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我こそは!!!皆に頼りにされている?! 作者:雷香

第1回   恐怖のクラス発表!(?)
















お久しぶりで〜す!!
沖永長瑠で〜す!!





始業式前日、クラス発表を見るために、学校に行きました。
新1年生もゾロゾロ。(変な表現、やめなさい!)



俺も、後輩に「先輩っ!」なんて目を輝かせて呼ばれる日が来るんだなぁ〜・・・。


そんなことを思いながら、ちっちゃい新1年生を見ていました。


























クラス発表は体育館の壁に、A4サイズのプリントが2枚貼っているだけだ。


 ちっせぇ!


こんなに広い体育館の壁に、A4プリントは無いだろ!
1年のときは、6枚ぐらい貼ってあったのに・・・。(そういう問題?)


要は、クラスが判れば良いんだろう。






「「「よぉ!長瑠ぅ〜!!!」」」

「ぐげっ」



イキナリ3人分の重さが俺に抱きついてきて、潰れた蛙のような声が出てしまった。
心臓バックバク〜。

こんな馬鹿な真似するのは・・・・・・



「・・・・・・・・・・也3・・・・。」


案の定、抱きついてきたのは也3だった。
3匹とも満面の笑み。(「匹」?)





「なぁ〜に、ぼーっと突っ立ってるんだよ!!」

「クラス発表はもう見たか?」


和也と雄也、質問の仕方凄くGOOD!!
タイミングOK!!



「いや〜。まだ見てない。だって、まだあんなに人・・・・・・」

返事をしたが、最後まで言い切れなかった。

何故かと言うと・・・・・・。



「そうか、まだ見てないのか。俺等も見てねぇぞ。よぉ〜し、いざ出陣!!」

そう言われ、柔道部の期待の星、松木力也に片手で抱え上げられてしまったからだ。



お前〜!彼女を抱えろ!


と言いたかったが、やめといた。




力也は俺を持ち上げてズシズシ歩いていく。
後から笑顔で和也と雄也が着いてくる。

俺には、こいつらの無邪気な笑顔が、悪魔の笑顔に見えた・・・。





「さーさー、どいてどいて〜。全然見えねーだろ〜?」


力也が黒山の人だかりに向いながら言った。
数人が振り返る。(力也は声量が大きいのだ。)


振り向いた数人は、力也を見て、俺を見て、俺を掴んでいる片手を見て、一瞬固まり、そして道を空けた。



そりゃそうだよな〜。
女じゃなくて、男を片手で楽々に持ち上げてるんだぞぉ。
そんな力也を見れば・・・・・・・・・・。




 あ。




友人に片手で持ち上げられてるって、滅茶苦茶恥ずかしい!!!


「お、降ろせ、力也!!」




俺は大声を張上げた。
その頃にはもう、クラスが書いてある紙の前にいた。

力也は紙を見たまま動かない。


もう一度力也に言ってみる。

「降ろせ〜〜〜〜〜」











 ドゴンッ。






降ろされた。

いや、正確には「落とされた」。




「が〜〜〜〜〜・・・、い゛て゛ぇ゛――――――――!」

うつ伏せになったまま喚いた。


痛いですむのか?

冷静な自分が突っ込む。




恐る恐る力也の顔を見てみる。

表情が・・・・・・・・・怖い。




嬉しさ3分の2、悲しさ3分の1って感じだ。





力也・・・・・・マジ怖いよ・・・・・・。





















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Novel Editor by BS CGI Rental
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