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少女調教 作者:柚良あず

第13回   13
それから僕は、以前にもまして雛を部屋から出さないようにした。

「お兄ちゃん、お兄ちゃんて、名前はなんていうの?」

その日、雛が僕に尋ねた。

「僕の名前?」
「そう。わたし、考えたらお兄ちゃんの名前を知らないの」

今まで告げなかった僕の名前。

「僕の名前はね・・・・・・・・・・ゃ……」

こそっと雛に教えてやる。

「素敵な名前!」




君は気づかなかったんだ。
君が初めて僕の名前を呼ぶとき、君はもう、いないってことに。




雛はカゴの中の小鳥のように、僕と猫だけを遊び相手として暮らしていた。
 毎日必ずすることは、僕とのセックス。朝ニュースを見たことを思い出し、僕は雛の体の上でだまっていた。

「………続き、しないの」
「する気が起こらないんだよ」
「じゃあ、わたしがしてあげる」

一年前から、教え込んだ雛は、僕のペニスを口にくわえた。

「え?」

ピチャ、ピチャピチャ
雛はゆっくりと手でペニスを扱きながら、ざらついた舌で舐めあげた。
 一度萎えたそれを、また大きくしていく。先からあふれるカウパーも飲み込んでいく。

「ちょ…ひな、あっ……あぁ」

とろけるような口の中と、舌の感触。
死ぬほど気持ちがいい。

「お兄ちゃん、感じてる?」

一年の間に、僕は何度この口の中でイッただろう?

「うん…気持ちいいよ」

雛の口の中が液でいっぱいになるのに、それほど時間はかからなかった。








「沙良ちゃんのココ、本当に綺麗だね…」
「そんなこと言わないで。社長さんのほうがまだまだ固くて」
「そういえば社長さん、このまえテレビに出てなかった?」
「ああ、ニュースだね。」
「たしか、娘さんが行方不明だとか」
「一年前、娘は誘拐されて、金を渡したのに戻ってこなかった。目に入れても痛くないほど可愛がっていたのに…」
「じゃあこんなところにいてていいの?」
「かまいはしないさ」
「すきよ」


沙良は微笑んだ。
沙良と同じベッドの中にいる人、それが、雛の父。

如月光喜(キサラギコウキ)




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Novel Editor by BS CGI Rental
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