気持ちは明日伝えればいい
あたしは教室まで走った。 カバンを置きっぱなしで良に会った。 なるべく早く帰ろう、もし帰り道あいつと会ったら気持ちを伝えよう その考えが甘かった。
教室には誰かがいた。 あたしはそれに気付くと教室のドアから覗いた。 保と麻耶だった。 声が良く聞こえない。 外で行なわれている部活がうるさい。 でも、麻耶の一言ははっきり聞こえた。 『保が好き』 そのあと2人は沈黙していたが、保の口が動いた。 何と言っているかは聞こえないが麻耶が保に抱きついた。 答えた・・・YESだろう。 あたしは教室に入らずそのまま帰った。
帰り道いろんな奴があたしを見ていた。 何かをいっている感じはした。 だが何を言ってるのか聞こえなかった。 あたしの頭の中では保と麻耶が抱きついている映像が流れていた。
【お前が好きだ】
あれは夢だったんだ。 保からのその一言は嬉かった。 だがあたしの封印しよう。 あたしの気持ちと共にー・・・・
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