乱馬とあかねは、猫飯店に行き、コロンに一部始終を話した。 「ほう、そんなことがの・・・」 コロンは、少し眉を動かした。 「まあ、わしが封印しておくでな、安心するがよい、婿殿。」 さて、人形は、コロンに任せ、二人は帰路につく。 いつもの帰り道をてくてく歩く。 もう、夕方に近い時間だった。 「あ、あのよ〜 あかね。」 「なあに?」 あかねは、フェンスの上を歩く、乱馬を見た。 なぜか、目を合わせてくれない。 「あの時、言った言葉って・・・ 本当だよな?」 乱馬は、わざとぶっきらぼうに言った。 「あの時のって・・・ 乱馬を愛してるって、言ったこと?」 どこかでカラスが鳴いている。 「あ、ああ。」 「気になるの?」 「ならねえよ!」 あかねは、くすっと笑った。 (可愛いな・・・) 乱馬は、夕暮れの色に染まる、あかねの笑顔が眩しかった。 「だーーーい好きよ、乱馬。」
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