「なんで俺が学校でちゃんとしないか知ってる?」 「だから、わたしは知らない」
悠はそっと手を伸ばし、長く伸びた亜矢の黒髪に触れる。
「・・!!」
つやつやとした髪に、唇づけする。
「や・・・!なに、するの!!」
突然のことに亜矢は驚き、悠を突き飛ばした。悠は少し後ろに下がり、また起き上がる。 心臓が、すごい勢いではねている。
「全部、亜矢の気を引きたいから。勉強頑張ったって、亜矢にはかなわない。じゃあどうしたら亜矢は俺のこと見てくれるわけ?」
亜矢の心臓が、さらに激しく動悸する。 悠の、言葉で
「見るって、悠は・・・なんの話をしてるの」
悠の瞳は真剣そのものさっきまでのふざけた様子はもう無い
「俺だって男だし。そりゃ女抱きたいときもあるけど」 「だから連れこんでるんでしょう」
とっかえひっかえ。 やったら捨てる。その繰り返しだけの悠に好きとか愛とかの感情があるわけが無かった。
「俺が本当に小さいころから好きで」
「好きで」
「本当に抱きたいと思ってるのは」
やめて やめて やめて やめて
「亜矢だけなんだから」
悠は、そっと手で口のぬぐった。胸にしまいこんできた思いを口にした。 その思いは、気づかれること無い
はずだった
「亜矢はさ、俺のこと気にしてくれてるの?」
言い返す言葉が無い 亜矢は悠の部屋の入り口でつったっている
「俺のこと邪魔な双子の兄としか思ってないよね?」
ふいに悠が立ち上がった。 160cmをこす亜矢よりも、さらに10cmは高い。そして、亜矢に近づいていく。
思わず亜矢は顔をそむけた。 まさか、自分が話をしに来て言いくるめられるとは思ってもいなかったから。
「こっち向いて」
悠は亜矢の顎を手で引き、自分の方に振り向かせた
「好きだ」
「亜矢が、ずっと好きだった」
悠の唇が、亜矢の唇と重なる。顔が異様に熱い。
キライだった、はずなのに
どこかで亜矢は
悠が女を連れ込むのを気にしていたのかもしれない
接吻を拒もうとせずにいた
それは、禁断の恋の始まり。
※めちゃ短いです。しかもエロくない。書き方違う。でもかなり自分的に気に入っています。この二人、最後はどうなったんでしょうね…?
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