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人斬 暁
投稿者 十夜[1]
投稿日時 2005年08月18日(Thu) 15時55分10秒
幕末。京の街に、人斬 暁と呼ばれる者が居た。なぜ、人斬 暁と言われるようになったかというと、夜深い時刻から、明け方までに人を斬ったため、暁とよばれるようになった。暁は、女である。しかし、剣を握ると、男と変わらず、ひらり、ひらりと中を舞い、人を斬った。そのため、またの名を、「幕末の牛若丸」という。


「お姉ちゃん、今日も夜出かけるの?」
「薫。。。。
 今日は、できるだけ早く帰ってくるからね。待っててね。
 きちんと、ねむってるんだよ。」
「うん。
 分かった。」

 普段は、妹思いの優しい姉。近隣の人からも、「いいお姉ちゃんだ。」と言われる。人斬暁は、大宮 紗英という。紗英は、妹の薫と二人暮らしだ。もともと、東京で、小さな百姓だったが、父が亡くなり、家に仕えていた三治郎に裏切れ、家を追われた。紗英は、東京で身を守るために、剣を習っていた。京に来て、その能力を買われ、維新志士に仕えた。




投稿者 十夜[2]
投稿日時 2005年08月18日(Thu) 21時04分51秒
「大宮。今日も、頼みましたよ。」
「はい。桂さん。」
 紗英が、仕えたのは桂小五郎。紗英の元に、黒い封筒が届くと、紗英は「人斬 暁」に変わるのだ。黒い封筒の中には、今宵斬る人の名が書いてある。紗英は、封筒の中を確認すると、桂小五郎に仕えている、太田一郎から地図をもらう。紗英は、そこで目標の人物、獲物を待てばいいのだ。

「あははは。
 維新志士なんて、ちょろい、ちょろい。全然、俺等に歯がたたしなぁ。」
「そうだな。兄ちゃん。
 あははははははははは。」
 ザッ
「だ、誰だ!!!」
「お前に、名乗る名などないっ!!」
「ん?その手に巻いた衣。
 どこかで、みたことがあるぞ。」
「あ、あぁぁぁぁぁ。」
「ど、どうした?」
「あれは、人斬暁の目印だ。」
「なんだってぇ?」
「言われてしまえば、仕方がない。
 幕末の牛若丸。またの名を、人斬暁っ!!!」
「ひっ。ひぃ〜〜〜。」
「たっ。助けてくれぇ!!!」
 暁は、空を舞い、逃げる二人の前に舞い降りた。
「ひっ!!
 そ、空を飛んだ!!」
「もう、逃げ場はない!!
 死ねぇ!!!」
「ぐぎゃぁ!!!」
「兄ちゃん!!」
「次は、お前だ!!!」
「ぎゃぁっ!!」
 京の暁の夜空に、血飛沫が舞った。まるで、大粒の雨のように。

「ただいま戻りました。
 桂さん、殺ってきました。」
「そうか。
 ご苦労。もう、お家に帰ってもいいですよ。妹さんが待ってますよ。」
「ありがとうございます。
 先に、着替えてお風呂入ってもよろしいでしょうか?」
「えぇ。
 どうぞ。妹さんに、気づかれたくないのですか?」
「はい。
 もし、私が人斬暁と近隣の人にばれれば、妹は。困ってしまいます。   元々、引っ込み思案で、こっちに引っ越してきて、最近やっと友達が出来 たんです。来てから、半年経って。母も、幼い頃に亡くなってますし。父 も、亡くなりました。あの子を、守るのは私だけですから。」
「そうか。
 はやく、お風呂にはいっておいで。」
「はい。
 桂さん。」

「で、お前達。
 そこで、話を聞いてただろう。太田、幹、権田。」
「あ、ははははは。」
「どうせ、紗英の風呂でものぞこうと思ったんだろ。」
「ば、ばれましたか。」
「まぁ。紗英は美人だからな。
 体も、綺麗だしな。」
「か、桂さんみたんですか?」
「違う!!
 私の愛人は、幾松だ!!
 浴衣の上から見ても、分かるだろう。」
「あ。
 そういうことか。」

「桂さん、では私失礼します。」
「そうか。
 では、また明日。」

そぉ〜〜〜〜〜〜〜〜
「お姉ちゃん?」
「薫。」
「恐い夢みたの。
 一緒に、寝て?」
「うん。分かった。」
「おやすみ。お姉ちゃん。」
「おやすみ。薫。」
(今は、私達の幸せを大切にしよう。)
 紗英は、心に誓った。薫を何があっても守る。それが、紗英の指名だから。お父さんにも、お母さんにも誓ったから。

投稿者 HANA(花檻)[3]
投稿日時 2005年08月18日(Thu) 22時04分53秒
初めまして。HANAといいます。

お話読ませていただきました。
話の構成や、作り方に文句はありません。あえていうならよくある話。
よくある話な分だけ少し勉強不足を感じる文章です。

◇幕末であるからには「東京」という文字は使えません。まだ時代は「江戸」です。「東京」を使えるのは明治維新後になります。
◇小さな百姓であるならば、姓はありません。姓は武士にだけ許されたものなので、特別な地位にいない限り姓を名乗ることはできません。
◇百姓に仕える人は、おそらくいなかったと思われます。これが「豪農」と呼ばれるくらいの大地主であれば話は別ですが。

今は知りたいことがあれば実に簡単に調べられる時代です。「文明の利器」をもっと活用してはいかがでしょう。
なんだか辛口ばかりを並べていますが、私とっても時代物が好きでして。あまりにも勉強不足だなと思ったので書き込ませていただきました。

もう一つ。本文抜粋。
「言われてしまえば、仕方がない。
 幕末の牛若丸。またの名を、人斬暁っ!!!」
この台詞なんだか好きです。在りし日の「旗本OO男」を思い出しました(笑)
アクションシーンは台詞だけだと、何が起きているのか読み手に分かりにくいものです。もう少し描写を加えてみてはいかがでしょう。
「ザッ」という音ともにどんな風に現れたのか?などです。

では、長々と失礼しました。がんばってください。
 

投稿者 殻鎖希[4]
投稿日時 2005年08月19日(Fri) 13時05分30秒
これはお久しぶりですね。十夜さん。
殻鎖希(こくさのぞみ)です。覚えていらっしゃるでしょうか?
今回は、歴史ものを書かれているんですね。
しかも私の大好きな幕末が舞台。主人公が人斬りというのもなかなか痺れます。

そうですね…まずはHANAさんもされている通り、幾つかの問題点を挙げてみましょうか。
その後に、問題点についての改善案を出すことにします。

問題点
@元々、人斬りとは夜の闇に紛れて仕事を行ったとされる。
よって、夜から明け方にかけての間に人を斬ったからといって、曉という名をつけられるというのはいささか違和感があるか。
夜闇であっても鋭く光る剣閃…などの意から、曉の異名がつけられたというならば、まだ分かるのであるが。
A物語の時代がいつなのか、今一つはっきりとしない。
察するところ、禁門の変以前の出来事であると思われるが(新撰組の名が出ないことから、池田屋事件以前でもあろうか)。
こういった歴史ものの場合には、今が果たして何年であるのか提示した方が分かりやすい。

あとは、HANAさんも指摘されている通りですね。
私の挙げた点の中で、@の改善案としましては上に書いた通りです。
Aについては、今後の展開で歴史的事件を取り入れるなり、今後詳しく年号を提示するなりすればグッと分かりやすくなります(おそらくは、そうされるおつもりだと思いますが)。
ただ、始めに年号を提示しておけば、より作品の理解へと繋がると思いますよ。
また、HANAさんの挙げられてる点の中の二つ目、「小さな百姓が何故姓を名乗っているのか」についてですが…
長州派の志士となった後に紗英に与えられた(若しくは紗英自身がつけた)とすればいかがでしょう?
大宮という姓の裏に秘められたエピソード…というのも考えてみると面白いかも知れません。

最後に私からの要望なのですが…この作品で坂本龍馬と新撰組をガンガン活躍させていただければ非常に嬉しいです。
新撰組であれば土方歳三、齋藤一、原田左之介あたりがかなりツボです(私幕末ファンなんですけど、その中でも特に新撰組が好きなんですよ♪)。
まぁでも無理は申しません。あくまでも要望ですので…あまり気になさらずに十夜さんなりの良い物を書いてみて下さい(笑)。
それでは頑張って下さいね♪

投稿者 十夜[5]
投稿日時 2005年08月19日(Fri) 13時53分57秒
こんにちわ。十夜です。HANAさん。えっと。希さん。えっと、HANAさんは、初めましてですね。希さん。お久しぶりです。
アドバイスありがとうございます。んん〜。いろいろ、アドバイスもらったんですけど。やっぱり、最初から書き直せばいいのでしょうか?

投稿者 十夜[6]
投稿日時 2005年08月24日(Wed) 21時15分36秒
ざっ!!
空から、1人の者が舞い降りた。
「だ、誰だっ!?」
「お前に、名乗る名などないっ!!
 しかし。一つ教えてやろう。
 今日、お前の命を頂きに来た。」
 空から舞い降りた者の手には、布が巻いてある。血にも似た、赤。真っ赤な布に、雪のような斑点。
「お前、女か。」
「女だとしたら、どうするっていうんだ?」
「へっ!!
 お前なんかに、俺の命が奪えるか!! 
 俺は、新撰組だぞ。」
「だったら、どうした?」
「な、なんだって?」
「だから、どうしてっていうんだ?」
「その、布。
 見たことあるぞ。
 お、お前。人斬 暁か!!」
 人斬 暁とは、池田屋事件の後、新撰組を殺め続けた伝説の人斬りだ。素性は、分からないがひらり、ひらりと蝶のように空を舞い、人を殺めることから、別名「幕末の牛若丸」とも言われている。
「そうか。知っているか。
 なら、教えてやろう。
 我が名は、人斬 暁!!別名「幕末の牛若丸」!!
 お前の命を、頂きに来た!!」
「ま、待ってくれぇ!!」
ブシュヮーーーーーーーっ!!
 京の満月の空に、血飛沫が舞った。まるで、紅の桜の花びらのように。

次回へ続く。。。。

え〜と。書き直してみました。結構後に、書いた殺人の場面を最初に持ってきました。えっと。感想ください。

投稿者 殻鎖希[7]
投稿日時 2005年08月25日(Thu) 09時20分40秒
おっ…新撰組が登場しましたね♪

池田屋事件の後に新撰組を執拗に狙う者…長州派の志士であれば、あり得ない話ではないかも知れませんね。
実際に池田屋事件に対し怒りを抱く強硬派に引っ張られる形で、禁門の変という事件が起きてしまうのですから。
禁門の変は、池田屋事件からそう月日の経たぬ内に起こった事件です。
宮部鼎蔵、吉田稔麿らが倒され、長州は実質的な意味でも、精神的な意味でも大きな被害を受けていたのでしょうね。

内容面につきましては…何故、人斬り曉が新撰組を殺め続けているのか…そのことについても、少し書かれると良いかと思います。
私怨、というのであれば、理由としては弱いかと。人斬りとしての仕事を果たすからには、そこには何かしらの目的、目論みがあるはずです。
新撰組との因縁を感じさせる展開…これはなかなか目が離せなくなってきましたね。
楽しみにしています。

p.s.一つ気が付いたことなのですが…よくよく考えてみると、曉が自らを「幕末の牛若丸」と名乗るのは少しおかしいような…
この時点では維新は成立しておらず、即ち「幕末」であるかどうかは分からないはずですから。
名乗るならば、「江戸の牛若丸」としておくのが妥当でしょうか…いかがでしょう?

投稿者 十夜[8]
投稿日時 2005年08月25日(Thu) 21時40分33秒
人斬 暁は、ほとんど素性を知られてない。その、秘密の隠されている所も、人々の恐怖を増す。
「ちょっと。聞いたかい?
 また、人斬 暁が現れたんだって。」
「そいで?そいで?」
「今回は、新撰組の下っ端。えぇ〜と。名前は、分かんないけどねぇ。」
「恐いねぇ。
 うちじゃぁ。家を守るため。犬を飼おうかっていってんだ。」
「でもねぇ。」
「「犬は、高いしねぇ。
 はぁ。」」
「暁は、鬼だってらしいよ。」
「えぇ。
 新撰組の人だって、聞いたよ。」
「「どんな、人だろうねぇ。」」

 人斬 暁。彼女の素性を明かそう。彼女。そう。暁は、女である。名は、紗英。そして、家族は。妹の薫。5歳。ただ、1人。彼女が、12歳の時に、生まれた。可愛くて、可愛くて。しょうがない、妹。いっつも、遊んでもらっていた薫は、姉が好きだった。
 紗英の家は、小さな武士の家だった。少数の使用人。父、母、紗英。薫。余るほどの金もなく、足りぬと苦をすることもなく。幸せだった。母は、薫を産んで、すぐ亡くなった。そのため、薫は母を知らない。だから、紗英が母代わりなのだ。
 そんな、ある日。紗英、大宮紗英というが。敵である、笹本という武士の家が突然、大宮武士の家を襲ってきた。父は、紗英達を逃がすため、自ら命を絶った。
 みちのくから、逃げて。逃げて。やっと、辿り着いたのが京の街だった。紗英は、まだ1歳だった薫を連れてにげてきた。父が持たせてくれた、大宮家の全財産を握りしめ、二人で人生を歩んでいこうと決心した。

投稿者 十夜[9]
投稿日時 2005年08月27日(Sat) 21時58分01秒
紗英は、笹本のことを恨んでいた。
紗英は、父親っ子だった。お父さんが大好きで、いつでもお父さんの後を追いかけていた。金魚の糞という所か。

紗英は、みちのくで一番と言われた剣道場に通っていた。紗英の家に、男の兄弟は居なかった。だから、長女の紗英が跡継ぎなのだ。一度、男の養子を探そうかと考えたコトもあったが、紗英が大反対した。
「私は、私は。
 この家の長女なの!!私が、将来一家を支える!!私じゃ、ダメなの?
 女だから、ダメなの?ねぇ。お父さん。」
「さ、紗英。。。。。」
「私、女だけど。
 男に負けない!!」
 いつも、親に反論しない紗英が、反対した。お父さんは、紗英の心の情熱を知り、紗英に剣道場に通わせることにした。
 紗英は、「男なんかに、負けない!!」その気持ちで、メキメキと腕を上げていった。そして、師範代までになった。
 師範は、紗英の腕を認め、次の師範にならないかと誘った。紗英は、きっぱりと断った。
「先生。
 私は、武士の家の子。大宮家を継ぎます。だから。その話は。。。」
「分かっておる。
 大宮、しっかり家を継ぐんだぞ。もし、ダメになったら、すぐにわしが鍛 え直してやるわい。」
「くす。
 お願いします。先生。」

 そんな、紗英の功績を耳にしたモノが居た。桂 小五郎だ。桂は、人斬りを探している最中だった。

投稿者 その時動いた轢死体[10]
投稿日時 2007年02月10日(Sat) 18時38分41秒
え〜新撰組が出たということは…
是非とも示現流蜻蛉を見せてほしいです(さすがにコアかな?