かたくりの花が咲く季節がやってきました。
チューインガムのこの歌はいつ聴いても素敵です。
私も詩を書いてみました。
カタクリの花
もうカタクリの花は咲いていますか?
君と歩いた公園の土手で
野草らしく慎ましく咲いていた
君は「綺麗だね」って言ったけど
うつむいて咲くその姿が
どこか君の横顔に似て寂し気だった
まだカタクリの花は心にいますか?
二人で紡いだ思い出みたいに
喜びと悲しみ 幸せと涙
いろんな顔の花がいたね
咲き誇る時間はほんの僅かで地にかえり
灼熱や雪に耐えて生き抜く姿
学び忘れたぼくの心に揺れている
一緒に調べたあの花言葉 覚えてますか?
「初恋」そして「寂しさに耐える」
初めて会った頃のときめきを忘れ
すれ違う気持ちに耐えて 抱きよせる努力もなかったね
自撮り写真の笑顔の奥で花たちが
取り戻せない時間を惜しむようにふたりを見ていた
間もなくカタクリの花がさく季節