「えぇ!もうここどこなの!?」 菜子が怒った声で言う。 「知らないよ・・。」 そういった麻子は道に沿って進み始めた。 「ちょっ!どこいくの!?」 「だって。ここに道あるじゃん。道に沿って行ったら必ずどこかにつくってことでしょ?」 「そうだけどさぁ・・。」 「私はあんたといるよりましだよ。」 「!!私だってあんたと一緒にいたくないわよ!」 「でしょ?だから私が行くから。あんたはあんたでいたら?そこに。」 「言われなくても私は私なりにいきますよーっだ!」 「ムカッ!あっそ。じゃあね。」 「でもっっ!一緒にいてよっ!」 いつもは人の倍くらいにプライドが高い菜子が麻子にそういった。 「は・・?」 驚きのあまり、麻子はそうしかいえなかった。 「だからっ。こんなところに一人にしないでよっ!」 まるで好きな男子に告白するかのように顔を赤くする菜子。 麻子もそこまでいう菜子を冷たくするような心の持ち主じゃなかった。w 「私もこんな薄暗い森を一人で歩くより菜子がいたほうがまだ安心できるから。」 「・・・一緒に行ってい・・?」 いつもの高飛車な菜子からは想像もつかないような態度。 麻子はそんな菜子を見て昔に戻ったみたい・・・。と思った。 「あんた・・・・菜子のほかに誰がいるのよ。まぁ菜子より健吾君のほうがいいけど。」 「それは余計よ!」 いつもの菜子に戻って、麻子と菜子は一緒に森に入っていった。
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