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ファウスト
投稿者 馬駆 春[1]
投稿日時 2004年12月12日(Sun) 19時28分28秒
自分はあんまりいえる意見とかないので作品を推しまくろうとたくらんでます。
馬駆春です。はじめましてorこんばんわ。或いはお久しぶりです。

正直、この作品は神の域に達しているような気がします。
小説、というより戯曲でしょう。
ゲーテの作品で、ワイマール公国時代に書かれた不朽の名作。
自分の持っているのは新潮社出版の高橋義孝さんが訳したものです。
ゲーテが一生涯(60年)を掛けて書いた作品で、新潮社出版のファウストでは(一)(二)の二冊に分かれています。
おそろしいほどの隠喩のオンパレードで、正直、辞書と注訳がなければ読もうに読めるものではないです。
というかはじめて読んだときではまったくもって理解できなかったほどです。
ギリシア神話を少しかじっていると少しスムーズに読める・・・はずです。
これを読んでから自分も少しギリシア神話を学んで、それから読んでみると結構わかるようになりました。
挫折と再開の繰り返しでどうにか読み終わった本ですが、内容はかなり面白いですし、隠喩の勉強にもなります。

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投稿者 文福[2]
投稿日時 2004年12月14日(Tue) 18時59分27秒
こんにちは。文福です。
昔やっていたTV番組の「お厚いのがお好き?」で紹介されていたような気が…。
そのとき読んでみたいなと思って、でも結局まだ読んでいないんです…。
あれですよね、言ってはいけない言葉があって…って本ですよね…?(間違えてたらすみません)

投稿者 tuitui[3]
投稿日時 2004年12月14日(Tue) 20時45分12秒
性懲りもなく現れたtuituiです。
馬駆さんへ
 こんにちは。ファウストを読まれたのですか。それも熟読。…高校生ですよね。僕はその頃、ゲームと漫画と部活に明け暮れてましたよ。

 僕は一度通して読み、手元にあるのですが、どうも、神!ってわけにはいきません。(ちなみに僕のは岩波文庫です)理由は隠喩が多いことかな?(だめじゃん)なので、特に下巻はかなり流して読んでました。
 
ただ、作品に出てくる一言や作品のテーマ(理解しているとすれれば)は好きなので、一度、頑張ってきちんと読みたいと思っている作品です。(多分一生無理)

一番好きな言葉はメフィストフェレスの言葉で
「今日出来ないことは明日もやっぱりできないんです。」
ってやつですね。明日に全てをかける僕は座右の銘にしたくても出来ません。ゲーテの言葉は生きていくための知恵に満ちています。「努力する限り悩むもの」とかも。

ファウストのテーマは基本的なもので、人間の生きる意味とか、倫理についてだと思ってます。それをタブーなしに突き詰め、そして、最後に答えを出すところが好きです。ラストのファウストの台詞は感動です。その意味で、馬駆さんの作品の捉えかたと違うかもしれません。余談ですが、僕、上巻の終わりで一度読むの止めました。ファウストひでえ!

個人的にトマス・マン(『魔の山』と言う代表作があります。『ノルウェーの森』の主人公が愛読してました。)が好きなのですが、この方、晩年ゲーテに傾倒し、『ファウスト博士』という小説を書いています。一度読んでみたいと思いつつ手をつけておりません。興味があったらどうでしょう。

普通の高校生(馬駆さんは普通ではないと認定します。)にはゲーテの『若きウェルテルの悩み』がよいでしょう。読みやすいし、恋愛ものですし。

僕は馬駆さんと違って、小説の好みとして、分かりにくいもの、答えがでないものはあまり好きではないです。トマス・マンもそうですが、ドストエフスキーや夏目漱石など、一定の答えをだす(と僕は思ってます。結構自殺という答えの時があって困りますが。)作品が好きですね。だから、村上春樹は読み出すと止まらない反面、最後に?がついて、自分としては不完全燃焼です。(『ノルウェーの森』はなぜか好きで4回読んで、ストーリーは暗記しております。でも友人に、「あれを村上春樹だと思ったらいけない。」と言われ、やはり、傾向が違うのか、と思いました。ちなみに、僕は古典が好きですが、某さんに影響されたわけではないです。)
 このように好みが違う人双方に評価されるとは、やはり、ゲーテは偉大です。…凄まじい長文になりました。失礼します。

投稿者 tuitui[4]
投稿日時 2004年12月15日(Wed) 10時33分04秒
今見たら、『ノルウェイの森』ですね。他にも細かい間違いあるかもしれないですけど御容赦ください。基本的にテキトーな人間なんです。

投稿者 馬駆 春[5]
投稿日時 2004年12月23日(Thu) 20時33分08秒
>>文福さま
こんにちは。遅レスすみません(><)
ネットを断たれていたもので・・・
文中、訳されたものに□□とか○○とか、記号化されて隠された言葉がいくつか出てきます。
隠喩的にいっているけどそれはまずいだろうって感じのものばかりで、注訳でそこに入る言葉は一応明記してあったと思います。
読むのに自分はすごく時間がかかったけれども是非読んでみるべきだと思いますよv

>>tuituiさま

こんにちは〜☆
> ファウストを読まれたのですか。それも熟読。…高校生ですよね。僕はその頃、ゲームと漫画と部活に明け暮れてましたよ。
自分もバスケ部なんですよv
さすがにバスケ部にファウストを読む、というよりもとい読書好きは自分だけなので、本の話はクラスでだけですけどv
漫画も結構読みますよ。ゲームは最近あんましてません。


 
>ただ、作品に出てくる一言や作品のテーマ(理解しているとすれれば)は好きなので、一度、頑張ってきちんと読みたいと思っている作品です。(多分一生無理)
>
>一番好きな言葉はメフィストフェレスの言葉で
>「今日出来ないことは明日もやっぱりできないんです。」
>ってやつですね。明日に全てをかける僕は座右の銘にしたくても出来ません。ゲーテの言葉は生きていくための知恵に満ちています。「努力する限り悩むもの」とかも。

メフィストフィーレスの言葉はさりげない一言になんていうか核心的なものがあって、見せ場での台詞っていうのは建前が結構多いですよね。


>ファウストのテーマは基本的なもので、人間の生きる意味とか、倫理についてだと思ってます。それをタブーなしに突き詰め、そして、最後に答えを出すところが好きです。ラストのファウストの台詞は感動です。その意味で、馬駆さんの作品の捉えかたと違うかもしれません。余談ですが、僕、上巻の終わりで一度読むの止めました。ファウストひでえ!

自分もおんなじような感覚で読んでました。そして、自分も上巻の終わりで一度下巻にいくのを躊躇ったりもしました。
このまんんまいくのかな〜とか思いつつ、結局手を伸ばしましたが。

>個人的にトマス・マン(『魔の山』と言う代表作があります。『ノルウェーの森』の主人公が愛読してました。)が好きなのですが、この方、晩年ゲーテに傾倒し、『ファウスト博士』という小説を書いています。一度読んでみたいと思いつつ手をつけておりません。興味があったらどうでしょう。

「魔の山」は一度読んでみたいなと思ってます。ファウスト博士ってトマス・マンの作品だったのですか?知らなかった。
自分も折を見て、手に入れようと踏んでいるところでしたv

>普通の高校生(馬駆さんは普通ではないと認定します。)にはゲーテの『若きウェルテルの悩み』がよいでしょう。読みやすいし、恋愛ものですし。

「若きウェルテルの悩み」は読んでみたのですが、少しずるずる行き過ぎな感じがして、でも主人公の純粋で異質で、なんともわがまま風味なあの感覚は好きでした。恋愛はそんなに得意ではないんですよ。
村上春樹的なものは好きなんですけど。

>僕は馬駆さんと違って、小説の好みとして、分かりにくいもの、答えがでないものはあまり好きではないです。トマス・マンもそうですが、ドストエフスキーや夏目漱石など、一定の答えをだす(と僕は思ってます。結構自殺という答えの時があって困りますが。)作品が好きですね。だから、村上春樹は読み出すと止まらない反面、最後に?がついて、自分としては不完全燃焼です。(『ノルウェーの森』はなぜか好きで4回読んで、ストーリーは暗記しております。でも友人に、「あれを村上春樹だと思ったらいけない。」と言われ、やはり、傾向が違うのか、と思いました。ちなみに、僕は古典が好きですが、某さんに影響されたわけではないです。)

自分もたまに答えの出る小説を読みたくなります。
村上春樹の小説を読み終わったあとなんかは宮部みゆきの短編を読んでさっぱりしてみたりとか。
「ノルウェイの森」は確かに村上春樹の作品の中で少し違うものを感じます。井戸の話とかみどりとの話なんかはでもやはり、村上春樹的な部分で埋め尽くされているのですけれど、ラストへの引っ張り方のそれなんかは、他の作品とは感覚的に違うものを感じます。
やっぱり村上春樹自身で何か試してみたりしたんでしょうか。

> このように好みが違う人双方に評価されるとは、やはり、ゲーテは偉大です。…凄まじい長文になりました。失礼します。

ファウスト――もとよりゲーテの話は語っても語りつくせないものがありますからね。自分ももっとたくさん語りたいのですが、さすがに見にくいものにはしたくないので、かなり端折っちゃいました。
それでも超長レスですねv
ここまで読みきった方ありがとうございます。それでは失礼します。