俺たちは、図書館の休憩室に移動した。
泣き崩れる力也を引きずって。
図書館に着く頃には、力也もだいぶ泣き止んでいた。
「・・・で、どうされたんですか?」
恐る恐る訊ねてみる。
しばらくの沈黙・・・・・・。
最初に口を開いたのは、和也だった。
「・・・・・・クラスに牧野由梨(まきのゆり)っているだろ?」
牧野由梨、牧野由梨・・・・・・。 あぁ、あいつね。 結構、可愛い系だよな。
「うん。で、牧野由梨がどうした?」
じ――――――――――――ん、ずず――。
力也が鼻をかんだ。
「あいつがな、お前を・・・・・・」
じじ――――――――――――ん、ずずず――。
力也が盛大にはなをかんだ。
「好きらしいよ。」
じじじ―――――――――――――ん、ずずずず――――ずごっ。
力也が盛大に鼻をかんだ。 盛大にかみすぎて、変な音までした。
ふ〜ん。 牧野由梨がねぇ〜。 俺を好き・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・。
「えええええええええええええええええええええええええええええええ????!!!!」
この俺、沖永長瑠(おきながたける)を好きな人、初めて聞きました。
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