「あっん、んんゃあ・・・っ!!」
あれ、私、いつまで寝てたんだろう。起きたばかりでかすむ景色。その青い空に合わない、声。
「・・・んん?」
空耳かな。
「ああっ!あんっふぁ・・!ぅ」
その声がはっきり聞こえたとたん、私は凍りついた。これって、女の子の声だよね?しかも、喘ぎ声。私はどうやら、聞こえてくる甘い悲鳴で目覚めたらしい。 こんな屋上でヤッてるなんて・・・どこの誰?そんな疑問が生まれたけど、私はその場から動けなかった。もし自分を発見されたらどうする?凄い気まずい。 しかもなんで学校でセックスするんですか。どうしよう。はやく立ち去りたいけど、出られない。
でもね、人間ってすごく不思議なもので、私はその声に聞き入ってしまっていた。
「ぁ、っく・・ゃああ!!そこ気持ち、ぃ・・!」 「ココ?」 「あっん、そう・・・!」
甘い彼氏彼女のひと時を私が聞いてるなんてわかったら、嫌だろうな。セックスしたことがない私にとっては未知の世界だった。 何をしているかは、女の子のいやらしい声と、ピチャピチャと聞こえる水音でわかる。
「可奈は此処弄られるのが好きなんだ?」 「違・・・!!」 「じゃあどこが好き?」
カナ?
「あたし、は・・!藤がすき・・ぃ・・・!!っやぁ!はん・・」
その一言で、あたしはまた凍りついた。姿が見えなくて、聞こえる声。 それは、石川さんと藤君の声だった。 ドクン、ドクン。心臓が凄い勢いではねている。
今日の朝したばかりの話を思い出す。
『夏目くんて処女としか付き合わないんだって。ヤッちゃったらポイとか』
まさか、話してたときは自分がその場面を目撃するなんて思わなかった。でも、このむこうで、石川さんと藤君は、セックスしてるんだ。 やだよ。やだよ。聞きたくない・・・・!!私は必死に耳を塞いだ。 でも、聞こえてくる声は中々止んでくれなくて。私はまた、朝みたいに二人を見ないように別ルートで屋上から去ることを選んだ。
「・・・・・・・・・・・やだ、よ・・・・・・・」
目から大粒の涙が溢れそうだった。 私は立ち上がって、屋上に置いてある給水タンクの裏からそっと、だだっ広い何もおいてない所をのぞいた。
「ふ、じ・・・!」
見てしまいました。 座っている藤くんの上には脱げかけた制服を身につけているだけの、石川さんブラがとれて、胸があらわになっている。 その胸に、藤君の舌が絡みついている。
「やっあぁんっ!」
ねちゃ、ねちゃ、といういやらしい音は下から聞こえてくる。指が、石川さんのアソコを出入りする。 そこからちらっと見える指は、透明な液体でびちゃびちゃになっていて、糸を引いて石川さんのスカートを、藤君の制服を汚す。くちゅ、と何度も何度も、石川さんのあそこからは指が出入りする。 そのたびに石川さんは喘ぐ。
「あっ・・・一緒に、触んない、で・・・ふぅっあぁ!!」 「じゃあやめてもいいんだ?」
藤君は無表情に、とろんとして喘ぐ石川さんを攻めつづける。
「ひゃぁっんん・・・ッ!!ゃ・・・あ!」 「可奈、何言ってんのかそれじゃわからないって」
喘ぐ石川さんと、藤君を、わたしはじっと眺めていた。目が離せない。 目の前でセックスするふたりに、私は、濡れてきた。なんてやらしいんだろう。
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