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ぼくらの2号 作者:鳥の唐揚げ

第4回   正義
天照はいきなり問題に直面した。

なにをどうやればいいのか それ自体がわからなかった。

もう1度あのソフトの説明書を見てみた。

追加項目があった。

*全ては単純に想像すればいいのです。

 インストールし、1時間が経過すると力が無くなりパソコンが終了されます。

 役目が終わろうと、終わらなかろうと関係なく消されます。

期待した内容じゃなかった天照は少しがっくりした。

しかし、気になる文があった。

「単純に想像すればいい」

単純?・・・単純ねえ・・・

とりあえずやってみることにした。

JetCHATの接続ができなくなったということは、何かが妨害してるのか?

妨害してるサイトとかあったりするのかな・・・

天照は深く考えず、Yahoo!で検索することにした。

Yahoo!に行ったら、メールが受信されていた。

快速鷲からのものだった。

Date:2007 11月2日 16:13

To:amatera722@yahoo.co.jp

Subject:いよーう

From:syeik@yahoo.co.jp

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明日久しぶりに森チャ行くわww

重大なことも伝えるからよろしく。
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天照は涙がこぼれそうになった。

自分に明日は無いかもしれない。

自分がJetCHATの命運を分けてるなんて信じてる人はいるのか。




天照は時計を見た。

残り時間は42分・・・

天照は返信をメールでするのではなく実際に会うことにした。

快速鷲「んぁ?あまてらいよう」(実際本名だと思いますがHNで)

天照「俺 もうネットで御前と会うことはできない」

快速鷲「? なんでだよw」

天照「とりあえず・・・それだけ じゃあ・・ばい」

天照は家へ帰ろうとした。

しかし、足が止まった、快速が手をつかんでいた。

快速鷲「何があったか知らないけど・・・ がんばれ」

天照は驚いた

こんな嘘っぽいことを信じている

快速は自分を信用している・・・

逆にこっちが信じられなかった

天照は返事もせず、それを聞いてすばやく帰った。

家に帰ったとき残り時間は10分を切っていた。

天照は決意した

快速のために自分は闘う

影のヒーローになると誓った。

Yahoo!に行き検索した。

たしかあいつの名はロシッドだったはず。

ロシッドの妨害用サイト と検索すると見事ヒットした。

サイトを見回したがそれらしきものはない。

管理画面があった、きっとここにあると天照は確信した。

パスワードが脳内に浮かんだ、これもソフトの力なのかと驚いた。

進入することができ、ついに妨害ツールを発見した。

天照はネットでやってきたことをすべて思い出し、ツールを破壊した。

無事、5分後にはJetCHATは復興した。

その瞬間、天照は役目が終わったと同時にパソコンが自動でシャットダウンされた。

ロシッドが天然馬鹿で助かったと天照は思った―

こうして、天照の短いようで長かったネット生活に終わりを迎えた。








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Novel Editor by BS CGI Rental
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