投稿者
| 十夜 | [1] |
投稿日時
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2005年08月18日(Thu) 15時55分10秒
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幕末。京の街に、人斬 暁と呼ばれる者が居た。なぜ、人斬 暁と言われるようになったかというと、夜深い時刻から、明け方までに人を斬ったため、暁とよばれるようになった。暁は、女である。しかし、剣を握ると、男と変わらず、ひらり、ひらりと中を舞い、人を斬った。そのため、またの名を、「幕末の牛若丸」という。
「お姉ちゃん、今日も夜出かけるの?」 「薫。。。。 今日は、できるだけ早く帰ってくるからね。待っててね。 きちんと、ねむってるんだよ。」 「うん。 分かった。」
普段は、妹思いの優しい姉。近隣の人からも、「いいお姉ちゃんだ。」と言われる。人斬暁は、大宮 紗英という。紗英は、妹の薫と二人暮らしだ。もともと、東京で、小さな百姓だったが、父が亡くなり、家に仕えていた三治郎に裏切れ、家を追われた。紗英は、東京で身を守るために、剣を習っていた。京に来て、その能力を買われ、維新志士に仕えた。 |
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