これは私と麻耶が常盤学園高校に入学した時の話。 夏休みを終えて二学期に入った次の休日。
とある所で事件が発生し、鎮圧するまでの顛末。
しかしここで私は、彼女の恐ろしさを確認する事になる。 彼女は他人の幸せを一緒に喜ぶ事ができ、他人の不幸を一緒に泣く事ができる、私から見ても、とても優しい性格を持った女の子である。 無論、その優しさは悪人であっても同じ。
だがしかし。駄菓子菓子!!
彼女を一度怒らせたものは、とんでもなく地獄を見るであろう。
何があっても成功しない。 事故や被害が立て続けに起こる。 誰も助けてくれない。 まるでそれまで天国にいた人間が急に地獄に落とされたような感覚。
普段優しく天然な彼女を怒らせた者は、必ずそのような地獄を見るのだ。
これは、九月の初めに起こった事件。 私、坂本泉は、この事件を「銀行強盗の不幸な一日」として、記録しておこう。
最後に、これを見て、読み終えた人に、私は僭越ながら一言、アドバイスをしておこうと思う。
「笹原麻耶を敵に回すという事は、運命の女神をも敵に回すという事だ」
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