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麻子と菜子の不思議旅。 作者:由愛

第2回   *ここはどこ!?*
私たち・・・私と菜子はいつも一緒に帰っている。
というのも最近不審者が多くて危ないという意見が教育委員会で挙げられ、
集団下校ということになっている。
いつもなら仲良しの友子(ゆうこ)ちゃんと帰るのに。
よりによって菜子と一緒。
なんで菜子と一緒かって?
菜子と私の家は隣同士。小さいころは仲がよかったんだけど今では敵!
なんで敵なのかって?
それは・・まぁいいじゃん!
それで私の地域は私と菜子だけ。
男の子もいるんだけどその子は登校拒否の子。
だから私と菜子の二人。
その子を入れたら3人の地域。
学校から結構遠いからなぁ。
私達はバスを使って学校に行っているのよ。
いろいろ大変なのよねぇ。まぁ。いろいろとねw
「ちょっと麻子!早くしなさいよ。」
「・・!あんたが早いのよっ!」
「あんたなんかのろまの亀さんじゃないのっ!」
「言ったわね〜!」
「言ったわよ!こんなところで喧嘩なんかするの!?
バスの時間に間に合わなくなるけど?」
「あと20分あるわよ!」
「早く行っておきたいのよっ!」
「わかったわよー!」
そういいながら私達は3分くらしてバス停についた。
「ふぅ。」
と私はベンチに座る。
「疲れたー!」
といいながら菜子も、もうひとつのベンチに座る。
すると数分後いままでに見たことのないバスが私たちの待っているバス停に止まった。
しかし何分たってもバスは動かない。
私はもうそろそろバスが来る時間だと思い時計を見ると・・。
時計が動いてない。
「えっ!どういうこと!?」
「なにがよー。」
しんどそうに菜子が聞く。
「時計が動いてないのっ!」
「あんたの時計電池切れじゃないの?」
「そんなことないわよっ!このまえ変えたばかりだもん!」
「え・・!!でもさっきからこのバス動かないよね。」
「そうよっ!」
そのバスには誰も乗っている気配はなかった。
バスには
「ドリームバス」と書かれている。
「時計が動かないし。」
「このバス動かないし。」
「ということはさ・・。」
「このバスに乗れってことじゃないの・・?」


そういうと私達はおそるおそるそのバスに乗った。
すると時計は動き出しバスも動き出した。
外を見ると私たちが見たことのない景色があった。
「ねぇねぇ。麻子。ここどこ?」
「しらないよっ。」
そんなやりとりを10回くらい繰り返すとバスが止まった。
そして時計も止まった。
「出ろってことじゃない?」
「降りようか・・。」
と降りるとやはり時計は動き出した。
しかしそこはいつも見る景色とは全く違う景色だった。
急いで私はバスに乗ろうと後ろを振り向いた。
するとバスはもうなかった。

「ここ・・どこっ!?」

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Novel Editor by BS CGI Rental
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