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ぼくらの2号 作者:鳥の唐揚げ

第6回   正夢
次の守護者・・・・・

それは最年少サーベルだった。

一番興味があった人物であり。

一番不安があった人物である。

天照も蓮織もいなくなった。

10日が過ぎたが、チャットに来ない。

この2人がこなくなったのはおかしい。

『パソコンが使えなくなる』

こんなソフト1個で無理になるわけないじゃん

ありえない ありえない 

こんなの夢だ!夢だ!ぜっっったいに嘘だ!!夢だ!

ネットの守備? この俺が?

ふざけてんじゃねーぞ

パソコンが・・・ネットがなくなったら・・・俺は・・これから

どうすればいいんだ・・・・・





サーベルの人生にとって最悪の日はきてしまった。

Windowsを起動しています―

インストーラを起動しています―

サーベル「・・・え?
     これってまさか
     やめろおおおおだめだ だめだあああああ」     
      



人生でもっとも長いカウントダウンがスタートした。

インストールされた

それは森チャの危機を表す。

森チャットに行くと誰も居なかった。

入室しようとすると・・・

「あなたのアクセスは禁止されております」

サーベル「なるほど・・・アク禁か・・。」

ちょっと頭をひねれば対処法はわかることだった。


だが―

サーベルには その勇気が出ない

天照も 蓮織も見送られて闘ったんだろうな

天照は快速に勇気付けられて―

蓮織は十夜との約束で―

しかしサーベルには

闘う理由が無い。

守るべき人なんて            いない。

サーベルに考える時間などない

森チャ住民のサイトのネットサーフィンをすることにした。

零のブログ・・・ 快速のブログ・・・ 神乃のブログ・・・

ちぃのHP・・・ 衣穂巣蝶のHP・・・ 次々と・・・







何分見たのだろうか。

気になる記事を発見した。

――――――――――――――――――――――――
久々森チャットに行きました。

いいところだ。やっぱり。

皆のびのび話せて学校のストレスも吹っ飛ぶw(ぁ

これからもずっと喋りたいけどな・・・

いつかやめなくちゃいけないのなんて

いやだあぁああああああああああああああああ
――――――――――――――――――――――――
サーベルは気が付いた。

苦しんでるのは自分だけじゃない。

14人全員苦しんでるんだ。

14人だけじゃない。

森チャットだって苦しんでるんだ。

14人消えるということがどういうことなのか。

ネットから14人消えうせるということがどういうことなのか。

守るべき人

それは

『森チャットそのもの』だ。











こんな自分のために

森チャットが助かるなら

俺は

闘える―

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Novel Editor by BS CGI Rental
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