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ぼくらの2号 作者:鳥の唐揚げ

第5回   絶望
天照からメールやチャットの連絡が途切れた。

蓮織は恐怖心に襲われた。

蓮織が仲良いといえば十夜だろう。

2人はこの失態についてたくさん相談していた。

本当に森チャットを守ることなんてできるのか・・・

ネットを守ることなんてできるのか・・・





しかし

『パソコンが切れるのは本当なのか』





このことについて2人で深く話し合いはしなかった。







蓮織は天照が消えた翌日パソコンを開けた。

突然あのソフトがインストールされた。

このとき蓮織は次は自分の順番ということがわかってしまった。

蓮織はあせることなく削除を試した。

これなら自分が助かるかもしれない それだけを信じ―







しかし無理だった。

アンインストール不可能だった。

蓮織は逃げ出そうとした。

だが 恐怖から逃げる自分を自責した

自分にしかできない

自分だけしかできない

蓮織は森チャットへとアクセスした。

入ったときは全然問題なかった。

神乃->2号平和だよね最近ww

蜜柑->うんうん




やはり奴らは現れた

カルシファーさんが入室しました(122.222.22.3:23420)

狩人->ロシッドと同じIP・・・

ちぃ->うわああああああああああああああ

神乃->なになにww

カルシファー->いやいや ロシッドが簡単に・・・

蓮織->加害者は消すのみさ

カルシファー->どうぞできるなら^^

サーバーが切断されました

退室しました

蓮織の予想は的中した やはりサーバー切断だった。

しかし森チャットだけの問題ではなかった。






JetCHAT自体が切断されたのである



すごい威力に蓮織は圧倒された。

どうやったらこんな残酷なことを・・・!!

蓮織は持ち前のHTML(ホームページ暗号)知識を利用して対策サイトを作ることにした。






脳内に文字が浮かび上がる・・・

簡単にサイトが完成した。





蓮織には時間が余った。

蓮織は恐ろしいことを考えてしまった。


「征服」

自分が気に入らない奴は消してやる 削除してやる・・・!

人間の本能だ

持つ力を悪用する









実行に移ろうとしたとき1つのことばが浮かんだ

十夜との約束・・・




『2次元を守れればオフ会以上の幸せがあることを信じて一緒にがんばろう。』

蓮織は馬鹿なことを考えてると自負した。





もりチャットに再度アクセスした

0 の数字が並べられていた



蓮織はサーバー切断を解除した。

それとどうじにカルシファー氏をやっつけるのに成功した。

これで役目が終わった 蓮織は思った

天照が消した「ipひろば」を復興させ 蓮織は消えていった―

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Novel Editor by BS CGI Rental
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