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夢紡ぎ詩 作者:秋桜

第13回   信仰

神はいるのか
いないのか

人の都合のいいときに現れたり、そうかと思えば奈落の底へ突き落としさえする。

時として非常に虚しくなる。

でもしかし
どんなに愚かな人間であっても
一心に神を信じる姿は美しいと思う
貴いとおもう
弱い人間のようで、なにかを信じる人間は強い
自分が思っているよりも、はるかに…

神を称えるために創られた宗教
そこから確立した市井の人々の生活・文化・日常
それでも満足いかなかったのか、
宗教音楽たるものを生み出した

そこにあるのは
“信じる”ただそれだけ

なのに私たちは忙しい日常のなかで“信じる”ことすら忘れかけて必死に生きている
だからこそ気付かない
【不信】
それが私たちをきずつけて、
他人まで傷つけてしまっているのではないのか
傷つけられる、また傷つけられる…それが怖くて怖くて
胸が痛くなるいたたまれなくなる

神でなくていい。家族、友達、恋人、そして自分自身…ただ私たちの日常のなかに何か信仰を見つけたい

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Novel Editor by BS CGI Rental
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