ティーダ 「あっ! 「オレは信じたわけじゃないからな!
<ジョゼ寺院・海の参道>
【ティーダ】 「あっ
ルチル 「ユウナ様 みなさん ご無事でなによりです
ユウナ 「あなた方も よくご無事で…… エボンのたまものですね
ルチル 「われわれは命拾いしましたが 戦力としては 全滅同然です
エルマ 「生き残ったチョコボは この子だけなんです
クラスコ 「これじゃあ チョコボ騎兵隊なんて 名乗れないっスよ……
ルチル 「教えに背いて参戦したあげく このありさまです 「死んでいった兵たちに 合わせる顔がありません
エルマ 「おまえだけが残っちゃったね…… みんなの分も がんばろうね
ルチル 「作戦に参加する前に 冷静になるべきでした……
クラスコ 「やっぱり 教えを破っちゃいけなかったスよ……
<寺院前広場>
ティーダ 「あれ ジョゼの寺院?
<寺院全体が揺れ、扉が開く>
ティーダ 「すげえ……
ルールー 「あの『毒キノコ岩』はね 召喚士が祈り子様と対面した時だけ開くの
ワッカ 「誰か他の召喚士が来てるってことだな
ユウナ 「どんな人かな
ティーダ 「ドナだったりして
ユウナ 「負けたくないなあ
ティーダ 「うっす! 行くッス!
ガッタ 「先輩が…… ルッツ先輩が……
ワッカ 「いないのか?
ガッタ 「探しにいって……見つけた 体が 半分……
ワッカ 「あのバッカ野郎!
ガッタ 「オレ これから どうしたらいいんだろう 「もういやだ こんなの ビサイドに帰るよ
<大広間>
アーロン 「ブラスカも今やエボンの英雄か
<すると、扉から二人のガードを連れた召喚士の男がやってくる>
【召喚士の男】 「失礼だが お名前を聞かせてもらえないか?
ユウナ 「ビサイドから参りました ユウナと申します
【召喚士の男】 「やはりそうか…… 「ブラスカ様のご息女だね お父上の面影がある
ユウナ 「父の……お知り合いですか?
【イサール】 「いや 直接お会いしたことはないんだ 「ああ 失礼 僕はイサール
イサール 「君と同じ 召喚士だ
【パッセ】 「パッセです よろしくおねがいします
【マローダ】 「オレはマローダ 「見りゃわかるだろうが アニキのガードだ
イサール 「子供のころから いつもブラスカ様を見上げていたよ 「『いつかブラスカ様のような大召喚士になりたい』とね 「きっと お父上から素晴らしい能力を受けついだことだろう 「君なら かならず『シン』を倒せるはずだ
ユウナ 「いえ……そんな…… わたし まだ召喚士になったばかりですし
イサール 「もちろん僕も負けるつもりはない 「どちらが先に『シン』を倒せるか 競争といったところかな
ユウナ 「わたしだって 負けませんから
マローダ 「アニキ!
イサール 「ではユウナ君 僕はこれで おたがいがんばろう
ユウナ 「はいっ!
<ユウナたちが先へ進み、あとからティーダ、行こうとすると>
イサール 「君!
ティーダ 「なんスか?
イサール 「君 ユウナ君のガードだろう? 「マローダが 妙な話を聞きつけてね 君たちも知っておいたほうがいい
マローダ 「討伐隊の連中から聞いたんだけどよ 「ここんとこ旅の途中で行方不明になる召喚士が やたら多いっつーんだわ
イサール 「魔物にやられた可能性もあるが それにしては数が多すぎるようだ
マローダ 「くわしーコトは わかなんねーけど とにかく おめーらも気ィつけろや 「召喚士が消えちまったら ガード的にシャレになんねーだろ?
パッセ 「なになに〜? なんのお話〜?
マローダ 「ガードの仕事をしっかりやれっつう話だ
パッセ 「ボク ちゃんとやってるよ〜! ね 兄ちゃん!
イサール 「くれぐれも気をつけて
ティーダ 「うっす!
イサール 「パッセ!
パッセ 「なに 兄ちゃん?
イサール 「出発するよ
パッセ 「うん わかった! 「じゃ〜ね〜!
<三人、去る>
ワッカ 「おっし ガード全員集合だな
ユウナ 「よろしくおねがいします
ワッカ 「んじゃ 行くか?
<ジョゼ寺院・試練の間を攻略>
<控えの間>
アーロン 「ふらふらするな 落ちついて待っていろ
ルールー 「あんたも もう少し落ちついてね 恥かくのはユウナなんだから
<すると、ドナとバルテロが来る>
ドナ 「あら またアナタたち? 「あいかわらず 頭数だけは多いわね
<するとバルテロ、アーロンの前へ立ちはだかる>
ドナ 「どうしたの バルテロ? そのオジサンに なにか用?
バルテロ 「あんた……アーロンだな
アーロン 「だったらどうする
バルテロ 「握手……してくれないか 「アーロン……いや アーロンさん! 「俺 あんたにあこがれてガードになったんだ!
【アーロン】 「フンっ
<アーロン、仕方なしにバルテロと握手する>
バルテロ 「ありがとうございますっ! か 感激ですっ!!
ワッカ 「大召喚士ブラスカ様を守ったガードをつかまえて『オジサン』とはな
ルールー 「もの知らずにも ほどがあるわね
ティーダ 「うわ〜……
ドナ 「バルテロ もういいでしょ! 戻ってきなさい!
ティーダ 「苦労してんな〜
ワッカ 「いや〜 面白い見物だったけど 心臓によくねえな
ドナ 「おそいわね いつまで待たせるのかしら
バルテロ 「なあ ドナ 俺 もう手 洗わんぞ
ドナ 「やめてよ もう 汚い手でさわったらぶつわよ
キマリ 「自分の場所を決めろ そこで だまって待て
<ユウナ、ようやく戻って来る>
ドナ 「待つべきものは偉大な父親ね 「ガードの数はむやみに多いし アーロン様まで味方につけて 「それにシーモア様にも 気に入られているみたいじゃない? 「『ブラスカ様の娘』って肩書きがあると 違うわね
ユウナ 「父は……関係ありません 「わたしは ひとりの召喚士として旅をしているだけです
ドナ 「あら けっこうなことね 「でも えらそうなことを言う前に まず自分の足でシャンと立ったら? 「ガードにたよってばかりだと いざっていう時に痛い目見るわよ
<召喚獣イクシオンの名前入力画面>
<そして…翌朝>
<寺院前広場>
<ティーダ、伸びをする>
【ティーダ】 「ん うーん うっ〜
ルールー 「また旅の始まりね
ワッカ 「ユウナが来たら出発だ
キマリ 「ドナは出発した イサールも出発した
アーロン 「新入りは今のうちに 旅の準備を整えておけ
<大広間>
ガッタ 「オレ……ビサイドに帰るわ 先輩も……いないし
ティーダ 「そっか…… ひとりで戦うのもつらいよな
ガッタ 「よその討伐隊も ほとんど撤収しちゃったよ 「オレももうすぐ出発だ 「あんたたちも もう行くんだろ? 元気でな またどこかで会えるといいな
<僧官の間(左)>
【僧官】 「夜明けまで ずっと働きづめだったんですよ 「ケガ人の手当てや 異界送りや……
ティーダ 「そっか……それじゃあ もう少し眠らせてやってください
ユウナ 「う……
<ユウナ、目を覚ます>
ティーダ 「ああ…… 「おはよ
ユウナ 「あれ……朝?
ティーダ 「だいじょーぶだよ
ユウナ 「でも 朝なんでしょ!? 「ああっ! 「ごめーん!! 「すぐ支度してくるから ちょっとだけ待ってて!
<ユウナ、ベッドから飛び出す>
【ユウナ】 「えっえっ……もう〜……!
ティーダ 「そんなにあせんなくたっていいって
<そして、ユウナ、出てくる>
【ユウナ】 「っ!
ワッカ 「よ〜お ねぼすけ!
ユウナ 「ごめんなさ〜い! 「すみません
ルールー 「そんなに急がなくていいのに ほら 寝ぐせ
【ユウナ】 「あっ!
ワッカ 「寝ぐせの召喚士なんて みんなガッカリだぞ
ユウナ 「起こしてくれればいいのに
ルールー 「声はかけたよ でも 口あけて眠ってたしね
ユウナ 「えっ? うー もーう 「今日はなんだか みんなイジワルっすね
【ティーダ&ワッカ&ルールー】 「ははははははっ
【アーロン】 「フンっ
ユウナ 「あ! アーロンさんまで!
アーロン 「さて……召喚士様の寝ぐせがとれたら出発だ
【ティーダ&ワッカ&ルールー】 「ははははははははっ
あんなに笑ったのは 久しぶりだった
でも 今はわかってるんだ
オレ以外は……
本気で笑ってなかったんだよな
ああして笑わないと
やってられなかったんだろ?
<海の参道>
ルチル 「お早い出発ですね 「ユウナ様は昨晩 あれほど おそくまで働かれていたのに……だいじょうぶですか
ユウナ 「お気づかい ありがとうございます でも十分休みましたから 「あなたがたも出発ですか
ルチル 「はっ! 幻光河を渡って北上します 新たなチョコボを探すつもりです
エルマ 「チョコボが見つかったら 騎兵隊を再建しまっす!
ティーダ 「あん? ひとり 足りないんじゃない?
<すると>
クラスコ 「た〜いちょ〜う! 待ってくださ〜い!
エルマ 「なにしてんの〜! 置いてくよ!!
クラスコ 「だはっ! はあはあっ……! うえっ! 「だって チョコボについてくなんてムリ……
ルチル 「ではユウナ様 ご幸運を エルマ クラスコ 行くぞ!
クラスコ 「えっ!? ちょ ちょっと休ませて……
エルマ 「甘ったれないっ!
<ジョゼ街道>
ティーダ 「次 どこだっけ?
ルールー 「【幻光河】を渡る
ティーダ 「うーっす! 「【ゲンコーガ】へ向けて しゅっぱーつ!
<南岸の道>
【男】 「これしきのケガで歩けねえなんて オレもヤワだぜ……
【女】 「彼とは ずっといっしょに戦ってきたの 田舎に帰るのも いっしょってわけ
シェリンダ 「こんにちは みなさん 「あの作戦 わたしたちにとっても 大きな教訓になりますよね 「エボンの教えに反していては やはり『シン』は倒せないのです 「わたし グアドサラムへ行こうと思っています 「グアド族とは きちんとお話をしたことがないですからね
ビラン 「見ろ キマリの仲間だ よく似ている
ティーダ 「どこが?
ビラン 「どちらも召喚士を追いかけるツノなしの 小さい奴!
エンケ 「ツノなし! ツノなし!
【ビラン&エンケ】 「ぐはははははは!!
キマリ 「キマリをあざけりに来たか
ビラン 「ちがう 小さなキマリに忠告に来た
エンケ 「召喚士が消え 帰らない
ビラン 「次は キマリの召喚士の番だ
エンケ 「あわれなキマリ! ツノをなくし 召喚士もなくす!
ビラン 「みじめなキマリ! ひとりで泣き叫べ!
【ビラン&エンケ】 「ぐはははははは!!
<ビランとエンケ、去る>
ティーダ 「あいつらさ キマリにうらみでもあんのか?
<キマリ、首を横に振る>
ティーダ 「じゃあ ただのイヤがらせ?
キマリ 「いつかケリをつける
ティーダ 「いつでも手伝うからな!
キマリ 「キマリひとりで
ティーダ 「お……おう
ワッカ 「うん キマリの問題だ 「オレたちは だまって 見てるのが礼儀ってもんだ
ルールー 「気になるわね
ワッカ 「ロンゾ族の問題は ロンゾが解決する 「昔っからのしきたりだろ?
ルールー 「そうじゃなくて…… 召喚士が消えるってこと
アーロン 「突然消えるわけでもあるまい
ティーダ 「ま ガードがしっかりしてれば だいじょうぶってことだ
ワッカ 「お!
ルールー 「言うわね
ティーダ 「へへん!!
ベルゲミーネ 「また会ったな 「ミヘン・セッションに加わっていたそうだな 「機械の無力 理解できたか? 「やはり『シン』を倒せるのは 召喚士しかいない
ユウナ 「そうですね もっと修行しないと……
ベルゲミーネ 「おまえが望むなら 修行に手を貸そう 「召喚獣の実戦訓練だ どうだ 私と戦ってみるか
<選択肢:「たたかう」or「やめとく」→「たたかう」を選択>
ユウナ 「お願いします
ベルゲミーネ 「そう来なくてはな では 始める前に…… 「おまえの召喚獣は いやしておいた さ……始めようか
<戦闘:(ベルゲミーネの召喚獣)>
<ベルゲミーネ、イクシオンを召喚>
ベルゲミーネ 「好きな召喚獣を呼ぶがいい
<ユウナの召喚獣、やられる>
ベルゲミーネ 「未熟だな
<戦闘終了>
ベルゲミーネ 「まだまだ甘いが 素質は十分だよ 「私からの祝福だ 受け取ってくれ
<『スモークボム』を6個、“召喚士の心”をもらう>
ベルゲミーネ 「次に会う時までに きたえておくことだな
<南岸>
ティーダ 「うわあ……
ルールー 「これが幻光河よ
ティーダ 「へえ……
ユウナ 「幻光花っていうの 「夜になると たくさんの幻光虫が集まるんだって
ルールー 「河じゅうが光って まるで星の海
ティーダ 「へえ…… 「あ! そうだ!
アーロン 「夜までなど待たんぞ
ティーダ 「あ……ああ…… 「じゃ 『シン』を倒したら ゆっくり見に来よう!
<一同、シーンとする…>
ワッカ 「急がないとシパーフが満員になっちまうぞ
ティーダ 「シパーフ? 船のことか?
【ワッカ】 「ふふーん へっ
<ワッカ、指差す>
<北岸シパーフ乗り場(広場)>
ティーダ 「おわっ! すげえ!! うおー!
<ティーダ、シパーフを真のあたりにする>
ワッカ 「こいつがシパーフだ
ティーダ 「うわ〜 「乗りたい! これ 乗りたいぞ!
ワッカ 「おっし! 準備ができたら乗るぞ〜!
ユウナ 「シパーフ 久しぶりだな
ティーダ 「あ 乗ったことあるんだ
ユウナ 「うん 1回だけ 10年前 キマリといっしょにね 「おぼえてる?
キマリ 「シパーフが揺れて ユウナが河に落ちた 「シパーフは長い鼻でユウナを助けた 「ユウナは喜んで 3回 わざと河に飛びこんだ
ユウナ 「あ……
キマリ 「キマリは心配した
ユウナ 「……ごめん
キマリ 「ユウナは楽しそうだった だから いい
ユウナ 「わたし 10年前までベベルに住んでたんだ 「父さんが『シン』を倒してから ビサイドに移ったの 「キマリがいっしょに旅してくれたんだよ
ティーダ 「ベベル?
ユウナ 「エボン寺院の中心地で スピラで一番大きな街だよ
キマリ 「ビランは乱暴者だ でも ロンゾだからウソはつかない 「だから召喚士が消える話はウソではない
ティーダ 「うん 注意する
<待合所>
シパーフ使い 「ダメダメねーん ムリっポイかもョ〜?
ルチル 「そこをなんとかお願いしたい!
シパーフ使い 「ダメなものはダメなのネ〜
ティーダ 「どーしたんスか?
エルマ 「あいつったら この子をシパーフに乗せないって言うの!
<ティーダ、チョコボを見る>
ティーダ 「あ〜 「デカイもんなあ……
エルマ 「ったくハラ立つわ あいつ!
クラスコ 「どう考えてもムリだと思うけど……
エルマ 「それじゃあ なに? この子を置いていけっていうの?
クラスコ 「そんなつもりじゃ……
ルチル 「はあ…… 「やむをえん シパーフはあきらめるぞ 「どこか徒歩で渡れる浅瀬を探す
エルマ 「了解です 隊長っ!
クラスコ 「それ すごい遠回りじゃないスか!
ルチル 「道がなければ切り開けばいい
クラスコ 「そんなムチャな……
エルマ 「さっすがルチル隊長!
【ルチル】 「うむ えいっ!
<ルチル、チョコボに乗り、さっそく出発させる>
道がなければ切り開けばいい
ちょっと印象に残っている言葉なんだ
ルチル隊長 元気かな
<広場>
アーロン 「10年前に……
ティーダ 「ああ 昔話?
アーロン 「ジェクトも ここで初めてシパーフを見た 「おどろいたジェクトは いきなりシパーフに斬りかかってな
ティーダ 「な なんで!
アーロン 「酔っていた 魔物だと思ったらしい
ティーダ 「はあ〜 しょーがねえなあ……
アーロン 「俺たちの有り金を全部出して わびを入れた 「そしてジェクトは それ以来 酒をやめた 「あの時のシパーフは今も現役のようだな
【女性A】 「シパーフに乗るのはタダですよ 寺院がお金を出してますからねえ
<待合所>
メイチェン 「シパーフについて語ってもいいかな?
<選択肢:「語らないで」or「ぜひ!」→「ぜひ!」を選択>
メイチェン 「うむ シパーフの生態ついては わからんことが多いんですわ 「たとえば……そう 食事ですな シパーフは なにも食べやせん 「鼻で 河の水を吸いこむだけで あの巨体を維持しとる 「水中の小さな小さな生物を食べているという説もありますな 「うむ だいたい こんなところですわ
【男性】 「シパーフに乗れる人数は少ないんだ 乗るまで けっこう待たされるんだ 「でも召喚士様ご一行なら 最優先で乗れるよ 早くザナルカンドに行ってほしいもんな
ルールー 「シパーフに乗るのがそんなに楽しいの?
ワッカ 「わかってねえなあ…… 「デカイ動物 それは男子永遠のアコガレなのだ!
ワッカ&ティーダ 「な!
【女性B】 「ルカの大会が終ったら すぐベベルへ帰るつもりだったのに…… 「討伐隊が街道を封鎖してからずっと帰れなかったのよ
<広場>
シパーフ使い 「シパーフ乗る〜?
<選択肢:「まだだ〜よ」or「バトルの準備はよし! 乗せて!」→「バトルの準備はよし! 乗せて!」を選択>
シパーフ使い 「じゃあ 乗りな〜よ?
<シパーフにティーダたちが乗り込む>
シパーフ使い 「シパーフしゅっぱーつ!
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