〈厚生労働省推薦小説〉 18禁戦士 袋とじマン
オープニングテーマ「袋とじマンは今日もゆく」 唄 少年少女合唱団クローズド・サック
君たちは 知っているかい? 袋とじの存在を ちょいとヤバげな 雑誌には 必ずついているものさ チョキチョキチョキと ハサミを入れりゃ 夢幻の世界が 君を待つ 袋とじ!(袋とじ!) クローズド・サック!(クローズド・サック!) 立ち読みだけじゃ 見えないものが きっと見えてくるはずさ 袋とじ!(袋とじ!) クローズド・サック!(クローズド・サック!) あゝ なんて麗しい響きだろう 袋とじマンは今日もゆく(袋とじ!!) ある晴れた昼下がり。 袋とじマンは退屈なので、T京都S宿区K舞伎町界隈を歩行していました。ここらの地域は、やけに風紀が乱れていることで有名です。袋とじマンは、以前からそのことをとても嘆かわしく思っていました。 「よーし、今日という今日は、この悪しき風俗をなんとかするぞ!!」 袋とじマンはいいヒマつぶしができたので燃えに燃えました。さっそくふところからホッチキス(業務用)を取り出し、男たちに飛びかかります。 「うりゃ――――っ!!」 袋とじマンは、目にもとまらぬ素早さで彼らのズヴォンと下着をずり下ろしました。相手があっけに取られていると… ガシャン! ガシャン! ガシャン! 「ギャ――――ッ!!」 「ふ、ふくろがあ〜〜っ!! いてててて〜〜〜っ!!」 「ギャピョ――――ン!! 助けて〜〜〜!!」 男たちは皆、股間を押さえてのたうち回りました。まるで世界の終わりが来たかのようにすさまじい形相で苦しんでいます。汗がダラダラ流れ、股間からは血がダラダラと流れています。いったい何があったのでしょうか。 「このヤロオオッ!! 何てことしやがんだあ〜〜っ!!」 ガラの悪い兄ちゃんたちが怒って袋とじマンを取り囲みました。 「フッ…私はただ、風紀悪化の根源となっている『袋』をとじたまでのこと…。何も悪いことはしていない!!」 「わけの分からんこと抜かすんじゃね――――!! これじゃもう使いもんにならねーだろーがー!!」 ガラの悪い方々は、自分の股間を指差してみせました。なんとおぞましい光景でしょう。彼らの股間に付属している二双の玉。その玉を包んでいる『袋』が、ホッチキスによってとじられているではありませんか!! 「その袋のせいで、この街はこれほどまでに堕落してしまったのだ…。だから私は『袋とじ』した…」 袋とじマンはハードボイルドにつぶやき続けます。すっかり自分の世界に入りこんじゃってます。 包丁やらバタフライナイフやら金属バットやらを携えた男たちが周りを取り囲んでいるのを、彼は気づきませんでした。 「そんなに袋とじがしたいなら、貴様の袋もとじてやる!!」 「ぬあ―――っ!! それだけはやめて――――――!!」 「黙れ―――――!!」 ズガボガベキョズキョベゴバギゴゲッ!! ガシャン! ガシャン! ガシャン!(ホッチキスの音)
あれから三年の月日が流れた。 K舞伎町のとあるオカマバーで、一人の男(女?)がいつものようにカクテルを注いでいた。彼(彼女?)の正体を知る者は、誰一人としていなかった…。
(姦…じゃなくて完)
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