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ぼくらの2号 作者:鳥の唐揚げ

第9回   皆殺
黒龍「田中さん・・・」

田中「えぇ。スタートよ。」

黒龍は言われるまま指導した。

最初は順調にいけた。

だが、敵が有力な奴なのか、効果が見られない。

田中「とりあえず敵のサイトを調べてみましょう。」


マイクロソフトの人が調べている。

Yahoo!に載ってるサイトだけではない。

このインターネット上すべてのページを調べることができる。


何十分たったのだろうか。

5つのページが候補に挙がった。

どれも妙な雰囲気である。

田中「わからない・・・・」

黒龍「え 何がですか?」

田中「この5つで どれが本物なのかわからない・・・」

黒龍「嘘・・・ まじですかそれ」

田中「もう・・・だめ 時間が 無い」

黒龍「もしかして     









          勘?」

田中「・・・」

田中さんはずっと黙っている。

正解は5つの中の1つ。

秒針は待ってくれることもなく動いている。

田中「残り24秒 最後の手段よ・・・」

黒龍「ど どのサイトを消せば!」

田中「消したら爆発するっていうパターンのサイトだってあるのよ!

   もし変なのを削除してしまったら逆効果だってこともある。」

黒龍「も もうだめだ・・・

   俺たちは・・   助からない。」










インターネット利用する1億もの日本人。

場合によれば世界にもかなりの影響。

この秒針が12を指した瞬間 すべてが砕け散る。

黒龍の1時間の特殊効果は消え、ハッカーが粉砕していく。

皆 みんな・・・みんな・・・俺のせいで 俺のせいで!!!!!!!!!!!







俺のせいで・・・・





















ガハッ

黒龍の目が・・・ 開いた。

今 自分がいるのは ベッド・・・?

目の前には太陽の光が降り注ぐ。

これは  あれは 夢だったのか

恐ろしい夢を見てしまった

インターネットはつながっている

やる気がかなり吸い取られてしまった。

これが 正夢だったら・・・・



いや 考えるな ただ田中さんの指導に従えばいいんだ。

もし指導してくれる人が居なかったら自分は何も出来なかったかもしれない。









そして黒龍は最後の日を過ごした。




今日もまだ現れない・・・

そう思って寝ようと思ったその瞬間








時間はひどいものだった。

PCがいきなり音を立ててスタート。

インストールされインターネットに接続される。

それと同時に家のドアが開く。

田中さんだった。

田中「どうぶつの森チャットへアクセスしなさい」

マウスなんか使わなくてもポインタが動く。

ページ移動できる。

便利すぎるものだった。

これが破壊兵器と呼ばれてもしょうがない気がした。




田中さんは繊細に指導してくれる。

黒龍は思った。




決して自分は一人ではないのだと 

手助けしてくれる人が居る 仲間が居る

それだけで何もかもが救われる感じがした。







夜中だったのでJetCHATの被害は少なかった。



田中さんと最後の別れをして黒龍は今までで一番安らかに眠れたとさ。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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