投稿者
| tuitui | [3] |
投稿日時
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2004年12月14日(Tue) 20時45分12秒
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性懲りもなく現れたtuituiです。 馬駆さんへ こんにちは。ファウストを読まれたのですか。それも熟読。…高校生ですよね。僕はその頃、ゲームと漫画と部活に明け暮れてましたよ。
僕は一度通して読み、手元にあるのですが、どうも、神!ってわけにはいきません。(ちなみに僕のは岩波文庫です)理由は隠喩が多いことかな?(だめじゃん)なので、特に下巻はかなり流して読んでました。 ただ、作品に出てくる一言や作品のテーマ(理解しているとすれれば)は好きなので、一度、頑張ってきちんと読みたいと思っている作品です。(多分一生無理)
一番好きな言葉はメフィストフェレスの言葉で 「今日出来ないことは明日もやっぱりできないんです。」 ってやつですね。明日に全てをかける僕は座右の銘にしたくても出来ません。ゲーテの言葉は生きていくための知恵に満ちています。「努力する限り悩むもの」とかも。
ファウストのテーマは基本的なもので、人間の生きる意味とか、倫理についてだと思ってます。それをタブーなしに突き詰め、そして、最後に答えを出すところが好きです。ラストのファウストの台詞は感動です。その意味で、馬駆さんの作品の捉えかたと違うかもしれません。余談ですが、僕、上巻の終わりで一度読むの止めました。ファウストひでえ!
個人的にトマス・マン(『魔の山』と言う代表作があります。『ノルウェーの森』の主人公が愛読してました。)が好きなのですが、この方、晩年ゲーテに傾倒し、『ファウスト博士』という小説を書いています。一度読んでみたいと思いつつ手をつけておりません。興味があったらどうでしょう。
普通の高校生(馬駆さんは普通ではないと認定します。)にはゲーテの『若きウェルテルの悩み』がよいでしょう。読みやすいし、恋愛ものですし。
僕は馬駆さんと違って、小説の好みとして、分かりにくいもの、答えがでないものはあまり好きではないです。トマス・マンもそうですが、ドストエフスキーや夏目漱石など、一定の答えをだす(と僕は思ってます。結構自殺という答えの時があって困りますが。)作品が好きですね。だから、村上春樹は読み出すと止まらない反面、最後に?がついて、自分としては不完全燃焼です。(『ノルウェーの森』はなぜか好きで4回読んで、ストーリーは暗記しております。でも友人に、「あれを村上春樹だと思ったらいけない。」と言われ、やはり、傾向が違うのか、と思いました。ちなみに、僕は古典が好きですが、某さんに影響されたわけではないです。) このように好みが違う人双方に評価されるとは、やはり、ゲーテは偉大です。…凄まじい長文になりました。失礼します。 |
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