投稿者
| レッド | [1] |
投稿日時
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2005年02月03日(Thu) 21時34分47秒
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レッドです。
他の人の評価ばかりしてるので、私がどんなものを書いているかの紹介として、話はまだ序盤なのに絶版にしてしまった、最後のUPの内容を原文そのままに、ここに書きます。
感想をお願いします。
ちなみに、この話は8章でした。 しかも、7章あげてから半年以上たって、これでやめてしまおうとして、無理やり書いたのですが、それなりな展開になっているので、やっぱり続けたほうがよかったかな?と、少し後悔してます。
-------------------------------------------------------------------- その日もいつもと同じように暮れた。昭雄は、7時には会社を出た。寄り道をせず駅に向かい電車に乗った。 時間つぶしに携帯電話でニュースを読む昭雄に、突然、その時はおとずれた。周囲の人が消え、異次元空間が広がった。
だが、携帯電話の画面に集中している昭雄は気づくのがわずかに遅れた。気づいたときにはなにかとてつもないエネルギーの波動が昭雄の体の外の世界全体をのみこむかのように猛スピードで通りさっていったのだった。
音は何もしなかったがすさまじい嵐のような、大地が引き割けその割れ目に数十万の人々が悲鳴とともに飲み込まれていくような、そんな身もはりさけんばかりの感覚が昭雄の脳裏に残っていた。
「一体なにが起こったのか・・・・。」もとい、もし昭雄がすぐに異変に気づき少しでも動いていたらどうだっただろうか、あの得体のしれない轟音の渦に自分もまきこまれていたのではないだろうかと思えてならなかった。そう考えると昭雄は急に膝が笑い始める感覚に襲われるのだった。 やがて、腰もぬけその場にしりもちをついてしまった。周囲を見渡すが、何も聞こえない。何も見えない。 というか、何もない真っ白な空間しか見えないのだ。自分がわなわなとなり、唇もふるえ、呼吸も激しいはずなのにその音すら聞こえないのである。
そして、何かが止まり、昭雄の脳裏にいつもの音が聞こえた。そう、電車がM市のホームにつき、ドアが開く音だった。 しかし、昭雄の目の前は相変わらず音の無い、真っ白な空間があるだけだった。昭雄は脳裏に響く音の誘いに従い、見えない雑踏をかきわけ、駅の改札を降りて、商店街を抜け家路に向かっていた。 -------------------------------------------------------------------
サイキックエスパーものだったわけで、この8章は事件が大きく発展する話になるのでしたが、巨大な組織を描ききれず、絶版となってしまったのです。
暇な人は探してみてください。 SF作品のどっかにあります。
そうなると私の作家名もばれるか・・・ |
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