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18禁戦士 自主規制マン 作者:三原拓也

第2回   36禁戦士 ネオ自主規制マン
〈国土交通省推薦小説〉
36禁戦士 ネオ自主規制マン
                     作 ネ■三■拓■

※本作には前回にも増して過激な性描写が含まれていますが、過剰なまでに自主規制しまくっていますので、小さなお子様でも安心してご賞味いたゞけること必至です。

オープニングテーマ「斗え! ぼくらのネオ自主規制マン」
作詞・作曲・編曲 ■オ■原■也  唄 ネオ自主規制マン
 隠せ 隠せ 隠せ 隠せ 隠すんだ!
 隠せ 隠せ 隠せ 隠せ 隠すんだあっ!
 君の有する その媒体は
 青少年育成条例に 抵触している
 わいせつ物陳列罪に 違反している
 映倫の魔の手が迫る 検閲の恐怖が襲う
 批判を予測し 今こそ自主規制
 ネオジューハチキンパンチ!
 ネオジシュキセーキック!
 斗え! ぼくらのネオ自主規制マン


 のどかな春の昼下がり。
 自主規制マンは、昨今の風紀の乱れに業を煮やし、地獄から蘇りました。復活の記念として、名前を「ネオ自主規制マン」に変更しました。以前にも増して、自主規制意欲に満ちあふれているようです。
 ネオ自主規制マンは、さっそく街へと繰り出しました。街には自主規制すべき媒体が山ほどあるのです。
 まず彼がやってきたのは、新宿区のとある町です。ここは世界で5本の指に入るほどのデンヂャラスさを誇る歓楽街です。
 すうっと息をすいこんでから、一気に思いのたけをぶちまけます。
「■■■■■■■■■■■■■■■■■」
 コスプレ喫茶の女性店員は、その発言の内容の過激さに驚き、思わず裸エプロンを前後逆に着用してしまいました。
 ネオ自主規制マンは気にせず叫び続けます。
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■」
 フィリピンパブの女性店員は、日本人の性倫理に疑念を抱き、故郷に帰ってしまいました。
 ネオ自主規制マンはさらに叫び続けます。
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■」
 石鹸王国の女性店員は、石鹸で足を滑らせ、洗い場のタイルに後頭部を打ちつけ、そのまま帰らぬ人となりました。
 ネオ自主規制マンは際限なく叫び続けます。
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■」
 ブルセラショップの女性店員は、意識が混濁して、制服を征服してしまいました。
 ネオ自主規制マンはとことん叫び続けました。しかし、だんだんこれでは飽き足らなくなってきました。自主規制だけでは風紀を守るのに限界があります。
 さてどうしたものかと考えていると、市民から通報を受けたおまわりさんがパトカーで駆けつけてきました。そのとき彼は、名案を思いつきました。
 パトカーから警官が降りてきて、ネオ自主規制マンの周りを取り囲みます。
「ネオ■主■制マン、一度死刑になっ■という■に、また性懲り■なく…」
「観念■ろ! 公然わ■■つの現■犯で■イホする!」
 なんと自分だけではなく他人までも規制してしまいました。
「貴様、我■の言■まで隠■つもり■!」
「うわ■だん■■黒塗■の部■が多く■■■いく■」
「■オ■■■制■ン■やめ■■ 元■戻■!」
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■」
 ついに警官たちの言葉は全て規制されてしまいました。
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■」
 自主規制マンは高笑いしました。ただし、彼の笑い声は全て自主規制されているので、笑っているという事実が伝わりませんでしたが。
 警官たちは行動を規制されてしまっているため、思うようにネオ自主規制マンを捕えることができません。歯ぎしりして悔しがりますが、その歯ぎしり音まで規制されてしまいます。
 その間に、ネオ自主規制マンはさらに規制の対象を広げます。なんと、地の文まで規■してしま■た■です!
 もはや彼■止め■■るものはあ■ませ■。い■たい、この■界はどう■■てしま■の■しょ■か。我々■永遠に■制され続■なけ■■な■ない■でし■うか■
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■」
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                      (■■■■)

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Novel Editor by BS CGI Rental
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