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夢紡ぎ詩 作者:秋桜

第4回   初恋
恋は静かに動き出した

それはなかった。
だってあの時、初めて知ったのは
甘い感情。
思い出すだけで鼓動が速くなって、
もっとたくさん話したいってワクワクした。
一目惚れではなくて人柄に惹かれたんだと思う、
大人なヒト。
わたしの口から出た悪口だって、上手に話題を流して、遠回しに注意してくれる。
育った場所も、今いる環境も違うけど…たまに連絡を取れるだけでも嬉しく思う。

あなたが好きです
愛でなくて、恋。
それはわたしの直感だけど、きっとあなたに恋してる。
こんなわたしでも、あなたに想いが届かないことくらい、とっくに知ってる。だけど止められない、まだ暫くは勝手にあなたを想ってる…
想いが届けばなって思うことだってあるけど、あなたにとってわたしはまだガキ…二つしか違わないのに。

でも一つだけいえること。例えばわたしが、この先誰かに恋しても、あなたへの片思いがおわっても…わたしの中のあなたは、美しい青春時代の思い出であり続ける

いつか次に好きな人ができたときとき、『わたしの理想は初恋の人』と胸張っていえたらいいな

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Novel Editor by BS CGI Rental
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