない
ワッカ 「それでも戦争は終らなかった
ティーダ 「ど どうなったんだ!
ユウナ 「突然 『シン』が現れて街や武器を破壊した……
ルールー 「戦争は終ったわ 「でも その代償として『シン』が残った
ワッカ 「な? 『シン』は調子に乗りすぎた人間への罪ってわけだ
ティーダ 「キツイ話っスねえ
ワッカ 「ああ キツイな
ティーダ 「でも 機械が悪いわけじゃないだろ?
ルールー 「そう 使う側の問題ね
ワッカ 「アルベドみたいのがいるから ダメなんだよな
<するとその時、シパーフ全体が揺れ動く>
【一同】 「うわっ!
シパーフ使い 「なんかへんだーぞ?
アーロン 「座っていろ!
ユウナ 「は はい!
<するとユウナの背後からアルベド人が現れ、ユウナをつかみあげる>
【ユウナ】 「ああっ!
<海の中へ逃げてしまう>
ワッカ 「アルベドだ!!
<すぐさま、ティーダ、ワッカ、海に飛び込む>
ワッカ 「ユウナ いま助ける!
<戦闘:アルベトキャプチャー>
<アルベドキャプチャーを撃破>
<戦闘終了>
<そして…>
ルールー 「ケガは……ない?
ユウナ 「うん だいじょうぶ
ティーダ 「ふう……ふう
ワッカ 「まったく……アルベドのやつらめ!
シパーフ使い 「だいじょ〜ぶかな〜?
ユウナ 「すいませんでした! もうだいじょうぶです!
アーロン 「ユウナ!
ユウナ 「あ はいっ!
シパーフ使い 「シパーフ出発進行〜〜!
ワッカ 「ちっ! アルベドめ 「なんだってんだあ? 「ルカのことと関係あんのか? 「あいつら ユウナ襲ってどーする気だ! 「あっ! 試合に負けたハラいせか! 「あっ!? ミヘン・セッション失敗のハラいせか!?
ルールー 「どうかしら 「キマリの知り合いが言ってたでしょ 「最近 召喚士が消えるって
ワッカ 「ああっ! それがアルベド族の しわざか! 「くっそう……アルベドめ……なに考えてやがる
ティーダ 「どーでもいいって 「アルベド族のことをここで話しても仕方ないだろ 「誰が相手でもユウナを守る 「それだけ考えて オレはやるッスよ
ワッカ 「そりゃあ…… 「そうだけどよ……
ルールー 「……そうだね
ユウナ 「ふふっ 「(ありがとう)
<そして……到着>
<北岸シパーフ乗り場(待合所)>
キマリ 「キマリはシパーフの上で油断していた もう二度と油断しない
【住民A】 「召喚士様が いてくださるおかげで『シン』への恐怖も やわらぎますぞ
【住民B】 「グアドサラムでブラスカ様にお会いしては いかがですかな?
【住民C】 「わしが生きておるうちに ユウナ様のナギ節をお祝いしたいものですわ
ワッカ 「まだアルベドがいるかもしれんねえ 気ぃつけようぜ
ルールー 「しばらく動けそうにないわね
<広場>
アーロン 「ユウナから目をはなすなよ
<入口>
【住民D】 「ユウナ様がいらしたようですな 民の熱気がここまで伝わってきます 「大召喚士の血を引き 民にしたわれる召喚士……申しぶんありませんな
【討伐隊員】 「このまま討伐隊員として生きるか 別の道を探すか…… 「異界で誰かに相談するつもりだったが それも違うように思えてな
【グアド・ガード】 「グアドサラムは すぐそこですが 途中の道には 魔物が出没します 「装備を整えてから出発なさいますよう ご忠告 申し上げます
<北岸>
<ティーダ、倒れている女性を発見>
ティーダ 「死ん……でる?
<いきなりその女性が立ち上がる>
【ティーダ】 「うわっ! おう!
<その女性、プロテクターを取り外す>
【女性】 「よっと!
<上に着ているものを脱ぎ始める>
【ティーダ】 「え? 「ええ?
【女性】 「うーん ん!
【ティーダ】 「んん?
<最後にマスクを取る>
【リュック】 「よっと〜 「死ぬかと思った……
ティーダ 「あっ!? 「リュック!? リュックだよな! 「おーおお! 「無事だったんだな! 元気だったか?
リュック 「ぜんっぜん
ティーダ 「顔色悪いな なんかあったのか?
リュック 「キミにやられたの!
ティーダ 「え? 「あ! さっきの機械! あの中にいたのか
リュック 「そっ 「もう めちゃめちゃ痛かった ヒドイよね もお……
ティーダ 「で でもさあ! そっちが襲ってきたんだろ
リュック 「ちっが〜う! ふっかい事情があるんだよ
ワッカ 「おーい!
<ワッカたちが来る>
ワッカ 「知り合いか?
ティーダ 「えっと まあ…… そんな感じ
リュック 「どーも! リュックでーす!
ティーダ 「ほら ユウナとルールーにはルカで話したよな 「ビサイドに流れつく前に オレが世話になった…… ああ……うー……
ユウナ 「あ……
ルールー 「ああ……
ワッカ 「そりゃおまえ 恩人だろ 会えてよかったよなあ 「まったく エボンのたまものだ 「で リュック? 「倒れてたみたいだけど ケガないか?
ルールー 「ワッカ ちょっと待って
ワッカ 「ん? なんだよ
ユウナ 「ちょっと……話したいんだけど
ワッカ 「おお 話せよ
リュック 「女子だけで話し合いで〜す! 男子は待っててください!
ルールー 「そうね そうしましょう
ワッカ 「ん? ああ?
<そして…>
ユウナ 「アーロンさん 「リュックを わたしのガードにしたいんですけど……
<アーロン、リュックの前へ立つ>
アーロン 「顔を上げろ
リュック 「え?
アーロン 「顔を見せろ
リュック 「あ いいよ
アーロン 「目を開けろ 「やはりな
リュック 「ダ……ダメ?
アーロン 「覚悟はいいのか
リュック 「ったりまえです! 「というわけで 「いいんだよね?
アーロン 「ユウナが望むなら
ユウナ 「わたしは ぜひ
ワッカ 「う〜ん……
ティーダ 「リュックは いい子だよ オレも世話になったし
【リュック】 「うんうん
ワッカ 「そうだな ニギヤカになっていいかもな!
リュック 「そうそう! 「じゃ あたしはニギヤカ担当ってことで!
ふしぎだった
ワッカは あんなにアルベド族が
キライなのに……
リュック 「よろしくおねがいしまーす!
リュックがアルベド族だって
気づかなかった……
<戦闘:バニップ>
リュック 「あ〜! 宝箱だ〜! 「中身なんだろ〜?
<リュック、「盗む」で宝の中身『ボムの魂』を3個手に入れる>
【リュック】 「やーり!
<リュック、攻撃を受け、オーバードライブ状態になる>
リュック 「あたし 怒るとコワイんだからね〜! 「見てな〜! いま取ったアイテムでガスっとやっちゃうよ!
<リュック、「調合」で“スモークボム”を炸裂させる>
<バニップを撃破>
ワッカ 「おまえ なにやったんだぁ!?
ティーダ 「すっげぇ威力だなあ!
リュック 「アイテム組み合わせて使うと こーいうこともできちゃうわけ 「ま テキトーにやってんだけどね
<戦闘終了>
<グアドサラム>
【老人】 「お待ちしておりました ユウナ様 ようこそ グアドサラムへ 「ささ ユウナ様 こちらへ
【ユウナ】 「えっえっ あの……
ワッカ 「なんなんだ あんた
【トワメル】 「あは はっ これは失礼 わたくしトワメル=グアドと申します 「グアドの隊長 シーモア=グアドの身内の者でございます 「シーモア様が ユウナ様に大切なお話があるそうで……
ユウナ 「わたしに ですか? どんなお話でしょう?
トワメル 「ともあれ まずは【シーモア様のお屋敷】へどうぞ 「もちろん 皆様も歓迎いたしますよ
<一行、後を着いていく>
リュック 「なーんか強引だよね〜 「あ! 忘れてた!
<装備の改造説明>
リュック 「そゆことで よろしく!
<宿屋>
シェリンダ 「あ ガードのおつとめ ごくろうさまです 「シーモア老師が久しぶりにグアドサラムにお戻りのようです 「まだまだお若いのにすごい方ですよね 「老師は【マカラーニャ寺院】の僧官長でもいらっしゃいます 「グアド族とマカラーニャの両方を管理するなんて…… 「シーモア老師とお会いできればうれしいのですが・
メイチェン 「異界と幻光虫について 語ってもいいですかな?
<選択肢:「やめてください」or「異界 おねがいします」or「幻光虫 おねがいします」→「異界 おねがいします」を選択>
メイチェン 「オッホン 「異界とは 異界送りで生まれた幻光虫が集まり…… 「死者が生きていたころの姿をとって現れる場所でしてな 「なんとも不思議な現象ですが 仕組みはよくわかっておらんのですわ 「アルベドの者たちは こう言いますな 「『異界を訪れた生者の想いに幻光虫が反応しているだけだ』と 「しかし異界に現れるのは死者のみ 生者の姿は出て来やせんのです 「この仕組みが わかっとりませんな 「おそらく 生者の心には死者の想いが住みついており…… 「その想いが 幻光虫の力を借りて姿を見せるのではないかと…… 「いやいや 証拠などありゃせんのですがな 「まあ これくらいですかな
メイチェン 「異界と幻光虫について 語ってもいいですかな?
<選択肢:「やめてください」or「異界 おねがいします」or「幻光虫 おねがいします」→「幻光虫 おねがいします」を選択>
メイチェン 「オッホン 「幻光虫と言っても 虫ではありゃせんのですわ 「魔物を倒すと現れる光 あれのことですな 「幻光虫は いろいろと不思議な現象を見せてくれます 「過去の幻影 スフィア 魔物…… すべて幻光虫のしわざですわ 「そうそう…… 「召喚獣にも 幻光虫が大きく関係しとるようです 「あれは祈り子様たちの夢が 召喚士の精神を通じて…… 「そう 現実の世で形になったもの そのように推理しとります 「いやいや 証拠などありゃせんのですがな 「まあ これくらいですかな
<シーモアの屋敷・エントランス>
キマリ 「キマリはシーモアが気に入らない
ユウナ 「シーっ!
ユウナ 「どんなお話なのかな
リュック 「なんかさ いいニオイしない?
アーロン 「ユウナから目をはなすなよ
<ルールー、ワッカ、ティーダ、スフィアに映っている顔を見る>
ルールー 「歴代の族長ね グアド族の
ティーダ 「おんなじ顔だ……
ワッカ 「シーモア老師だけ なんか ちがうよな
ルールー 「知らなかったの? 「シーモア老師は…… 「先代の族長……ジスカル老師と人間の女性との間に生まれた子よ
【ティーダ】 「はあ
ワッカ 「ど〜も落ち着かねえなあ
<すると>
トワメル 「どうぞこちらへ
<大広間>
トワメル 「シーモア様をお呼びしてまいります しばしのお待ちを
ルールー 「このグアドサラムには寺院がないでしょう? 「だからふつう 召喚士たちは通りすぎるだけなのよ
ティーダ 「へへへ……
ルールー 「なに?
ティーダ 「いや なにも聞かなくても 説明してくれるから
ルールー 「よけいなお世話……ってわけ?
ティーダ 「ちがうちがう 「オレが なにも知らないこと わかってくれたんだなって思って 「ザナルカンドから来たこと 信じてくれたのかなってさ
ルールー 「……まあね 「私には知らないことがたくさんある…… 「その中のひとつに あんたのザナルカンドがある 「そう考えれば 納得できない話じゃないわ 「でも 気をつけて 「私たち以外には 言わない方がいいわね
ティーダ 「うん わかった
アーロン 「……警戒をおこたるなよ
ティーダ 「なんでぇ? エボンのエライ人の家だろ?
アーロン 「力を持つと使わずにはいられない 「……そういう輩かもしれん
ティーダ 「あんたさあ…… 「エボンの教えとか 信じてないのか?
アーロン 「ふっ…… 「俺もザナルカンド暮らしが長かったからな
ティーダ 「ああ
キマリ 「キマリはもう なにも言わない
リュック 「んまいよ〜 これ
ユウナ 「……ドキドキするなあ もう
ワッカ 「メシ食わせるために おれたちを呼んだわけじゃないよなあ? 「シーモア様にはわりーけど さっさと終わらせてくんねーかな
トワメル 「ふふふ…… 「お客人を迎えるのは 楽しいものです 「ジスカル様が亡くなって以来 この屋敷は静かすぎました……
ユウナ 「ジスカル老師の死は スピラにとって大きな損失です
<ティーダ、ワッカに耳打ちする>
ティーダ 「ジスカル老師って そんなにすごいのか?
ワッカ 「グアド族にエボンの教えを広めたんだ 「まったく…… 惜しい方を亡くした
トワメル 「そう まことに残念です 「しかし われらには新たな指導者 シーモア様がおられる 「シーモア様はグアドとヒトの間に生まれたお方 「かならずや ふたつの種族を結ぶ絆となってくださいます 「いいえ それだけではありません 「シーモア様は…… 「このスピラに生きるすべての者の未来を照らす光となるでしょうな
<すると>
シーモア 「それくらいにしておけ トワメル 「あまり持ち上げられると居心地が悪い
<シーモア、皆の前へ立つ>
シーモア 「ようこそ みなさん
ユウナ 「あの……お話って……?
シーモア 「そう結論を急がずに ごゆるりと
アーロン 「ユウナは先を急ぐ身だ 手短に済ませてもらいたい
シーモア 「失敬 「久しぶりに客人を迎えたのでつい…… 「ユウナ殿 こちらへ
<周りの景色が光に包まれ、夜景を映し出す>
シーモア 「これは異界をただよう死者の念から再現した貴重なスフィア……
<とある街の上を駆け巡る>
ティーダ 「ザナルカンド!!
シーモア 「そう ザナルカンド およそ1000年前の姿です 「繁栄をきわめた機械じかけの街 ザナルカンド 「彼女はここで暮らしました
【アーロン】 「フン
ユウナ 「彼女?
<すると、ある一室が映し出され、髪の長い女性がそこに立っていた>
ユウナ 「ユウナレスカ様!
シーモア 「歴史上初めて『シン』を倒し 世界を救ったお方です 「そしてあなたは その名を受け継いでいる
ユウナ 「父が付けてくれたそうです
シーモア 「ブラスカ様は あなたに願いを託したのでしょう 「ユウナレスカ様のごとく 『シン』に立ち向かえと
【ユウナ】 「うん……
シーモア 「しかし ユウナレスカ様は おひとりで 世界を救ったのではありません 「無敵の『シン』を倒したのは…… 「ふたつの心をかたく結んだ永遠に変わらぬ愛の絆
<シーモア、ユウナに囁く>
【ユウナ】 「ええっ……?? ああ えっ……
<ユウナ、赤面して、慌てて水を一杯飲み干す>
【ユウナ】 「んっ はあー…… 「はあ……
リュック 「うわ! 顔 真っ赤!
ティーダ 「だいじょうぶか?
ユウナ 「うっ…… 「ん…… 「……結婚を申しこまれました
ティーダ 「マジッスか? 「おいっ
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