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少女調教 作者:柚良あず

第2回   邂逅

「一時間触り放題で1万円です♥」

「カラダはダメだけどパンツだけならいいよぉ〜」

「デートだけっ!ね?」


僕はキャバクラ店でバイトをしている。
もちろんそんな店があるのはそんな町。
その日も夜なのに町は明るく、騒がしかった。

「帰りますね〜」

僕はバイトを終え、家に帰ろうと店を出た。
ここからはそう遠くないマンションだ。
しかし、帰る道にはラブホテルや風俗店があふれかえっている。

そんな、明るいラブホテルの前だった。

「・・・・・・?」

ふと、足を止めた。
ホテルの前で、小さな女がいる。
いや、女ではなく、少女かもしれない。
着ている服はところどころ破れていて、こんなところですすり泣いている。

僕はこんな危ない町で少女がひとりでいたら・・・と思うと心配になった。


「どうしたの?」

僕が声をかけたときから、雛は囚われの身になってしまったんだ。


「・・・・ぇぐ・・クスン・・・」

雛は泣いたままなかなか話せなかった。

「こんなところにいたら、危ないよ。うちに、来る?」

やっと顔を上げて僕の顔を見た雛は、本当に綺麗な子だった。
僕の顔をじっと見つめ、やがてこくんと頷いた。


「名前はなんていうの?」
「……名前なんかない…」
「いくつ?」
「12歳……?」

家に連れ帰って、少女でわかったのはこれだけだった。
しかし、破れているとはいえ、僕の目には着ている服はとても高級そうに見える。
年と、性別以外なにもわからない。
どこからきて、なんであんなところにいたのか―――――――――
それ以上は聞き出せなかった。

「………行く所がないんなら、このまま僕の家にいる?」

偶然とはいえ、自分で声をかけてきて連れてきてしまった。
そう言うしかない。

「……うん…」

そう、このときは僕は、雛に対して同情の気持ちで家に入れたのだった。

「じゃあ、家にいるんなら名前がないといけないね。」

僕が話していると、少女はついていたテレビに見入っていた。
画面には小さな鳥。とその雛。
とても安易だったけど、少女がテレビに見入っていたので、

「雛はどう?」
「ひ・・・な・・?」
「君の名前だよ」
「うん!」

にっこりと微笑んだ少女はとても可愛かった。
今日から君は雛。

僕の、カゴの中の小鳥。


僕だけのために、鳴き声をあげつづける・・・・

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Novel Editor by BS CGI Rental
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