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EXERUTZ ディレクターズカット版 作者:KASI-龍

第3回    裏‐壱
――――― 裏‐壱

 『第壱部隊応答せよ。これより ガンテント作戦を実行する。くりかえす、これより・・・』
 「O~Kっと」
 胸が高鳴る。こんな真冬でも体が火照り、外気との温度差で身震いする。
 「Are you OK?I am very up tension.」(いっすか?俺、結構緊張してるんすよ)
 と仲間のサイクスが声をかけてくれた。
 「Really?I am very nervous.」(本当かよ?俺はワクワクしてんぜ)
 と俺は強がってしまった。内心は緊張というよりも死への絶対的な恐怖が渦巻いていた。
 そして、サイクスが胸の前で十字を切っていた。
 無線に声が入る。『これより10秒後に突入する』と仲間の佐藤が言う。
 サイクスが指を折っていって、4本折った時に、
 「Five counts.four three two one・・・GO!!!!!」
 俺たちは午前0:00:00。ガンテント作戦というもう戻れないかもしれない無謀な作戦を、実行した。
 突入後、
10分後    1階、2階を制圧。
12分後    書斎と見られる部屋を発見。そこで研究のデータが記載されているノートを発見。
 19分後    地下室への入り口を発見。第3部隊突入。
 29分後    第5部隊突入。無線をとるも、3分後応答なし。
 42分後    第2、第4部隊突入。5分後銃声がするも無線応答なし。生還者数0。
 45分後    作戦続行不可と見て続行を断念。離脱。

 なを、この記録は国家機密レベルSS。一般者は許可なく閲覧を硬く禁ずる。
 2003年 制定。


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Novel Editor by BS CGI Rental
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