「ん〜。今日はどんなタイプのメニューがいい??」 「ぇ?そうだなぁ・・・。肉食いたい。」 「肉・・・ねぇ。それタイプっていうのかしら?まぁいいけど。じゃぁ、これとこれと・・・・・・。」 「奈乃香って料理上手いの?」 「・・・馬鹿にしてるの?料理くらい出来るわよ。」 「あ、いや。馬鹿にしてるんじゃなくて。なんか仕事で忙しいのに料理なんかする暇あるのかなぁって思っただけ。」 「自分で食べるものは自分で確保しなさい、って2歳の頃から言われてたから。どんなに忙しくてもちゃんと料理はしてたわよ?」 「へぇ・・・。(2歳の子供に料理させてたのか!?)大変だったんだな。」 「さぁね。習慣だったから大変とは思わなかったけど。」
夫婦のようで夫婦じゃないような会話を続けている中、2人はある人物と会うことになるとは思ってもいなかった。
「あれ・・・?宍戸・・・さん・・・?」
「「!?」」
「やっぱり、宍戸さんだ。どうしたんですか?宍戸さんがスーパーに来るなんて珍しいですよね?」 「ちょ・・・長太郎!?」 「あ、でもココのスーパー宍戸さんの家の近くでしたっけ。俺、知り合いの人の代理でちょっと手伝いしてるんですよ。」
よく見れば、長太郎はスーパーの制服を着ていた。
「それで、そちらの方は誰ですか?」 「あ、えっと・・・(汗)」 「・・・。」 「(悪い!なんか言ってくれ!)」 「(仕方ないなぁ・・・。)えっと、初めまして。宍戸亮のイトコの宍戸奈乃香といいます。」 「え?宍戸さんのイトコって・・・」 (おいおい!本名言ってよかったのか!?) 「もしかして、亮の学校の後輩の方ですか?」 「あ、はい。テニス部の後輩の、鳳長太郎といいます。」 「ということは、和がお世話になっている方ですね?和と同じくイトコで、和の姉です。亮と、和がお世話になっています。」 「いえ!こちらこそお世話になってます!!」 「おいおい。何堅苦しい挨拶してんだよ!とりあえず、和の姉ちゃんで俺のイトコだ。奈乃香がいることは、他の奴らには秘密だぜ?」 「ぇ?なんでですか??」
そういうと、宍戸は奈乃香のほうをチラッと向き、長太郎を離れた場所へ連れて行った。
「あのなぁ・・・奈乃香がいるっていったら絶対あいつら家に来るだろ。。。」 「あぁ、そういうことですか。」 「とりあえず、秘密だからな!」 「わかりました!それにしても、和先輩といい、奈乃香さんといい、宍戸さんの家系は美人ぞろいなんですか?」 「はぁ?」 「かなり綺麗ですよね〜v奈乃香さん。彼氏とかいるんですか?」 「知らねぇよ!!」
軽く長太郎を殴ってから、宍戸は奈乃香の元へ戻った。
「悪かったな。」 「いいよ。別に。しかしなぁ・・・。」 「なんだよ。」 「長太郎君、知り合いの代理で手伝いって言ってたけど、どういう知り合いかなぁ?家族親戚だったら問題ないけど、それ以外だったら学校が許さないんだけどね。」 「・・・長太郎はつぶすなよ!」 「やだなぁ人聞きの悪い。私がつぶすのは跡部景吾だけだから、安心してよ。」 「跡部もつぶすなよ・・・(汗)」 「さて、家に帰ろうか。」 「あれ?レジは?」 「君たちが話している間に通しちゃったよ。全部会話は筒抜けだったけどね。」 「・・・は!?」 「仕事をする上では、地獄耳も大切なの♪」 「ちょっちょっと・・・!!」
「すっげぇ!!なにこの飯!」 「奈乃香ちゃん1人で作ったの!?すごいわねぇ!」 その日の宍戸家の食卓には、とても庶民スーパーで安い値段で買って作ったとは思えない豪華な食事が並んでいた。 「どうぞ?お口に合わなかったら申しわけないですが。」 「そんなことないわ!!ありがとう!」 「いえいえ、どうぞ食べてください。」
「はぁ!うまかった!」 「ありがとう。」 「それで?なんで俺の部屋にいるわけ?」 「帰り道になぜ跡部景吾をつぶすのか教えるって言ったじゃない。教えなくてもいいの?」 「あ、忘れてた!教えてください。」 「それはね・・・」
***************************************************************************
「それは・・・」ってなんだよ・・・。 こんな中途半端な終わりかた多すぎだよ! ごめんなさい! 奈乃香さん料理プロ級です。プロにも負けませんよー! 天才少女ですから。 これから先のお話で奈乃香さんの天才ぶりがどんどん出てきます。 いよいよ次は真相ですかね?? お楽しみに♪
|
|