2時間後、沙良は酔いが覚めてきた。
「・・・・まだ、寝てる」
『僕』を見て沙良が言った。『僕』はそのまま眠っていた。
「送ってやるか」
客もキャバ嬢も帰りかけていたときだったので、沙良は『僕』を家まで送ることにした。
「ミサキ、こいつ家まで送ってくる」 「家わかるの?」
沙良は自分が『僕』の家を知らないことに気づいた。携帯を見る。
「あ、大丈夫。ここならわかるから、ちょっと行ってくる」
そう言って、沙良は『僕』をズルズル引きずって行った。
キャバクラ店から、すぐの『僕』の家。
「これが鍵?」
眠っている『僕』の上着から、鍵を取り出す。そして沙良は鍵を開け、家の中へ入った。
「お帰りなさい!」 「あんた、誰…?」
出てきたのは、雛だった。
「え・・・?お姉さんこそ、誰ですか?」
久しぶりに見た『僕』以外の人。雛は怯えていた。
「ううん、あたしお兄さんが寝てるから、送ってきただけだよ。あんた、この人の妹?」 「?まぁ、そんな感じです」 「ふぅん。じゃあ、これの後始末よろしくね!」 「あ、ありがとうございました」
沙良は『僕』を送り届けた後、家を出た。
「お兄ちゃん。お兄ちゃん、起きて…!」
またキャバクラへと歩きながら、ぽつりと沙良は思った。
「あの子、どっかで見たことなかったっけ?」
「ん…」
目が覚めた。頭が、ガンガンする。
「お兄ちゃん、起きた?」
隣に雛がいた。
「うん、ごめんね。って、え・・・・?いつの間に、僕は帰ってきた?」
僕はキャバクラにいたはずだ。なのに、なんで家に帰っているんだ?
「綺麗なお姉さんが、お兄ちゃんのこと運んで来てくれたんだよ」
綺麗なお姉さん?ミサキさん?沙良?どっちにしても、助かった。
「今日僕、お酒で酔ってるから、雛のことメチャクチャにするよ」
僕は気づいてなかった。 沙良が、雛を目撃していたということに。
「めちゃくちゃってどういうこと?」 「こういうこと」
僕は寝転んでいた体勢から、雛の唇を奪った。
「…っん、ぁ ふぁ…ん……ゃ・・あ・」
貪るように雛の柔らかな唇に吸い付く。 唾液の絡み合う、くちゅ、くちゃといった音が響く。
「お兄ちゃん、お酒くさい」 「いいから」
ぽす、と僕は雛を床に押し倒した。 まだ完全に酔いが覚めていない、くらくらする思考回路。 いつもなら、雛のカラダで散々遊ぶのに、僕は「入れたい」という欲求しかなかった。 雛のはいているものを強引に脱がせ、まが濡れてもいないマンコに指を突っ込んだ。
「!やぁっ!痛い!」
いきなり入ってきた指の感覚に雛が声をあげる。僕の頭にはそんな声、とどかない。 そのまま指を中に入れていき、無理矢理唾液でしめらせた。
「っあ、やぁぁぁ!!痛いよ、お兄ちゃん!」
脚を開かせ、クリトリスを刺激する。愛撫に雛の秘部もしだいに濡れてきた。 そこに、僕は一気にペニスを差し込んだ。
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