真っ暗になった中で、応援団一同で緊急ミーティングが始まった。其処には水奈美も、そしてアナウンスをしていたりくも加わっている。 運動停止とは一体どういうことなのか?それに答えたのはりくである。 「今までのこの鉄道のエネルギーは、全てあなた達の昔の活動が素になっていたんです。これから通る箇所は、例えて言えば無限遠点。又皆で行動を起こさないと先には進めないんです」 「行動って言ったって、一体何をすればいいんだ?こんな宇宙のど真ん中で」 この善三郎の問い掛けに何か答えようとした京が突然倒れた。まさか、こんな所で腐黄色者の攻撃か?殺気立った億次郎等を兆一が制した。 「京はあそこに行っているんだ。解るだろう?億次郎」 そうか、そうだったなと冷静になった億次郎だったが、それならそれを言わなければならない・・・といった所で我に帰った。言わなくてもガンダ石があれば意思の疎通は十分できることを思い出したのだ。 「俺達が金野河にいた頃、京の姿が一旦見えなくなったことがあったろう?今あいつの心はそのときの場所・・・親父・ヨロズのいる所へ行っているんだ」 この兆一の言葉の後、応援団の面々はそれぞれのガンダ石をまさぐって、京の見た光景を見た。 「俺達は、青紫色から赤紫色へ飛んでいくのか?」と叫んだのは善三郎である。そう、今列車は可視光線より大きい振動数の光・・・すなわち黒の部分を行こうとしているのだ。 此処で突然、無量紫光団の団長が現れ、皆にこう言って来た。 「遂に皆さん、此処に辿り着きましたね。此処からどうやって次の目的地・戊野河まで行けるかは我々にも解りません。それぞれで考えてこの課題をクリアして下さい。そうすれば我々の疑問も解けるのです。」 此処に、茂野河応援団史上最大の課題が与えられた。一体どうしたら戊野河への道が開けるのか?鍵を握っているのは、出たところを見たであろう京と、億次郎、それに兆一である。
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