ここは西欧の大陸『グランマザー』 ここには大きな国がいくつかあり、その一つに『グレンフェルト』があった。
かつてそこには『グレンフェルト騎士団』という物があり、そこの騎士団は皆正義と愛を重んじ、どの騎士よりも悪を許さない騎士として有名だった。 その騎士団の入団には様々な試験があったが、大まかにいえば二つあり、その一つに『実力検査』と、もう一つが『性格検査』があった。 実力検査ははっきり言って入団希望者同士で戦う。しかしそこで勝ち得たからといって騎士になれる訳ではない。その後に性格検査が行われ、そこで騎士として、そして一人の人間として、時の国の姫が己を守るのに適していると思われる人達を入団させるようなものだ。時の第二皇女カレハが生まれてからというもの、この二つの試験がなくなった事はかつて一度もなかったという。 彼女達の恩寵を受けた騎士達は皆、己の強さの為だけにあらず、民を、そして愛する姫を守る為、巨大な魔物や敵と戦ったと言われている。
かつて行われた大戦のさなか、東大陸の超巨大な国家の軍勢がそのグレンフェルト騎士団と戦ったが、ある時その軍隊は敗れてしまったという。 その時戦場にいたのは小さな女の子が三人。 そしてその女の子達に混じって一人、青い陣羽織に青い髪の、サムライという名の一人の騎士がいたというが、定かではない。
これはその大戦の五年程昔。 まだ彼らが当時「へっぽこ騎士団」と呼ばれていた時代である。
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