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The first experience    作者:柚良あず

最終回   3
指先が、くちゅりと音を立てて入っていく。

「あっ…ぁぅ…く」

二本の指が入ったところで、穂高は藤の中から指を抜き取った。

「…何」

瞳から少し、藤が涙をこぼす。穂高は無言で藤の後穴に舌をあてがった。

「!!っ」

藤の蜜と、穂高の唾液が混ざり合い、柔らかく解されていった後穴はひくひくとしている。

「…舐めんな…っ汚い、からっ…ん」

必死に藤が、穂高の頭を押さえつけようとするが、巻きついた衣服が邪魔でうまく腕が上がらない。
くすぐったいような感覚に、藤自身ももう限界だった。頭がクラクラする。

「…っ、入れてい…?」
「!?何言って…っ」
「黙って」

再び、濡れた唇が覆い被さる。お互いの体液で、奇妙な味がした。

「…はぅっ!!」

藤が、短く悲鳴をあげた。信じられないくらい大きくなった穂高のものが、藤の後穴に侵入する。

「息吐いて」
「っや、ぁあ!!」

硬く尖ったものは指とは比べられないくらい痛くって。藤の体をのけぞらせた。

「痛…!!」
「ごめん」

穂高は短くつぶやいた。そして、ゆっくりとものを奥深くに進めていく。

「はぁ…っ」

そのたびに、藤の後穴に圧力がかかっていき、藤は苦しそうに喘ぐ。

「やっ」

お互いのカラダが重なり、結合部からは蜜が滴りだす。穂高が動き始めると、藤の中で内壁が擦れた。

「あっ…ん…」

苦しくて、痛くて、なのに、気持ち良い。自分の中で動く穂高の感覚に、藤は身を委ねた。

「ちょっ、や、まだ動くなっ…ぁ  ぁあっ」
「ごめん」

力の入らない手で、必死に穂高の服を掴んだ。

「藤の中、めちゃくちゃ柔らかい」
「…アホッ!!」

突き上げられるような腸壁への刺激に、藤は反論しようと思っても言葉が出ない。穂高が小刻みに動けば、結合部からは蜜が流れ出る。

「あっ、ぅ…あぁあああああっ」

行為を初めてから、一番長い悲鳴をあげたかと思うと、藤は穂高の腹部に吐く抱くとした液体を吐き出した。同時に穂高も、藤の中に欲望を出した。





「…ごめん……」

終わって、ティッシュで処理した後だった。
藤は格段にむすっとしている。

「マジ痛い」
「どれくらい?」
「…………」

どうやらむすっとしているのは痛さのためらしい。穂高が尋ねると、藤は顔を紅く染めた。

「…もしかして、立てないとか?あ、動けない?」



「………おまえのせいだろーっ!!」

眼鏡がずり落ちかけるほど怒りわめく藤を見て穂高は

「…可愛い」
「ばーか!!」






「まだガキだったよなぁ…あれは痛かった。」
「てかあれって藤の処女喪失?」
「え…て俺、童貞より先に処女なくしたわけ!?」
「そうとも言う」
「うわ最悪」
「や、あれは興味本位で抱いてみたかっただけ」







奇妙な二人の、奇妙な初体験。


             「The first experience...」Fin.

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Novel Editor by BS CGI Rental
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