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七木一族、石・鉄・木 作者:七木ゆづる千鉄

第19回   七校対抗戦直前
 季節は夏となり、戊野河士族学校に丸打から「七校対抗戦」の案内が届いた。昔の「茂野河・元山対抗戦」の進化したもので、茂野河高校・元山高校・戊野河士族学校・木野河高校・火野河高校・土野河高校・金野河高校の七校が丸打で対決するというものである。今回の対決種目は野球であるが、戊野河士族学校の教師達はその人選を七木三兄弟に一任した。男女どちらでも構わないというので、三人はメンバーを自分達三人と一美・次代・三子と五郎・伍子・それに古屋兄弟とユキ・ミゾレの計十二人とする事にした。アンドロイドのユキとミゾレはどうなんだ?と石一郎が言った事から鉄次郎はからくりを作って二人を人間化した。これで何の問題も無い、と木三郎は皆に戊野河士族学校の校歌を歌おうと調子に乗ったが、三子の「干すわよ」の一言に黙り、全六の旗振りの元十二人は教師達のチームと練習試合をした。ポジションは投手が石一郎、捕手が鉄次郎、一塁手が木三郎、二塁主が林太郎、三塁手が五郎、遊撃手が森次、左翼が一美、中堅が次代、右翼が三子、控えがユキとミゾレと伍子である。打順は林太郎・森次・木三郎・鉄次郎・五郎・一美・次代・三子・石一郎の順番。石一郎達の先攻で始まった試合、結果は十二対零で石一郎達の完勝。教師達も「これなら対抗戦の優勝も夢ではないな」と脱帽して、石一郎たちは対抗戦に臨むべく丸打へと旅立った。

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