雛とセックスして、雛が眠っているときに、僕の携帯がなった。
【今日って、バイト入ってた?】
ミサキさんからだった。今日僕はこのあとバイトのシフトが入っていたはずだ。 はい、と返信した。
【今日お店休みになって、飲み会になったからね〜】
今日は飲み会。果たして僕は行かなきゃいけないんだろうか?
【行ったほうがいいですか?】 【もちろん!】
どうせ僕はキャバ嬢のパシリでしょうけど。 僕はミサキさんのメールどおり、上着を羽織ってキャバクラに行くことにした。
「あ!来た!」
僕が店の扉を開けると、恵梨さんやミサキさん、ほかもキャバ嬢も酒を飲み始めていた。 そして数人、男がいる。
「ごめんねぇ、やっぱり何人かお客さん入っちゃって〜」 「別にいいですよ」
女と男がたくさんいる部屋に、
「よっ」
と僕に声をかける人がいた。
「さ、沙良?」
そこにいたのは沙良だった。
「なんで、って顔してるね」 「沙良は私の妹。姉がこれなら妹もこんなのよ」
そう言ったのは、ミサキさんだった。ミサキさんと、沙良は姉妹。
「意外…」
「ま、今日だけ呼んだから、お客さんの相手も気にしなくていいよ。ソコ、座って」
と僕は部屋の中に座らされた。
「何してるんですか?」
散乱する酒類。頭の薄い、重役そうな会社員風の男。その人たちはキャバ嬢の体に手を伸ばしている。ついでに鼻の下も伸びている。ここはセクキャバじゃねぇよ。
「何って、お客様の要望で、王様ゲーム。」
「6番が2番のおっぱいを揉む〜!」 「あ!私だ」
男たちの中でも、特にえらそうな奴が嬉しそうに手を上げた。会社ではそうとう威張っているだろう。 キャバクラでは情けない姿をさらしている。最悪だ。 僕はこんな奴らみたいになりたくない。 僕は覚めた目で、
「やぁぁん!!あ、そんなトコまで触らないでぇ」
ゲーム。と称し余計なところにまで手を伸ばす。指は直接中の胸を揉み、乳首を転がした。
「あぁん、ゃっあ…」
「1番と4番がキスをする!」
そのあとしばらく、飲み会兼王様ゲームは続いた。僕も大量に酒を飲まされた。
「うぇ…飲み過ぎました」 「ら〜いじょ〜ぶ?あらしが送ってってあげるよ〜」
沙良、明らかに酔ってるじゃないか。
「大丈夫、です」
そう言ったきり、僕は頭がもうろうとして、眠りの中に落ちた。
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