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不思議な人形 作者:FLAIR

第4回   あかねの気持ち
乱馬とあかねは、猫飯店に行き、コロンに一部始終を話した。         
       
 「ほう、そんなことがの・・・」           
 コロンは、少し眉を動かした。                     
 「まあ、わしが封印しておくでな、安心するがよい、婿殿。」         
               
 さて、人形は、コロンに任せ、二人は帰路につく。              
          
 いつもの帰り道をてくてく歩く。                
 もう、夕方に近い時間だった。            
 「あ、あのよ〜  あかね。」            
 「なあに?」
あかねは、フェンスの上を歩く、乱馬を見た。              
 なぜか、目を合わせてくれない。           
 「あの時、言った言葉って・・・    本当だよな?」           
       
 乱馬は、わざとぶっきらぼうに言った。                
 「あの時のって・・・      乱馬を愛してるって、言ったこと?」    
              
 どこかでカラスが鳴いている。            
 「あ、ああ。」                   
 「気になるの?」                  
 「ならねえよ!」
あかねは、くすっと笑った。                      
 (可愛いな・・・)             
 乱馬は、夕暮れの色に染まる、あかねの笑顔が眩しかった。          
               
 「だーーーい好きよ、乱馬。」                          
                           

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