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一番好きなトリック
投稿者 小野[1]
投稿日時 2005年05月13日(Fri) 11時21分45秒
はじめまして、スレ立てます。
ミステリー好きの皆様方の意見をお聞きしたいのですが、
ずばり「一番好きなトリック」を挙げてくれませんか?
自分は古典的な密室とか、凶器紛失とか、
遺体のないトリックとか、時間差トリック、
時刻表トリック、すり替えトリックとかが
好きなのですが。あと叙述トリックや、
「プロパビリティの犯罪」(谷崎潤一郎の『途上』がその部類)
とかも好きです。マニアックな話で申し訳ありません。



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投稿者 小野[3]
投稿日時 2005年05月21日(Sat) 12時50分03秒
確かに心理戦は面白いですね。
刑事コロンボ、自分も好きです、古畑も好きでしたね。
難しい話ですがああいうのを「倒叙法」って言うらしいです。
(最初に犯人とトリックを明かしておいて探偵役が追い詰めるパターン)
貴重なご意見ありがとうございます

投稿者 空想科学者[4]
投稿日時 2005年05月22日(Sun) 10時29分16秒
古畑はコロンボのパロディです。

邦題でコロンボは、刑事コロンボですが、英語では警部補と呼ばれていたと映画評論家の水野はるおさんが言ってました。
だから、古畑も警部補なんでしょう?

コロンボは映画といってもいいくらいの1時間40分・・・
古畑はスペシャル版をのぞけば45分足らず・・・・
その分、話がチープなのが脚本家の三谷流なんでしょう。

コロンボは一見風采のあがらない男にみえますが、とてもしつこい。
このしつこさは、物事の追求には必要な素質です。
足を使う刑事の典型ですが、最もあたりまえのことです。
犯人と思しき人物が行く先々で彼がなぜあらわれるか・・・・・
それは調べることによって事実が分かるかり犯人に近づくからです。

完全犯罪を考える人は当然、頭がいい人ですよね。頭の悪い人にそれはできないから・・・
普通の刑事で方がつくでしょうから・・・・

だめな推理物は・・・・
一見刑事コロンボをまねてますが・・・・作者が机上の空論にきづかず
完璧アリバイをつくってしまい、それをくずさせるので完璧すぎて
「そんなんおありえないだろう」という突っ込みをさせてしまいます。

コロンボのいいところは、犯人がアリバイつくりに自分が出席していたであろうコロンボの講演を録音テープにとりその間に犯行を行います。
で、犯人はそこでミスを犯します。
犯罪工作は完璧ですが、肝心の講演を聴いたそれがまずかったのです。
映像をビデオをでとっていたらよかったのでしょうが、そういうものをセットしたら怪しまれますからできません。目立ちますからね。
で、話と周囲の音に集中しすぎ、完璧にきいてしまっていることでした。

後で、話を聞いて、あまりにも犯人が完璧に話を覚えていたことは、普通ありえない。これでかなりクサイのです。でも、これでは証拠にはなりません。記憶力がいいということですね。
で、会場で笑いがおこったときがあったんですが・・・犯人は、笑い声とコロンボの話でしか想像できなかったので、その話が聴衆にウケたと勘違いし、話をしてしまった。
コロンボはニヤっとした。事実は話が面白かったのではなく彼の愛犬がいきなり会場にはいってきて彼にまとわりついてそれが面白くて笑い声がでていた。

日本の火曜サスペンスなどにこういったくだり・・・ないすうよね。
常識しらずな作家が机上の空論をえがいているだけのものが多い。

シャーロック・ホームズやルパン、ポアロ、マープルをまねてもだめでしょう。描かれた時代も国も違いますから・・・・・

そういうわけで・・・・・

完全トリックを作ろうとしたが完全すぎて、そこを突き崩される。
こういうものが一番納得できますね。

時刻表トリックはそれ自体が完全ではないので面白みにかけます。
時間を短縮するあまり、狼狽する犯人の挙動は記憶にのこりすぎ・・・・
それを今では完全犯罪とはいわないと思います。

複雑に人を使うのもいいですね。
組織がらみの犯罪・・・・・

実話では、アンタッチャブルで有名なエリオット・ネスがアル・カポネを逮捕する話です。
シカゴの犯罪の黒幕はカポネに違いないが、証拠がまったくない。おいろいろな犯罪をあばいてもカポネまでたどりつくことができない。
仲間は危険にさらされ、ネスも万策つき、チームも解散しなくてはならなくなるほど追い詰められてしまう。
そこで苦肉の策が、殺人の首謀者ではなく、脱税容疑で捕まえるというくだり。
それでもしり込みする弁護士・・・・、裁判官。
負けたときの自分が置かれる状況が怖い。
自分の保身を考えることは当然のこと。
ネスは陪審員が賄賂をうけとった疑いをかけるがこれも証拠がない。
そこで裁判官がとった行動は、他の法廷の陪審員ととりかえるという配慮
で、カポネ側弁護士は勝訴できないとみて脱税を認める。

なんで認めるか・・・勝訴できないない場合、虚実をならべた場合は不利になるから・・・・

日本の作品だと、マルサの女が、真のコロンボ・パロではないかと思います。山崎努さんの名演技、しぶかったです。

投稿者 小野[5]
投稿日時 2005年06月03日(Fri) 10時39分49秒
返信ありがとうございます。今後の参考に致します。

投稿者 空想科学者[6]
投稿日時 2005年06月04日(Sat) 15時09分28秒
小野さんへ

時刻表トリックがだめなように申しましたが、作りこみようによっては面白くなると思います。
日本のサスペンスドラマのような、またそのベースになったミステリーなどは参考にしてはいえkないということを言いたかったのです。

犯罪物は不自然さや、身近ななんでもないことからから謎をとくわけです。
手品の種をさぐる行為にも似ています。

時刻表トリックは、単に時刻表だけの組み合わせが多いのでつまらないと申してます。
普通に生活していたらぎりぎりの時間はあります。
交通渋滞もあります、道路工事も。
犯人の急な体調不良。
タイムラグくらいはいれてありますが・・・それだけでは。
時間も問題ないんです。事件がおこった翌日なら人の記憶も確かでしょう・
ですが、1週間、1ヶ月もたtっていたら覚えてはいません。
刑事がからんだ事件だと、探偵にはかなり早くに依頼がくるかもしれませんが、探偵まがいの主婦や、少年たちだと、TV報道のあとくらいですから時間がかなりたっており、調べられませんな。
ごくたまに記憶力のいい人はいます。でもみんながそうだったら、すごく嘘くさい。犯人に言われて嘘を言わせたとしても、それをうのみにするような主人公の知性は、およそ探偵むきではないど読者がかんじてしまいます。

完璧なアリバイにするために完璧な時刻表あわせとなるのでしょう・
トリックをとかせる人間がそう考えるようにしむける演出だと思いますが
単純な電車の乗り合わせはつまらない。
電車の乗りあわせをしているかのようにみえて、実は最近、近所に引っ越してきたやつが犯人だったとか。
架空の犯人が電車やバスその他もろもろの時刻表トリックをつかったかにおもわせておき、実は被害者の身近にいたものが犯人であったりするとか。
架空の犯人を被害者と関係のある人物であるかのようにみせかけ、その犯人をおっていくと既に故人であり、その死も死体があがらないような死だった。とかだとおもしろいですよね。
海外で飛行機事故にあって死んだとされていたけど、実は、搭乗まぎわにキャンセルしていたとか・・・
そうすすると、謎ときをする刑事などはそっちが気になって調査に時間をついやす。
一方、探偵の方はそっちがフェイクだと考え、身近なものから犯人の手がかりをみつけてしまう。
更に言えば、刑事が探していた人物もかなり近い線で犯人にたどりつくのだけど、殺人事件には直接関係無かった。けれど刑事がその過程でみつけた情報が、探偵の犯人断定に有力な情報になったりしたら・・・・
王道ミステリーが出来上がるでしょう。

複雑なトリックのからめかたが醍醐味。
犯人がしかけたデコイにひっかかるのが刑事。一旦は、ひっかかったものの、真実にいきつくのは探偵。これが王道。


投稿者 空想科学者[7]
投稿日時 2005年06月05日(Sun) 04時29分05秒
好きなジャンル。
そうですね。
映画はファンタジーとかSFが好きですが。小説は、ホラーやサスペンス、推理小説が好きです。
読むと見るでは趣向が違っている私です。

もちおろSF小説も読みはしますが、ホラーの方が何倍も楽しいので・・・・
楽しいとは、読み応えだとかんがえてくださいな。

投稿者 空想科学者[8]
投稿日時 2005年06月05日(Sun) 04時30分30秒

上のやつなぜかレス場所が間違ってます。
なぜじゃろう。

投稿者 小野[9]
投稿日時 2005年06月16日(Thu) 13時36分03秒
面白そうですね、参考にいたします。
トリックというものは色々あり幅も広いので
考えるのは楽しいです。ありがとうございました。

投稿者 空想科学者[10]
投稿日時 2005年06月25日(Sat) 11時27分17秒
あ!小野さん

でも、トリックばかりじゃなくて、トリックをしてでも隠さねばならない犯人の心情や、殺し方における犯人が被害者に寄せる感情を豊かにつくらないと、トリックが生かされないということを申しておきたいです。

お読みになられた本もきっとそういうことがもりこまれてがいなかったでしょうか?

結局は、推理ドラマとは人間ドラマなので・・・・
単なるトリックだけに凝ると、作品自体がとてもつまらなくなります。
クリスティやドイルの作品が、世界中に愛される理由がそこにありはしないでしょうか?

すべてのお話が人間模様であり、ドラマですか・・・・
殺人ものは、ものすごい感情のもつれですから・・・・

投稿者 小野[11]
投稿日時 2005年06月30日(Thu) 12時59分24秒
空想科学者様、ご意見ありがとうございます。

>でも、トリックばかりじゃなくて、トリックをしてでも隠さねばならない犯人の心情や、殺し方における犯人が被害者に寄せる感情を豊かにつくらないと、トリックが生かされないということを申しておきたいです。
>
>お読みになられた本もきっとそういうことがもりこまれてがいなかったでしょうか?
>
>結局は、推理ドラマとは人間ドラマなので・・・・
>単なるトリックだけに凝ると、作品自体がとてもつまらなくなります。
>クリスティやドイルの作品が、世界中に愛される理由がそこにありはしないでしょうか?
>
>すべてのお話が人間模様であり、ドラマですか・・・・
>殺人ものは、ものすごい感情のもつれですから・・・・

確かにそうですね。動機とかもはっきりさせないといけません。
江戸川乱歩は動機についても何かの本で記してあるので、それで勉強しています。

投稿者 安城魅月[12]
投稿日時 2006年01月16日(Mon) 19時46分50秒
心理を巧みに反射させたトリックが好きですね。
何処となく神秘的で、何度読んでも飽きないからです。
「古典の密室」等の難しいトリックも、知的欲求を満足させるに十分ですが
やっぱり、どんなトリックも物語が面白くなければ飽きてしまいます。

●トリックが分からなくて考えていても、飽きないから。
●どんな事を考えているのだろうと思い始めたら神秘的で面白いから。

主な理由を以上に纏めてみました。
ではでは、この辺で^^

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