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七木一族、石・鉄・木 作者:七木ゆづる千鉄

第29回   新たなる冒険・戊野河使節団
 それは突然やって来た。久し振りに登校した3兄弟に次のような文書が渡されたのである。
「七木石一郎・七木鉄次郎・七木木三郎、以下三名を戊野河士族学校卒業とする。卒業後は戊野河使節団として任務に当たって貰う事にする」
「使節団の団長は俺だからな」と全六、「それから副団長は奈々美だ」そして使節団にはあと一美・次代・三子も加わるという。つまり七木一族八人がそのまま戊野河使節団として地球連邦を旅して回るという。しかもその地球の中には生まれたてのものから滅ぶ直前のものまであるという。使節団を派遣するのは戊野河だけではなく、木野河・火野河・土野河・土野川・水河、そして茂野河の七地球全部。途中で出くわす場合もあるだろうが、そのとき七地球の一部である事は伏せろとのことである。
 そしてその文書が渡された翌日、八人を乗せた石・鉄・木号は外山を突き抜け宇宙空間へと向かった。此処からなら銀河系外へも行けるが、全六の「それは止めて置こう」の一言に皆従って銀河系内の何処かの地球を目指す事にした。
 さて、何処の地球から行こうか?全六は何かルーレットらしきものを取り出して最初の行先を決めた。その行先とは・・・。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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