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我こそは!!!皆に頼りにされている?! 作者:雷香

第4回   気持ち、七変化!














別に俺は、幸3が嫌なわけじゃない。


ただ・・・・・・。








平穏無事な毎日を送りたいだけだ。

だが、こんな理想は捨てちまおう。

































始業式が終わり、教室で先生がこれからの1年について話している。
みんなの手元には、大量のプリント類が。


皆、完璧に脱力していた。



(校長、話長すぎ・・・・。)


うちの学校の校長は、とてつもなく話が長いのだ。
いつも、校長の話の時には、具合が悪くなる人が多発している。
だいたい、一度に3人ぐらいかな。(もしくは、それ以上)

去年の卒業式の「校長先生の話」は、15分だと言う話も。
誰が計ったのだろう・・・。


今日の始業式で「卒業式での話が長すぎたと言う事でしたが・・・」なんて校長は言っていた。


自覚してるなら、短くしろよ!!!



皆の心はこの瞬間、一つになった。


















ってか、この教室、異様に熱くない?!?!




そう感じるのは俺だけか、と周りを見回してみた。

皆、ダルそうに机に寝そべっていたり、下敷きで仰いでいた。




・・・・・・・やっぱり、熱いんだ。



俺の席のすぐ横は窓だが、開けるのが面倒くさい。(ぉぃ)
でも熱い。
でも面倒。
でも・・・






 ギィ





後ろから椅子を引いた音がした。


視線をそっちに移すと、隆幸が立って、窓を開けようとしていた。


ナイス!!

思わず、親指を突き立てたくなる。



隆幸は、鍵を開け、そのまま横にずらし・・・・・・・・・














 びゅおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ〜
          ごおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ












強風が教室へ入ってきた。
いろんな人々のプリントが飛ばされた。

一番その窓に近かった俺のプリントは宙を舞い、あっちこっちに分散した。





開けすぎ!!!





開けるとしたら、10センチぐらいだろうと思ってたのに、全開かよ?!

今日、かなり風が強いんだぞ!!!






「笠井〜、窓開けすぎだぞ〜」




先生、笠井に注意す。





誰か、俺のプリント拾ってくんない?















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Novel Editor by BS CGI Rental
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