投稿者
| 十夜 | [1] |
投稿日時
|
2005年01月26日(Wed) 19時59分43秒
|
「結城〜。ほら〜、準備できたぁ〜?出来たね。さっ、行こうか。」 母さんがあんな事言わなきゃ、彼女には出会えなかったんだよなぁ。僕は、顔もうっすらとしか覚えていない彼女のことを思っていた。僕は、涙が出そうな時。いっつも、彼女のことを思っている。 僕が、5歳の時。僕が、今15歳だから5年前だな。彼女と出会ったのは。彼女を、一目見たとき、胸がざわめいた。顔が、赤くなっていった。今思えば、あれは恋だったんだと思う。そう、それは。小さな恋の物語。
「結城、あなた。日曜日って、二人とも休みでしょ?だから、ピクニックに 行かない?都市の方に、綺麗な川と森がある公園があるんだけど。どうか しら?」 僕の小さな恋の物語は母さんの言葉で始まった。
僕にあう、幼い子供の恋の物語。 |
|