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ぼくらの2号 作者:鳥の唐揚げ

第8回   真相
佐々木「では。もう1回ヘリコプターに乗ってもらう。

    それに乗って帰ってくれたまえ。」

衣穂巣蝶「ちょっとまってください。」

それまでずっと黙ってた衣穂巣蝶が喋りだした。

衣穂巣蝶「たしかに・・・僕たちを24時間監視するのは妥当なことでしょう。

     ですが、あなたたちマイクロソフトは僕たちのことではなく

     この・・・ソフトしか眼中に入ってない。」


全員「!?」

佐々木さんだけではない。

10人みんな、そしてそこにいたマイクロソフトの人もみんな驚いた。

衣穂巣蝶「・・・

     まず、その代表的なものが消えた3人について。

     天照 蓮織 サーベル

     この3人をなぜあなたたちは誘わなかったか。

     それは簡単です。

     パソコンを使えなくなった人間を連れてきてもソフトを調べることはできない。

     ぼくたちまだパソコンを使える10人だけ誘ったのはそうだからです。

     そしてもう1つ。

     あなたたちは 監視することによって

     



     このソフトを悪用しようとしている」

佐々木「そ・・・そんなことはない。 勝手な想像はやめていただきたい。」

ここで佐々木さんは1回咳払いする。

衣穂巣蝶「たしかまえネットニュースで見たことがあります。

     マイクロソフトは危険な状態だと・・・

     Internet ExplorerやMediaPlayerがほかのソフトに負けてきている。

     それで・・ライバルを消そう   などと考えてたりするんじゃないんですか?」

佐々木「・・・!」

佐々木さんは言葉が出ない。

衣穂巣蝶「やはり・・・

     たしかにipひろばが消えたのは僕たちの責任であります。

     かなりの損害が出たこともわかっています。

     だけど・・・

     このソフトをあなたたちに使わせることはできない。

     僕たちは あなたたちを信用することはできない。」

佐々木「協力してくれない  か・・・」

十夜「そんな・・・マイクロ・・・ソフトってそんな・・・」

狩人「蝶の言ってることは一理ある。というか大正解なのかもしれない。」

衣穂巣蝶「このことをマスコミに言ったらどうなるんでしょうね。

     さらにマイクロソフトは危険になりますよ・・・?」

佐々木「わかったわかった。 報酬はある。

    十万円で・・・どうだ・・・? 我々に協力してほしい。」

ちぃ「じゅ・・・じゅうまん!?」

零「いーなー」

蛇廼嘉「協力す・・・」

蠍「まて!!!!!」

蠍が剣幕をあげた。

蠍「パソコンが消えるなら・・・十万円なんて安い・・安すぎる。

  それに インターネットを混乱させることはしたくない。

  俺たちが出会った場所だ。それを十万程度で潰されたくない。」

佐々木「もう・・・もう

    協力しないというなら・・・強制的にやらせてもらう。

    ついてきてもらう・・・」

衣穂巣蝶「くっ!」

??「みんな!こっちへ!」

葉っパ「へ?」

僕たちは言われるままその人についていった。

あまりにも衝撃的だったので、どうなってるのかわからない。

でも僕たちは助かることが出来た。

田中「よくがんばった・・・私は佐々木さんと同じマイクロソフトの田中と言います。

   正直・・・私はあのプロジェクトに反対だった。

   マイクロソフトが危険なことはわかっていたけど あのやり方には絶対反対だった。」

零「なんでですか?」

田中「仲間になる ということを考えていない。

   いろいろなサイトと契約して助け合うということを忘れているから・・・」

ちぃ「はぁ・・・」

田中「とりあえず もう遅いから家に帰りなさい。

   今日は本当にごめんなさいね。」













黒龍―

気づくとベッドの中にいた。

よほどしんどかったのか 記憶に無い。

俺たちは憎まれて終わるだけなのか

俺たちはすぐに忘れられるのか

怖かった。





田中さんの話だと アメリカのプロハッカーの詳細が全くわからないらしい。

IPも謎 HNも謎 攻撃プログラムも謎 全てが謎

JetCHATが消えるのはインターネットはかなりのダメージを受ける。

俺たちは 田中さんのチームの指導を受けて闘うことになった。





JetCHATをハッカーから絶対に守ってやる―

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Novel Editor by BS CGI Rental
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