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七木一族、石・鉄・木 作者:七木ゆづる千鉄

第18回   一美・次代・三子のキャラ
 今回は、三兄弟の連れである一美・次代・三子のキャラを記していこう。
 先ずは一美である。石一郎が怒った時、彼女は最初に石一郎に同調して怒り、そのあとで石一郎に、
「本当にそれでいいの?」と念を押してくる。石一郎が石の如く「それで良いんだ!」といえば「そうね」と一言、しかし少しでも迷ったときは、「間違っているのはあなたかもしれないわよ」と返してくる。宝石を磨く石の粉のような女性である。
 続いて次代である。鉄次郎が器用に何でも作る時、それをまたてきぱきと手伝う。そして時には「こうした方が良いんじゃないの?」と鉄次郎に助言までする。刀の鞘のような女性である。
 最後に三子である。彼女のキャラを説明するのは少し難しい。そこでこれから起こるちょっとした出来事を通してそれを説明したいと思う。
 ある日、石・鉄・木の絆である三兄弟が珍しく喧嘩をした。理由は木三郎が石一郎のおやつを食べてしまった事だったのだが、三子はそれを知ってか知らずか朴三郎の弁護をした。石一郎は木三郎には何も言えない。そこで鉄次郎が「悪いのは勝手におやつを食べた木だ」と言うと三子の態度が一変。突然木三郎に「どうしてそんなことをしたの!」と詰問のような口調で迫った。石一郎が「其処までいわなくても・・・」と言うと三子の態度はまた一変。「兄弟同士だし、そんなにぎちぎちにならなくても良いわよね」と三人の仲を取り持つ一言を言った。ともかく三子は水のような性格の女性である。木を育て、石の形を変え、鉄で出来たものを運ぶ。
こんな三人の女性に助けられて三兄弟は今日も行くのである。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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