「あら、セレナちゃん?」 「ティセお姉ちゃん!!?」 そこにいたのは、茶色の緩やかなウェーブの少女、ティセであった。少し大人っぽいドレスを着て、にっこりと微笑んでいる。 「ほぉ、また面白い輩が来てしまったか……」 そこにいるのは一人の男性。 人間で言えば三十位の精悍な顔立ちで、耳は尖っており、目は赤く口元は青い。肌は色白どころか蒼白で、片目は黒い眼帯を付けていた。 「自己紹介しよう。私はフィード。中級悪魔でね。攻撃型と人間は付けているが、ある程度なら魔法も使えるよ」 パイプを加えながら、フィードと呼ばれる悪魔はそう言った。 軽い自己紹介なのだが、相手は中級悪魔だ。 その圧倒的な威圧感に、今すぐこの町一つ位滅ぼせそうな、壮絶な力が充満していて、セレナのいる位置でもそれは分かる。 思わず膝を崩しそうになるが、ふとティセを見る。 「セレナちゃん、下がっていてください」 にこりと笑ってまたフィードの方を向くティセ。 そう。彼女は魔姫。悪魔の王である魔王の娘なのだ。 中級だろうが上級だろうが、悪魔など足元にも及ばない筈だ。 「面白い。君が私の相手なのか?」 「えぇ。少々物足りないとは思いますけど、お相手願えますか?」 一歩ずつ近づきながら、笑顔で話しかけるティセ。 相手が悪魔だというのに、この余裕は何だろう。 しかしそんな行動もティセらしいと思えてしまうセレナは、正直このティセという女性が羨ましいと思ってしまっていた。 一方フィードも、悪魔とは皆そうなのだろうか、異常な殺気と威圧感とは違い、普通の男とは違うダンディズムをも持っている。 「クラウドとシィルが合流するまで戦えれば……」 そうは思っていても、フィードの力の責か、体が動かなければどうにもならない。 自分の力の無さを改めて痛感したセレナ。 「ティセ姉ちゃん……」
そうこうしているうちに、戦いが始まった。 まず、ティセが先手を打つ。 右に回り、相手を霍乱しようという戦法らしい。 そして一瞬で懐に入り、右に拳を連続で三度打ち付ける。それをフィードの右腕に弾かれると今度は蹴りを入れる。 しかし、フィードは笑ってパイプを吸っている。 「ティセと言ったか……君の戦法は少々子供だな」 そう言って、彼はオーラを凝縮させ、自分の体の周りに集めた。 「見たまえ、これが大人の戦いだ」 そう言って、軽く右手を払う。 それだけで、辺りの気圧が変り、突如巨大な気が放たれた。 「きゃっ!!」 それによって、数メートルにまで飛ばされ、壁に激突するティセ。 「いたた……なかなかにやりますね……」 傷ついても笑顔なティセだが、フィードは彼女に近づくと、まるで上から見下ろすような顔をしてティセを見下ろすフィード。 「君の攻撃は子供の戦いだ。大人ならばもっとスマートかつエレガントに事を運ばなければならない。それこそが悪魔の攻撃」 「アハハ。言われるとへこみますねぇ……」 笑顔で言うが、彼女は壁に激突し、背中を打っている。 なんとか立ち上がるものの、先程の衝撃波をまともに喰らってしまい、よろよろの状態のまま、歩く事さえままならない状態であった。 しかも上手く力が出せないティセにとって、まさに絶対絶命であった。 「けどどんなにスマートでも、悪魔のやる事は非常なのですね」 「それが悪魔だ。君も知っていると思うが、私達は人間の魂や力を吸い取って生きている、非情に残酷かつ冷酷な生命体だ。」 当然のように答えるフィード。 悪魔の中には上等な人間の魂を喰らって、己の力を増大させている、ソウルイーターをやっている悪魔もいるという。誰かの力や魂を食らうという契約の元、強大な力を持ち、常任では成しえない奇跡を起こすのが、悪魔の契約だ。 しかし、彼は一つ笑うと、とんでもない事を口走る。
「ヨガンドルフとも、レナという少女の魂と引き換えに、少し力を与えてやったに過ぎないのだ。それが悪魔の仕事だ」
そう聞いた瞬間、ティセは驚愕した。 その驚愕は悪魔の事ではなく、あのヨガンドルフが、何の関係もないレナの魂と引き換えに力を貰った事実であった。 あまりに狡猾で、残忍な契約であろうか。 徐々に、彼女の怒りのゲージが上がっていく。 「なるほど、君は怒りによって力を上げるのか……」 するとフィードは足を持ち上げ、彼女を踏みつける。 しかし彼にしたら軽い踏みつけであっても、また力が完全ではない彼女にしたら、ビルが上から圧し掛かってきたようなものであり、痛みが彼女を襲う。 思わず、笑みが消えかかっているティセ。 「ならば今から殺してしまおうか……」 そして右手を上げるフィード。 この悪魔は彼女を殺すつもりだ。 そう感じたセレナは動こうとするが、肝心の足が動かない。 「動け…動け……動け……!!」 必至に自分に言い聞かせるも、彼女の足はまるで言う事を聞かない。 まるで自分の足ではなく、木や石で作られた義足のような感じだった。 「動かないと……ティセさんが……ティセさんが!!!」 言い聞かせているのにも関わらず足は動かない。 どうしようもない事実に、ふとセレナの目から涙が流れた。 あれほどシィルに大丈夫だと言っていた。 そして今、ティセに絶体絶命の危機が迫っている。 なのに、自分のこの無力さは一体何なのだろうか。 もどかしさと無力さ、そしてティセを失うかもしれないという悲しさに、涙が止まらなくなってきていた。 「くそ……ボクは…ヒーローなのに……」 立ちくらみを起こし、今にも倒れそうなセレナ。 ふと前を見ると、今にも最愛の姉を殺そうとしている、悪魔の中の悪魔が映り、それが彼女を振るい立たせる要因にもなっていた。 ――諦めてはいけない。 ――ボクはヒーローなんだ!! 一歩、そしてまた一歩。 少しずつ、少しずつ前に進み、彼女を助けようと試みる。 「ティセお姉ちゃんを……放せ!!」 「ん?君も私の敵なのか?」 フィードはふとセレナを見て、薄っすらと笑いを浮かべる。 それを見て、尚も彼女はキッと睨みつける。 「ティセお姉ちゃんを放せ!!」 「駄目……来ちゃ駄目!」 ティセはまだ動ける左手で必至に立ち上がろうと試みるが、 「きゃっ!!」 それすら、フィードの足に阻まれ、完全に立ち上がれない状態になっていた。 彼はティセを睨みつけ、ニヤリと笑いながら、彼女の胸倉を掴む。 「レナという少女の心臓だけをいただくつもりであったが、お前がヨガンドルフの言う魔姫だというのならば、丁度良い……」 「!!?」 その瞬間、彼女は、セレナは理解した。 彼はティセを、自分が慕っている彼女を殺すつもりだ。 「こ…のぉ……」 ――許せない。 短い人生だが、彼女は生きてきて、之ほど怒りを感じた事があっただろうか。 バドロフと戦った時とはまた違った怒り。 それとはまた違う、抑えようにも抑えきれない怒りに、ついに彼女の、それまで切れる事の無かった糸が、ぷっつりと切れた。 「……許せない」 「?」 今にもティセを殺そうとしているフィードだが、ふと聞こえた声と、微かに感じる水の闘気を感知し、振り返る。 「何か言った……!!?」 「セレナ…ちゃん……」 それは、魔姫であるティセでさえも驚愕の色を隠せない状況だった。 セレナの周りを取り囲む、強大な水の闘気。 しかしそれは今までティセの見た中で、最も巨大な闘気であった。 「許せない……絶対に許せない……」 フィードはふと考えると、ティセを放し、一歩ずつセレナに歩み寄る。 「セレナちゃん……」
ティセは複雑だった。 本当は嬉しい。こんな自分を助けようと、命を賭して戦ってくれる。その優しさが彼女にはとても嬉しく、反面、こんな自分なんかの為に、一つしかない自分の命を捨てないでほしいという気持ちもあって、素直には喜べなかった。
しかしセレナの闘気は徐々に膨れ上がり、限界を超えた次の瞬間だった。 「馬鹿な……」 フィードの顔つきが変る。 セレナの闘気が想像以上に膨れ上がり、徐々に濃くなっていく。 その闘気は、さながら悪魔の魔力にも似ていた。 「成る程……低級悪魔と同等とは……まだこのような人間がいたか」 「セレナちゃん……」 ティセの目から、涙が溢れ、大地を濡らしていく。 それを見て、ティセを泣かしたフィードを睨みつけ、更に闘気を濃くしていく。 「面白い。では私の力を見せて差し上げよう!」 「ティセお姉ちゃんを……虐めるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」 ついに爆発した。 辺りの闘気が暴発し、異常なまでの水圧が津波となってフィードを襲う。 それを飛び越え、水に足を乗せてまた跳躍し、簡単に飛び越えるフィード。 しかし彼女の怒りはこれだけでは収まらない。 「ぐわぁっ!!」 突如、フィードの肩から傷ができる。 それを作ったのはセレナの飛ばした、水の刃であった。 「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!」 怒りを通り越すと、人は逆に冷静さを取り戻す。 セレナはまるで精密機械のように水の刃を飛ばし、跳躍して空中で止まったフィードを徐々に傷つけていく。 「フフ、私の体にここまで傷を付けるとは……だが、分かっているな?」 「分かってるよ。悪魔には復元能力があるって事くらい!!」 それを聞いて、フィードの顔から笑みが零れる。
復元能力は、悪魔なら低級から上級まで持ち合わせている能力で、傷つけば元に再生する能力を持ち、それが高ければ高いほど上級とされている。 悪魔と戦う際、復元能力の限界を超える傷を負わせるか、魔の属性が最も苦手とする、光の属性の攻撃を加える事によって倒す事ができる。
だから水の属性の攻撃を加えた所で、彼の体には傷は付くものの、すぐに復元できてしまう事くらい、セレナには充分理解していた。 「だから?」 「…何?」 彼女が出来る事の限界くらい、彼女が一番良く知っている。 普通の人間、しかもまだ半人前の闘士であるセレナに、中級悪魔を倒すだけの実力も秘密兵器も備わっていない。 ならば彼女は普通の闘士とは違う、頭脳を使った戦い方をすればいい。何故なら自分は闘士ではない。自分はヒーローなのだから。 フィードが着地すると、今度は下がりながら、また同じように津波を飛ばし、彼が跳躍した所でまた刃を飛ばす。 それを数度繰り返したのか、ふとフィードは疑問を感じた。 何故彼女はこんな非効率的な事をしだしたのか。 こんなやり方では、彼を倒す前に、自分が倒れてしまうだろうに、それでも何かの機械のように、ただ同じ事を繰り返していた。 しかしそんな思考に至らせないように、セレナは瞬時に攻撃を繰り返す。 いくら復元能力があるとはいえ万能ではない。対してセレナの水の刃は一つ一つが致命傷にならないとはいえ、それにも限界がある。 なので、傷ついた際にいちいち復元しなくてはならず、そのたびに思考がそちらに移動してしまい、疑問を解決するに至らなかった。 「何故だ……なぜこのような攻撃ばかり繰り返す」 思わず問いかけるも、セレナは薄っすら笑って攻撃を繰り返すばかり。 そして数度繰り返した後、彼女の表情に、愕然とするフィード。 「!!?」 ――まさか…… ――この女の狙いは…まさか…… そう思い、とうとう本気で力を出すフィード。 思わず、セレナの胸に傷をつける。 急所をすんでの所で外したので、致命傷にはならないが、これによって、彼女の狙いは確実に成功したと言っても良い。 何故なら、彼女は怪我をしなければいけないのだから。 「何故だ……何故そんな顔を……」 彼はこの時、まだ彼女の思惑を理解できなかった。 何故なら、彼がセレナに傷をつけた事により、不利になった筈のセレナの顔には、ある種の希望を秘めた、軽い笑みが零れていたからだ。
そしてそれから数秒後の事だった。 「!!!?」
世界の大気さえ黒く染め上げる、溢れるほどの殺気に、フィードはふと背筋が凍るかのような思いになった。 ――なんだこの殺気…… ――まさか、この女の狙いは……
――嵌められた!?
そこでようやく彼は、セレナの狙いが何なのかを理解した。 そして振り返ると、そこには傷が完全に回復し、先程の可愛らしい微笑みとは一転、異常なまでの殺気を放つティセの姿があった。 「……ここまでやるなんて……本当に悪魔さんってド外道な糞ヤロウですね」 クスクスと笑い、全身にドス黒いオーラを漂わせるティセ。 その姿のティセに、以前は恐さを感じていたものの、この怒りは自分を助けようとして表れた怒りである事が分かり、安心して眠りにつくセレナだった。 大丈夫、この人ならあの悪魔を倒す事ができる。彼女は魔姫と言う、自分よりも、そしてクラウドやファナさえも超える力の持ち主なのだから。 そう思ったのか、彼女はその後、ゆっくりと寝息を立てて睡眠に入った。 それを見て、安心して攻撃に集中できるティセ。 振り返り、再度悪魔であるフィードを見る。 「ですけど、ここまでやるだなんて……一度その頭をカチ割って、脳みそ残らずブチ抜いて差し上げすよ」 言葉遣いは丁寧でも言葉は棘だらけ。しかしそれが逆に優雅に聞こえるのは、それがティセの言葉だからであろうか。
「では、いきますよ……せいぜい逃げ回ってくださいね」 かくして、力完全開放の魔姫と中級悪魔の戦いが始まった。 まずはティセが踏み込み、瞬時にフィードに駆け寄る。 そして、小さな拳でフィードの腹部を殴り、そのまま飛ばす。 「ぐぁ……」 予想以上の力に、まだ己の本気を出しておらず、しかも受身すらとっていなかったフィードはモロにダメージを負ってしまった。 後ろに下がり、ある程度距離を取ろうと試みたが、それは魔姫には無駄だった。 すぐさま至近距離に迫られ、次々と攻撃を繰り返していく。 それを両手で受け止めるも、その攻撃の重さも、早さも、先程までの彼女とは思えないくらい違っていた。 これではいくら復元能力を持っているとしても、塵が積もって山になるが如く、徐々にダメージが致命傷にまで上がっていく。 「ぐっ……このままでは……」 ここで、彼はいよいよ実力の全てを出そうと試みた。 このままでは、この魔姫相手に何もできないまま殺されてしまうと、直感でそう感じたからであった。 「あはは、逃がしませんよ」 しかしそうこうしているうちに、ティセはフィードの目の前までに接近していた。 これこそが、魔姫なのだ。これこそが真の魔王の血筋の持ち主なのだ。 そこでフィードは己の闘気を一気に限界まで上げる。自分は魔力に長けていない分、闘士で言う闘気みたいな戦闘力ならばある。それをとにかく限界まで上げれば、魔姫と呼ばれた少女であると言っても所詮人間とのハーフ。力は半減されていると踏んていた。 「うぬっ……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 そしてついに、己の力を限界点にまで瞬時に持ち上げ、異常なまでの黒い波動を両手に集中させる。 フィードにとっては幸い、同じ属性同士がぶつかった場合、その属性の力がより強い方が勝つ。いわゆる自然世界では当たり前である。 ならば生粋な中級悪魔である自分の方が、魔王とはいえ同じ悪魔と、たかが人間のハーフに過ぎない少女に自分が負ける筈がない。 彼はそう踏んでいた。 「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーー!!!!」 次の瞬間、フィードの両手に纏われた黒い波動が一気にティセに向かって一直線に向かっていったその時だった。
「そんな小さい波動で私を殺すつもりですか?面白い冗談ですね」
「何!!?」
――うそだ! ――そんな馬鹿な……理解不能理解不能理解不能理解不能!!!!
あまりの驚愕に、フィードは開口したままティセを見る。 なんと彼女は中級悪魔の放った黒い波動を、そのまま右の小さな可愛らしい手で、軽く弾き返してしまったのだ。しかも、彼女はフィードと違い、全く何の特別な力も使わず、本当に軽く弾いただけであった。 しかし、ティセにとっては、そしてティセを知っている数少ない者にとっては、ごく当たり前の事だったのかもしれない。 「あははは、エレガントが何でしたっけ?」 「何!?」 ふと声が聞こえる。 あの魔姫が、フィードのわずか至近距離にまで接近していたのだ。 そして、再度言葉を発する。 「貴方の頭では、このような事がスマートな事なんですね……本当、悪魔さんって分かりやすくて、正直頭に来てしまいました……」 その声に、彼は中級悪魔として生きてきて、何人の人間の魂を喰らい、恐らく初めて本当の恐怖というものを味わっているのだろう。 言葉、口調どれもが優しく、綺麗な声。 しかし彼女が発する言葉全てが、まるで地底から聞こえるかのような、ドス黒いオーラを秘めた言葉のように聞こえる。 そして、恐怖に一瞬、彼に油断が生じてしまった。 「ぐあっ!!」 それからは、一瞬であった。
まずは右手のストレート。とても普通の少女の攻撃とは思えないほどの、凄まじいスピードとパワーを込めたパンチに、彼は悶絶する。 しかし、これでティセの怒りが静まる訳が無い。 続いて彼女の蹴りが腹部に飛ぶ。それはたった一つの蹴りのように見えたが、実は五度の蹴りで、フィードの足が痺れる。 そして左手のボディーブロー。これによって、フィードの体が宙に浮き、目は見開き口から青い血が流れる。
「ぐおお……ぉぉぉ……」 わずか1秒の連撃だが、普通の人間にとってティセの右のストレートなど、鉄球が時速400キロメートルでぶつかってきたのと同じ破壊力。蹴りなど、右ストレートより軽いとはいえ、五度も一瞬で喰らったのだ。ただの魔族ならば既にそれで死んでいる。最後に左手のボディーブローなのだから、中級悪魔とはいえ無事ではすまない。 これで勝負はついた、と彼女の力が一気に抜けた直後、
「……さすがだよ、ティセリア君」
ふと聞こえたのは悪魔の笑い声であった。 「!!?」 そこでティセは意識を失い、フィードに抱きつくように倒れこんだ。 甘かった。 なんて失態を犯してしまったのだろうか。 力を無くしたティセを抱きかかえると、フィードは薄く笑う。
「最後の一瞬まで、油断は大敵なのだよ」 悪魔の最後の言葉を聞き、彼女はそこで気絶した。
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