・・・・・・休み時間。
「おきっち!!さっきはゴメンな!!」
なんとなくただボーっとしていた俺の目の前で、隆幸は手を合わせて謝ってきた。
・・・ってか、「おきっち」って何?
「ああ、大丈夫。気にするな〜。」
過去を悔やんでばかりいては、前には進めない。
「ぉぅ、センキュ〜!!」
ただ、前に進む為には、過去の事を反省して活かさなきゃいけんぞ、少年。
「そういやさ、おきっちって一年の時、何組だった?」
こいつ、O型かな? などと、勝手に予想。
「4組だった。ってか「おきっち」ってやめない?「た●ごっち」みたいじゃん。」
まめっち、おきっち、てんしっち。
・・・リズムが合ってるのが悲しい・・・・・・。
「じゃあ、なんて呼べば良い?」
「“長瑠”でいいよ。」
「OK!!たけっち!」
・・・・・・大した変化無いよ。
「何やってんだ?」
背後から声がした。 振り向いてみる。
そこには、政幸と泰幸がいた。
早速幸3、勢ぞろい?!
「あ、まさ、やす。今、さっきプリント飛ばしちゃった事を謝ってた。」
隆幸が笑顔で答える。
「「ドジだよなぁ」」
ハモってるよ。 也3の奴等に似てるよ。
「えっと・・・なんて呼べばいい?」
泰幸が、隆幸と同じ事を聞いてきた。
「あはは。たけっ・・・・・・」
「“長瑠”でいいよ。」
隆幸が「たけっち」と言いそうになったので、急いで遮った。
ってか、なぜ隆幸が答えようとする?
「「OK。長瑠。」」
こいつ等(政幸&泰幸)の方が物分りが良いのぉ〜。
「「「俺等の事は、たか、まさ、やす、で良いから。」」」
・・・・・・短くて呼びやすいね。
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