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あらすじについて
投稿者 ルーヴル[1]
投稿日時 2007年05月26日(Sat) 08時52分35秒
こんにちは。ルーヴルというものです。
今回の質問はタイトルの通り、あらすじに関するものです。
本屋で本を選ぶのも、投稿屋で読む作品を選ぶ時も、あらすじはかなりの影響力があると思います。中身の良し悪しに関わらず、あらすじがお粗末ですと読まれる機会が激減してしまいます。
僕もあらすじには気をつけようと思うのですが、なかなか良いと思えるあらすじを書くことが出来ません。
さて、ここで質問。

作家活動をしていらっしゃる皆様は、あらすじを書く際にはどのようなことを気に掛けているのでしょうか。

また、読者の皆様は、どのようなあらすじが目に入ると「読みたい」とおもうのでしょうか。

逆に、読む気がなくなるあらすじとはどのようなものでしょうか。

まず、僕の意見を。
良いあらすじというものが思いつきませんので、僕が敬遠したくなるあらすじの例をいくつか挙げさせていただきます。

一つ目は、登場人物の説明がくどくど書かれているもの。
これは、人物像は本文中で表現すべきもので、あらすじを利用すべきではないという持論に基づいています。

二つ目は、作者からのメッセージが長すぎるもの。
一度投稿してしまうと修正ができないシステム上、修正の報告などはある程度仕方ないと思いますが(恥ずかしいことですが、これは僕の作品にもあります)、量が多くなった場合、雑談などを利用した方が良いのではないでしょうか。さらに、本編に全く関係のないメッセージがあると、読む気がなくなります。

最後に、長すぎるもの。
理由としては、あらすじの目的が短い文章で読者をいかに惹き付けるか、という点にあることです。つらつらと内容を述べるよりは、読まないとわからない謎が少々含まれているものに魅力を感じます。
読者によっては、長いあらすじはスクロールが面倒なのでやめて欲しい、という方もいらっしゃいますね。

以上が、僕があらすじについて思うことです。現在は良いあらすじを模索中です。
三つある質問のうち、答えてくださるのはいくつでも構いません。
確実に言えることは、中身は素晴らしいものなのに、あらすじをおろそかにしてしまっている作品は非常に、本当に勿体ないということです。
皆様の考えをご披露していただければ幸いです。




投稿者 いちごタルト[2]
投稿日時 2007年05月26日(Sat) 17時06分38秒
はじめまして☆いちごタルトと申します。
興味深いスレだったので、書き込みします(●´∀`●)

私の『嫌なあらすじ』条件は、

●長くないもの。判りやすいもの。
●(ファンタジーものなら)専門的な用語がでて、初めての人にはわかりにくい もの。
●筆者の感情がテンコ盛りで見苦しいもの。
●ありきたりな表現がされているもの。
●抽象的過ぎて、読むのが疲れるもの。

とかですね。逆に、このサイト内で「あらすじがウマイ!」とか思った人は、
☆Gemini Black Sheep さん「冷たい花びら」:ショートA
☆嫁入り男爵 さん「白昼夢」:ショートA
☆なのき さん「猫の集会」:小説その他

ですかね。男爵さんとは個人的にお友達なのですが、男爵さんも大体、いちごタルトと『嫌なあらすじ』の条件は一緒とのことでした。

こんな書き込みでいいのかなぁ(゜Д゜;)

投稿者 OWL[3]
投稿日時 2007年05月26日(Sat) 22時11分27秒
どうもお久しぶりです。OWLです。以前はレスをありがとうございました。
そのお返し、と言うわけではありませんが、こちらの質問に自分なりの意見をば。長くなったので無理やり纏めています。各質問の返答になっていないことを先に謝らせていただきます。

大体において、小説には読者をぐぐっと引き込むポイントが存在するはずです。
最初はやはりどうしてもある意味説明臭くなりがち。
そこを越えた瞬間までを描く、と言うのがたぶん合理的。
例えば主人公が『お前は救世主だ』と言われたり。恋のライバルが現れたり。
そこまでを描いて、後は印象的な事件で補足するだとか。

他には小説は非日常を描く面が大きいことが多いです。
その非日常さの端的な部分を描く、と言うのもアリかと思われます。

但し何を書くにせよ、要点を抜き出すことが大事。
お二方の仰るように鬱陶しいというのは要点を得てしていないからと思われます。
作者が要点を分かっていないストーリーは大したことない、と言っては言いすぎでしょうか?
そういう意味で自分の感情が先にたつってのは論外ですよね。

後忘れかけていましたが、文章のリズムと言葉のセンス。
読みやすいと中身もよさそうに見えます。(笑
ありきたりな言葉は扱いが難しいですが、上手に使うと逆に感心しますし、元から通じやすいですしお得なんですよね。侮りがたいものだとは思っています。

自分が以前書いた小説のあらすじを1つ投下させていただきます。
今の手持ちで1番自信がある分です。ただ長さは本の帯意識が強かったりします。

時は西暦6025年。魔法と科学の両方が発達したその時代には唯一つ欠けたものが存在した。それは、太陽。そんな暗く雲に閉ざされた世界の部活に燃える高校生、ブロント・リーバイスはある日突如現れた白い悪魔にこう告げられた―――お前の手には、太陽を取り戻す力がある、と。
眼の前でめくるめく展開してゆく色を追いながら、必死に現実についてゆく彼、家の庭から突如沸いた少女、そして哀しい歴史。
果たして彼は、その仲間達は、太陽を取り戻せるのか。
 【太陽をさがして】より。

ただこんなことを言ってしまうと本末転倒なんですが。
結局いいストーリーが書けてない限りいいあらすじなんて書けないと思うのです。
根元腐った木が大きくなれるわけないですし。

とりあえず構成や狙いがハッキリしたストーリーが書けなければどうしようもないと言う結論にたどり着きました。後自分はSSのあらすじの書き方が分かりません。要点だけのストーリーをどうまとめろと言うんだ、みたいなノリでして。(汗。

最後に。自分は以前『無駄がなさすぎてちと面白みに欠ける』と評されたことがあったりするので若干思想がそっち方面傾いている可能性があります。

くどくどと長くなりましたが、参考になれば。では。

投稿者 ルーヴル[4]
投稿日時 2007年05月27日(Sun) 08時40分07秒
  いちごタルト様
まずは返信くださったことにお礼を申し上げます。

>●長くないもの。判りやすいもの。
僕の勘違いでしたら申し訳ありませんが、これは良いあらすじの例ではないでしょうか? そのつもりで見ますと、短くわかりやすいもの、これは王道で、絶対条件と言っても良いですね。

>●(ファンタジーものなら)専門的な用語がでて、初めての人にはわかりにくい もの。
独自の用語があると読みづらい、というのは確かにありますね。ただ、その物語を書く上で、故意にぼかして用語を登場させる、ということもないわけではないので、絶対に駄目だとも言えない部分もあると思います。

>●筆者の感情がテンコ盛りで見苦しいもの。
強く同意。あらすじはあらすじですので、作者の感情や思想などは本編中で伝えるべきものですね。

>●ありきたりな表現がされているもの。
ありきたりすぎるのも問題ですが、それを気にしすぎると身動きが取れなくなってしまいます。いかにも、『昨日辞書をめくっていたら見つけた単語です』みたいな言葉だらけなのも個人的にはあまり好みません。

>●抽象的過ぎて、読むのが疲れるもの。
これも概ね賛成です。良く言えば、詩的な表現、となるのでしょうか。ただ、プロの小説家でも、あらすじや本編の文章において特定の読者層を狙う、ということがありますので、許せない、というわけではないです。好みの問題も絡んでしまいますので。

>☆Gemini Black Sheep さん「冷たい花びら」:ショートA
>☆嫁入り男爵 さん「白昼夢」:ショートA
>☆なのき さん「猫の集会」:小説その他
以上のお三方のあらすじも読ませて頂きました。参考になります。ご紹介頂き、ありがとうございました。

こんなにもすぐにご意見がいただけるとは思っていませんでした。やはり自分以外の意見というのは大変勉強になります。
重ねてお礼を申し上げ、今回は失礼致します。

投稿者 ルーヴル[5]
投稿日時 2007年05月27日(Sun) 09時26分25秒
  OWL様

>どうもお久しぶりです。OWLです。以前はレスをありがとうございました。
こちらこそ、お久しぶりです。ご返事ありがとうございます。

>大体において、小説には読者をぐぐっと引き込むポイントが存在するはずです。
>最初はやはりどうしてもある意味説明臭くなりがち。
>そこを越えた瞬間までを描く、と言うのがたぶん合理的。
確かにその通りです。特にファンタジーやSFでは世界観の説明が必須になりますので、本編での説明がわかり易いようにあらすじを書けたら、万々歳ですね。

>他には小説は非日常を描く面が大きいことが多いです。
>その非日常さの端的な部分を描く、と言うのもアリかと思われます。
なるほど。敢えて非日常の部分を書いてしまうということですね。読者がそれで気に留めてくれれば、理想的ですね。ただ、わかり難くならないよう、特に注意が必要になるのでしょうね。

>但し何を書くにせよ、要点を抜き出すことが大事。
>お二方の仰るように鬱陶しいというのは要点を得てしていないからと思われます。
>作者が要点を分かっていないストーリーは大したことない、と言っては言いすぎでしょうか?
いえ、全く。盛り上げ所を作者が自覚していないのでは、面白くなるはずの所でつまらない、ということになってしまいますので。

>そういう意味で自分の感情が先にたつってのは論外ですよね。
その通りです。このことは既に詳しく述べたので省略させていただきます。

>後忘れかけていましたが、文章のリズムと言葉のセンス。
>読みやすいと中身もよさそうに見えます。(笑
あらすじは作者の癖や文体が凝縮されていますからね。あらすじが好みのものならば本編も好きになれる可能性は高いようです。勿論、この限りではありませんが。

>ありきたりな言葉は扱いが難しいですが、上手に使うと逆に感心しますし、元から通じやすいですしお得なんですよね。侮りがたいものだとは思っています。
たしかに、普段から使い込んでいる言葉は、あるタイミングでは、はっとするくらい輝くことがあります。納得。
>自分が以前書いた小説のあらすじを1つ投下させていただきます。
>今の手持ちで1番自信がある分です。ただ長さは本の帯意識が強かったりします。
読ませて頂きました。まさに王道。太陽がないというのは、このお話においては恐らく重要な部分ですね。さらりとそれを述べる辺りと、最後の二文は気を引くのに効果抜群。こういうあらすじがあると、ちょっと読んでみようと思わされます。

>ただこんなことを言ってしまうと本末転倒なんですが。
>結局いいストーリーが書けてない限りいいあらすじなんて書けないと思うのです。
>根元腐った木が大きくなれるわけないですし。
あらすじは、木で例えるなら、枝か葉になるのでしょうか。ただ表面に見えるのでどちらかというの葉っぱかな。大事なのはやっぱり根ですが、葉を見て近づいてみたら、根も幹も素晴らしかった、なんて嬉しいですね。

>とりあえず構成や狙いがハッキリしたストーリーが書けなければどうしようもないと言う結論にたどり着きました。後自分はSSのあらすじの書き方が分かりません。要点だけのストーリーをどうまとめろと言うんだ、みたいなノリでして。(汗。
結局、最終的にはそこに帰着してしまいますね。SSは難しいですね。タイトルがあらすじといっても過言ではない気もしますし。投稿屋ではオチがないものが多いので、『これはオチのあるSSです』なんてどうでしょう(笑)。少々毒を吐きました。本気にはしないでください。これをやってしまったら今までの話が全部無意味になってしまいますので。

>最後に。自分は以前『無駄がなさすぎてちと面白みに欠ける』と評されたことがあったりするので若干思想がそっち方面傾いている可能性があります。
どうなんでしょう。丁度良い無駄、というのも難しいですね。

>くどくどと長くなりましたが、参考になれば。では。
いえいえ。大変参考になりました。
文中で少々辛辣な言葉を使いましたが、半分自分にも向けられています。その影には苦笑と自嘲が。耳が痛いです。
再度お礼を申し上げ、今回はこれで失礼します。

投稿者 HANA(花檻)[6]
投稿日時 2007年05月29日(Tue) 23時37分10秒
こんにちは。HANAといいます。

あらすじって難しいですよね。
投稿サイトなどのあらすじ(つまり呼込み文)は特に悩みます。
自分ではこれでいいと思っても、読み手にしてみればつまらなかったり。結局はセンスなんでしょうか。それを言われると辛いですが。

書き手としては悩みの尽きないネタですが、読み手としてはやはり条件はそれなりにありますね。

読みたいと思うもの。
・世界観がそこでつかめる。 雰囲気みたいなものかな。
・気になる一文(台詞)がある。
・面白い。 これは私の好みだと思えるということで。

とりあえず止めておこうと思うもの。
・世界の説明がある。 説明は物語の中でして欲しいので。
・主人公以外の人物紹介が3人以上ある。あるいは人物紹介のみ。
・詩…詩みたな表現?…抽象的すぎってやつですね。
・ギャル文字使用。 個人的に読むのに疲れる。

あと、OWLさんの書き込みにある「SSのあらすじ」
これって必要なんですかね?って私も思ったのですが、題名+ちょっと一言で結構読み手は増えると実感しました。実感したのは投稿サイトでではないのですけど、題名だけよりは効果ありますね。やっぱり。

ここでの「あらすじ」とは呼込み文。つまり文庫の裏表紙にあるようなものってことで色々書かせていただきました。
 
 

投稿者 ルーヴル[7]
投稿日時 2007年06月02日(Sat) 19時20分00秒
HANA(花檻)様

>こんにちは。HANAといいます。
こちらこそこんにちは。

>あらすじって難しいですよね。
>投稿サイトなどのあらすじ(つまり呼込み文)は特に悩みます。
>自分ではこれでいいと思っても、読み手にしてみればつまらなかったり。結局はセンスなんでしょうか。それを言われると辛いですが。
本当に悩みます。これ一つで読んでくださる方の数が大きく上下しますので。本編よりも遥かに短くまとめるため、実はこっちの方が難しいのでは、と思ってみたり。

>書き手としては悩みの尽きないネタですが、読み手としてはやはり条件はそれなりにありますね。
そうですね。読むものを選ぶ際にはやはりそれなりのあらすじがあると魅力を感じます。書く方としては、実に頭が痛い。

>読みたいと思うもの。
>・世界観がそこでつかめる。 雰囲気みたいなものかな。
説明的になりすぎず、雰囲気が出ているものは確かに読みたいと思うかもしれません。
>・気になる一文(台詞)がある。
目を引き、強烈な印象を残す一文があるのは理想的ですね。ただ、書くのが非常に難しくもあります。
>・面白い。 これは私の好みだと思えるということで。
そういう意味では万人に好まれるあらすじというのは存在しないのかもしれませんね。あらすじが好みだと、内容もまた好みのものが多いと思います。これはプロの作家でも投稿の作家でも同じですね。

>とりあえず止めておこうと思うもの。
>・世界の説明がある。 説明は物語の中でして欲しいので。
僕も同じ意見です。雰囲気を匂わせるくらいが良いですね。
>・主人公以外の人物紹介が3人以上ある。あるいは人物紹介のみ。
主人公の名前が出てくるくらいなら構いませんが、プロフィールが長々と書かれているものは敬遠します。人物紹介のみは論外。
>・詩…詩みたな表現?…抽象的すぎってやつですね。
わかりにくい、という点ではあらすじには適していないかもしれません。ただ、これを好む読者がいるのが難点でしょうか。
>・ギャル文字使用。 個人的に読むのに疲れる。
これは、僕個人としては読む確立はほぼゼロです。

>あと、OWLさんの書き込みにある「SSのあらすじ」
>これって必要なんですかね?って私も思ったのですが、題名+ちょっと一言で結構読み手は増えると実感しました。実感したのは投稿サイトでではないのですけど、題名だけよりは効果ありますね。やっぱり。
SSでもあらすじの効果は発揮される、ということですね。元々短いお話にあらすじをつけるのは難しい作業にも思えますが……

>ここでの「あらすじ」とは呼込み文。つまり文庫の裏表紙にあるようなものってことで色々書かせていただきました。
僕もそのような意味で質問させて頂いたつもりです。貴重なご意見をありがとうございました。これからの活動の糧とさせていただきます。