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a junior high school. 作者:yuta1

第2回   第1章 入学 2.第69回入学式
「これより、第69回入学式を挙行致します。皆様、ご起立下さい。」
司会の声が聞こえた。会場が一斉に立ち上がる中で、禽禎の両隣の児童(入学式が終わっていないので)だけが、座ったままだった。
いかにも問題児っぽい感じの児童で、教室の席順は名前順だから、その児童が前後に居る。
禽禎は、先が思いやられると思った。
「一同、礼」
「続いて、校長の挨拶です。」
校長の挨拶中も両隣は喋りっ放し。流石に鬱陶しくなった。
「続いて、新入生の言葉」
「春の暖かい陽気に誘われて・・・・・・―」
なんとなく見覚えのある声が聞こえた。だが、後ろを振り向く勇気が無かった。
おそらく沢山の人が新入生を見ている。その中で1人だけ後ろを向くとどうなるだろうか。
中学校生活の最初に赤っ恥を欠く事は、お先真っ暗を意味する。
「続いて生徒会長の話です。」
生徒会長の第一印象は、去年夏頃から流行されるようになった『ヲタク』の様な感じだった。
眼鏡を掛けて、中身長で、ちょっと汚らしい髪型だった。
「続いて、来賓の挨拶です。」
まだ両隣は喋っている。何を喋っているのだろうと、耳を傾けてみた。
「あのさぁ〜お前って携帯持ってるっけ?」
「はぁ〜お前にこの間買ったって教えたじゃん!」
「そうだっけ?ならいいや。俺のメルアド教えてやるからメールくれよ!」
「ああ、いいぜ!」
「後で教えるよ」
そこで話は終わった。なぜ、止まったかというと、新入生紹介の順が回ってきたからだ。
担任の先生が名前を呼ぶ。
「浅間君」
「はい」
「和泉君」
「はい」
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「岡部君」
「はっはい!」
「元気がいいね!」
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禽禎は、ドキドキしたが、先生が褒めてくれた事を少なからず自身だったみたいだ。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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