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F I N A L  F A N T A S Y  ] 作者:FLAIR

第1回   気が付くと見知らぬ世界 《T》
最後かもしれないだろ?

 

だから ぜんぶ話しておきたいんだ

 

 

FINAL FANTASY X

 

 

<大回想>

 

<ザナルカンド>

【子供A】
「サインして サイン!

【ティーダ】
「はいよっ!

 

<ティーダの名前入力画面>

 

【子供B】
「ちょーだい!

ティーダ
「いいッスよ〜

【子供C】
「ボクも!

ティーダ
「あせんなって

<ティーダ、サインをする>

 

【女性A】
「サイン おねがいしていいですか?

ティーダ
「もちろん!

【女性B】
「試合 がんばってね!

ティーダ
「まかせとけって

<ティーダ、同じくサインする>

ティーダ
「じゃあさ 今夜シュート決めたら……
「あ〜…… こうすっから!
「それ ふたりへのメッセージっつーことで!

<女性たち、はしゃぐ>

ティーダ
「席どこ?

【女性A】
「東ブロックです 最前列!

【女性B】
「あたし右から5番目ね

ティーダ
「了解ッス

 

【女性C】
「えっと……去年のデビューから  あの……お 応援してます……

ティーダ
「これからもヨロシクな

【女性C】
「は はいっ!

 

ティーダ
「んじゃ そろそろ行くわ 応援よろしくな!

【子供A】
「せえの!

【子供たち】
「ブリッツボールおしえて!

ティーダ
「これから試合だって

【子供C】
「じゃ おわってから!

ティーダ
「今夜は……え〜っと……

【謎の少年】
「今夜はダメだよ

<ティーダ、少し後ろを振り返って…>

ティーダ
「だろ? 明日明日!

【子供B】
「ぜったいだよ〜?

ティーダ
「約束ッス!

<ティーダ、行く>

 

<フリーウェイ>

<ティーダ、ビルのジェクトの看板を見上げて、不機嫌そうにする>

 

【アナウンサー】
「俺がそのニュースを聞いたのは、3回目の家出をしている時だった
みんなのヒーロー・ジェクトが練習中に行方不明
捜索打ち切り……
俺の親父はジェクトの熱狂的なファンでさ〜
親父驚いてるだろうなぁ〜
ショックだろうなぁ〜
そう考えたら、なんだか泣けてきた……
俺、慌てて家に帰ったな〜
で、一晩中ジェクトのことを話し合ったんだ
あんなに親父と話したのは久しぶりだった……
おいおいおい回想シーン入っちまったぁ
はぁ……
さて、あれから10年!
今年から始まったジェクト記念トーナメント!
そのきつ〜い潰し合いから勝ち残ったのは、そう、東A地区のエイブスと、南A地区のダグルス!
注目はもちろん、エイブスのエースのあいつ!
去年のルーキーが今年はいきなりエースだ!
あのジェクトの血を受け継いだ新しい星!
今日はどんな動きを見せてくれるのか!
今日こそ、あの幻のシュートが炸裂するのか!
期待するなってのが、無理だよなぁ〜!

 

 

【住民A】
「あんたがいないと始まらないんだ 急いで急いで!

 

【住民B】
「早くしないと 試合 始まっちゃうよ

 

【住民C】
「負けたらパンチだぞ! ぜったい勝てよな!

 

【住民D】
「オヤジを越えてみせてくれよ

 

【住民E】
「いよっ! 2代目ジェクト!

 

【住民F】
「なんだかゾクゾクするのよ…… 風邪ひいちゃったのかなあ

 

【住民G】
「相手は荒っぽいよ 気をつけてな!

 

【住民H】
「は〜い エース君! 今夜は好きなだけ あばれていいわ!

 

【住民I】
「がんばってね ティーダ!

 

【住民J】
「あんなヤツらジェクトシュートでやっつけてよ!

 

【住民I】
「ティーダのパパって すごかったんでしょ  うちのパパと とっかえてよ

 

【住民K】
「おかしいな 気分が悪くなってきた  エレベーターで降りる時みたいな……

 

【住民L】
「ザナルカンド中が注目してるんだ  ぬるい試合したら 笑い者だぜ

 

【住民M】
「今年の得点王はキミで決まりかな

 

【住民N】
「キミがザナルカンド・エイブスを支えてるんだから しっかりね!

 

<ブリッツスタジアム入り口前>

<ティーダ、ファンに囲まれる>

ティーダ
「通して通して!
「はいはい ごめんね〜
「遅れちゃうっつーの!
「ひっぱんなって!

 

<ティーダ、ブリッツスタジアムへ>

<ブリッツ試合開始。→ティーダ、シュートを決めようとすると…>

【ティーダ】
「えっ……?

<突然、大きな“水の塊”が出現。→その塊から火の玉が飛び出してきて、街を破壊する。→大きな水で、街を飲み込む…>

【ティーダ】
「ううっ……! くっ……!
「ぐわぁぁぁぁぁぁっ!

<ティーダ、吹き飛ばされる>

【ティーダ】
「ハアハア……。

<ティーダ、脱出しようとすると、一人の男を見つける>

ティーダ
「アーロン!
「なにボサっとしてんだよ!

アーロン
「おまえを待っていた

ティーダ
「また ワケわかんないことを……

<ティーダ、アーロンのあとを追う>

 

<フリーウェイ>

<観客や住民が逃げ狂う中、一人の“謎の少年”がティーダを見据える>

【謎の少年】
「はじまるよ

【ティーダ】
「あん……?

<ティーダ、人々の動きが止まっていることに気付く>

【謎の少年】
「泣かないで

【ティーダ】
「……?

<すると、その“謎の少年”は消えて、再び人々が動き出す>

【ティーダ】
「あっ……!

<ティーダ、あたりを見まわす>

ティーダ
「……なんだ?
「待てよ!

<ティーダ、アーロンを追いかける>

ティーダ
「なあ こっちヤバいって!

アーロン
「見ろ

【ティーダ】
「ああっ…

<そこには、大きなモンスターが迫っていた>

アーロン
「俺たちは『シン』と呼んでいた

ティーダ
「『シン』……?

<すると、“鰭”のようなものが出てきて、コケラを飛ばす。→ティーダたちを襲う>

【ティーダ】
「くう……! ッ!
「うわっ……!

<ティーダ、尻餅をつく>

アーロン
「使え

<アーロン、ティーダに大きな剣をわたす>

【ティーダ】
「わわっ!

アーロン
「ジェクトのみやげだ

ティーダ
「オヤジの!?
「ぐっ!

アーロン
「使い方は実戦でな

<戦闘:コケラくずA&B&C>

アーロン
「ザコにかまう時間はない 突破するぞ

<そのうち、二体を撃破。→すると、またコケラくずがやってくる>

<そのまま戦闘:コケラくずA&B&C&D&E>

アーロン
「すべて倒そうとは思うな 邪魔な奴だけ斬り捨てて走れ!

<コケラくずA&Bを撃破>

<戦闘終了>

 

<さらに、奥へ>

<戦闘:シンのコケラ:エムズ&コケラくずA&B&C&D&E>

ティーダ
「好き勝手あばれやがって!

アーロン
「まとめて かたづけてやろう

<シンのコケラ:エムズ&コケラくずA&B&C&D&Eを撃破>

<戦闘終了>

 

ティーダ
「笑ってんじゃねえよ くそオヤジ
「アーロン! 逃げたほうがいいって!

アーロン
「迎えが来ている

ティーダ
「はあ?

<アーロン、構わず走り出す>

ティーダ
「つきあってらんねえっての!

<ティーダ、仕方なしに付いて行く>

<だが、コケラくずが行く手をさえぎる>

<戦闘:コケラくずA&B&C&D&E>

アーロン
「ふん 手に負えんな
「おい あいつを落すぞ

ティーダ
「なんで!

アーロン
「面白いものを見せてやる

<ティーダ、アーロン、タンクローリーを攻撃して、落とす。→ビルに激突して大爆発。→ビルの瓦礫がフリーウェイに倒れ込んで、コケラくずを押しつぶす>

【ティーダ】
「ああっ……あー!

アーロン
「行け!

<ティーダ、アーロン、爆発するビルの上を駆け抜ける>

【ティーダ】
「でやっ!

<ティーダ、飛び出して、ビルの屋上につかまる>

【ティーダ】
「くうっ……!

<アーロン、それを見下す>

ティーダ
「アーロン!
「アーロン!!

<街全体が徐々に飲み込まれていく…>

アーロン
「いいんだな?
「覚悟を決めろ

<アーロン、ティーダの襟を掴んで持ち上げる>

【ティーダ】
「ぐっぐっ……!

アーロン
「ほかの誰でもない
「これは おまえの物語だ

<ティーダとアーロン、飲み込まれる…>

 

<そして…>

<謎の空間>

【ジェクト】
「おい!
「おい!

ティーダ
「オヤジ……?

<ティーダ、“謎の少年”と出会う>

 

いろいろ考えてたのは

おぼえてる

 

オレ どうなるんだ とか

ここ どこだよ とか……

 

そのうち 頭がボーッとしてきてさ

なんだか眠くなって……

 

夢を見た気がする

 

ひとりぼっちになる夢

 

誰でもいいから そばにいてほしい……

 

そんな気にさせる夢……だった

 

<海の遺跡>

【ティーダ】
「うっ…… あう……

<ティーダ、起き上がる>

ティーダ
「誰かいる〜?
「アーロン!!
「わーーーーーーーっ!!

 

<ティーダ、とりあえず奥へ進む>

 

【ティーダ】
「なにか文字が書いてある

『いかずちがたえまなく
ふりそそぐばしょにて

『マカラーニャをせに
よっつめのとうの

『みぎがわをみよ

ティーダ
「なんですかねぇ 意味がわかりませんねぇ

 

<沈んだ広間>

【ティーダ】
「うわっ!

<足場が崩れ、ティーダ、下の海に落ちる>

<戦闘:サハギンA&B&C>

<サハギンA&Bを撃破すると、突然モンスターが現れて、サハギンCを呑み込む>

<そのまま戦闘:ジオスゲイノ>

<ジオスゲイノを追いつめる>

ティーダ
「まずいッス!

<ティーダ、逃げる。→からくも脱出>

<戦闘終了>

 

事態はどんどん悪くなっていく

夢も希望もありません

 

そんな気にさせる場所だと思った

 

<広間>

ティーダ
「さむいッス……
「火…… 火 どこだよ……

 

【ティーダ】
「たき火の跡だ
「火をつけるには【火種】として燃えやすい物が必要だ

<ティーダ、『着火器具』と『枯れた花束』を手に入れる>

 

<ティーダ、たき火の跡に火を起こす>

ティーダ
「ハラへったぁ……

 

<回想>

ティーダ
「今日は なに?

アーロン
「つまらないミスだったな
「あきらかに おまえのせいで負けた

ティーダ
「そんなこと言いに来たのかよ!

アーロン
「今日は……命日だ

ティーダ
「ああ……

アーロン
「ひとりで泣いているかとな

ティーダ
「泣くかよ!

【謎の少年】
「泣いてたよ

<回想終了>

 

<ティーダ、うとうと眠りにつこうとすると、たき火の火が消えかけていることに気付く>

ティーダ
「っ? お おいっ
「な なんだよ!? 消えちゃう気か!?
「あっちょっと待ってくれ なんか探してくっから!

<するとティーダ、後ろのモンスターに気付く>

<戦闘:クリック>

【ティーダ】
「勘弁してくれよ〜

<クリックを追いつめる。→すると、出入り口の扉が爆破され、マスクをかぶった5人の人間たちが来る。→そのうちの一人が戦闘に加わる>

ティーダ
「味方!? 助かるッス!

<クリックを撃破>

<戦闘終了>

<一人(女性)がマスクを取る>

ティーダ
「あ〜 助かった〜!

<すると、他のマスクを被った人間たちが、ティーダを取り囲む>

ティーダ
「なにすんだよ!

【マスク男A】
「こいつ なにものだ?

【マスク男B】
「マモノ だ! にんげんに ばけて るんだ

【マスク男C】
「そうだ! そうに きまってる!

【マスク男D】
「やっち まうか!?

【女性】
「まって!
「にんげん だったら?

【マスク男D】
「その ときは しかた ない

【女性】
「だめ だよ! ふねに つれて いこう
「ごめん

<その女性がティーダの腹部を蹴ると、ティーダ、そのまま気絶する>

 

 

<サルベージ船・甲板>

ティーダ
「うっ……

<ティーダ、目覚める>

ティーダ
「いってぇ……

【マスク男A】
「おとなしく してろ!

ティーダ
「いてえんだよ

【マスク男B】
「うごくなよ いいな!

ティーダ
「ま まいった

【アニキ】
「もちものを かくにんしろ

<アニキ、言語が通じていないとみて、ジェスチャーで指示する>

ティーダ
「ぜんぜんわかんねぇ

【アニキ】
「わかんないのか……

ティーダ
「わかんねえっての!

【マスク男A】
「きさま!

【女性】
「まって!
「仕事を手伝えば 少しの間 世話したげるってさ

ティーダ
「おまえ 言葉わかるのか!?

<ティーダ、後ろから肘打ちをくらう>

ティーダ
「わかった 働くよ!

 

【女性】
「あっ! そうだ!

<スフィア盤説明>

 

【女性】
「海の底に昔の遺跡があるの
「今は動いてないけど たぶんまだエネルギーが残ってる
「もぐってってチョイチョイってやれば 遺跡が復活して……
「海底に沈んでるアレを 引きあげられると思うんだよね

ティーダ
「ふーん

【女性】
「じゃあ お仕事がんばろ〜!

ティーダ
「うーッス!

 

 

<海底神殿>

<戦闘:ピラニアA&B&C>

<ピラニアA&B&Cを撃破>

 

<ティーダ、神殿の装置をON。→帰還しようとすると、後ろからモンスターが襲いかかってくる>

<戦闘:トロス>

<トロスを撃破>

<戦闘終了>

 

 

【マスク男A】
「ついに ヒクウテイ を はっけん したぞ!

【マスク男B】
「きろくは ただしかった

【アニキ】
「さーて どうやって ひきあげ ようか

<ティーダ、船の中へ入ろうとするが>

【マスク男A】
「おまえは そとだ!

ティーダ
「なんだよ 手伝っただろ!

 

<そして…>

ティーダ
「はぁ…… ハラへったぁ……

<するとあの女性が食料を持ってくる>

ティーダ
「おおお! メシ!!

<ティーダ、慌てて食べ始める>

【女性】
「はいよっ

<ドリンクも渡され、飲み干す>

【ティーダ】
「はぁ……

【女性】
「あせって食べるからだよ

<食べ終わって、ティーダ、のびをする>

【ティーダ】
「んんん〜

【女性】
「なにさ〜?

ティーダ
「ふぅ……
「あなたの お名前は?

【リュック】
「リュックだよ

ティーダ
「おおっ! ホントに通じるよ〜!!
「ふほほほほっ!

【リュック】
「もうっ

ティーダ
「でも それなら最初からふつうに話してくれよな

リュック
「そんな余裕なかったんだよ
「みんなチイのこと魔物だ〜と思ってて……

ティーダ
「チイって?

リュック
「チイは キミって意味

ティーダ
「あんたたち 何者?

リュック
「アルベド族だよ 言葉でわかるでしょ
「ね キミ アルベドギライじゃないの?

ティーダ
「キライもなにも……知らない

リュック
「どっから来たの?

ティーダ
「ザナルカンドだよ
「オレ そこでブリッツの選手やっててさ  ザナルカンド・エイブスのエース!

リュック
「もしかして 頭を強く打つとか した?

ティーダ
「あんたたちに なぐられた

リュック
「じゃあ その前のこと おぼえてる?

 

ザナルカンドのこと

 

試合や生活のこと

 

ブリッツボールの試合のときに

『シン』が襲ってきたこと

 

そしてアーロンのせいで逃げおくれて

光につつまれて……

 

思いつくままに話したけど

そのうち不安になってきたんだ

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Novel Editor