――――― 表‐壱
「『地球は青い』なんていった人がいるらしいけど、そんなのは当たり前だ。7:3海と陸の比率。しかし近年この比率が8:2になるらしい。地球温暖化。でも日本は何とか沈没を免れている。っておい聞いているのか?トイジ」 「ふぁい?」 と俺は気の抜けたセリフを吐いた。 「ふぁい?じゃあない。立っていろ」 「ふぁー」 どっとクラスの中に笑いが満ちた。 「また寝てんのかよ」とか「ばーか」と俺を馬鹿にする声が聞こえる。 立っていても眠い。それが俺の心の声。だいたいにして、授業寝ていてもテストは5番以内キープできてるし。なのでおやすみ〜。といって机に突っ伏していたらこれだ。 タイクツ。 今、望むのは平穏な日常じゃない。 「あーあ、世界終らねぇかなぁー・・・・・・・・・・っえ!?」 その瞬間俺は見た。窓の外の何もない平穏がある世界に出来た真っ黒い半球上になった爆心地を。 そして俺の意識は、ブラックアウトした。
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