俺はいつも思う。
力也の行動と表情は、全然わからない。
「・・・・・・り〜き〜や〜・・・・・・。どうしたんだよ?」
打った額をさすりながら、恨めしそう力也を見上げる。
「・・・・・・・・・・ははははは。こりゃスゲェや。」
・・・スゲェって何が?
「由梨と俺、同じクラスだ!!!」
力也が歓喜を上げる。
・・・・・・へぇ。
「「「マジで?!?!?!」」」
雄也&和也&俺の声が上手く一致した。
力也は笑顔で答える。
「ああ、本当だ。ただ・・・・」
力也が言葉を濁した。
「「「ただ?」」」
また声がそろったよ。 ビバ・意気投合。
「雄也と和也と長瑠とは違うクラスだ。」
ああ〜、ついに也3、解散か〜。 などと、勝手に推測。
「そっか・・・・・・。」
和也が少し寂しそうに呟いた。
「クラス違っても、遊びに行けば良いだろ?」
雄也が慰める。 それを聞いて、和也も笑顔に「うん!!」と。
おお、泣かせてくれるねぇ〜。 この、素晴らしい友情劇。
ってか、和也の笑顔の「うん!!」って・・・・・・。(作者の心の内)
「さてさて、俺らは何組かねぇ〜?」
クラス発表でクラスを見に来たのに、何組か見ていなかったらとんだ間抜だ。
「あ、俺と由梨は4組だったぞ〜。」
力也が後ろから呼びかけてきた。
じゃあ、俺が4組って事はありえないわけでぇ・・・。
5組になりたかったので、5組の名簿から見ようとしたが、人間とは不思議なものだ。 何故か1組から見てしまう・・・。
あ、
あった。
ちょっと!!!さっそく1組にありましたよ!! 「沖永長瑠」って!! 苗字が「お」から始まるから、見つけるの早いんだよね〜・・・・って!!
5組じゃねぇ!!
「あ、俺5組だ。」
隣に立っていた雄也が言った。
何ィ?!
そんな!!何故?! 何故雄也が5組なんだ?!
「雄也〜〜〜〜!!!交換してくれ〜〜〜〜!!!」
思いっきり肩を揺さぶってしまった。
ごめんよ、雄也。
「和也は何組だった?」
力也が尋ねていた。(俺はショックから立ち直れず。)
「あ、俺?俺は真ん中の3組〜w」
ポジティブ・スィンキング。
俺は雄也を解放したものの、体育館の床にうずくまっていた。(雷香もそうでした。)
「ねぇ、クラスのメンバー見なくて良いの?」
和也が俺の肩を揺すった。
そうだ!!クラスのメンバー!! クラスのメンバーで運命が決まる!!!
俺は勢い良く立ち上がった。 急に立ち上がった俺に、和也はビックリ。
え〜、まずは女子をチェックするっしょ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ。
「坂井 佳枝(さかいよしえ)」との名を発見。
こいつぁ〜、牧野の親友であり、俺の幼なじみじゃないけど幼なじみであり・・・。 ・・・・・・ま、いいか。(いいの?)
他の女子の名前は、一度同級生になった事がある奴しか顔と一致しなかった。 後々覚えましょ・・・。
さ〜て!!お次は男子をチェック!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?
「笠井 隆幸(かさい たかゆき)」 「利賀 政幸(とが まさゆき)」 「若島 泰幸(わかしま やすゆき)」
この三人の名前、聞き覚えがある・・・・・・・・・。
あ。
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