「ウィッチ?」
GAMEが始まった――――
「サーブは跡部君からだね?どうぞ。」 「うるせぇっ!のんきなこと言ってると後悔するぜ!」
バコッ!!
「ぅわっ何さあのサーブ。」 「テニス歴ないやつによく俺たちでも返せないようなサーブ打てるな・・・」
「どうだ!」
「・・・甘いね。これセカンドサーブ?」
バンッ!!
「ぁ・・・0−15・・・」 「なんだよ、今の・・・。」
「・・・お前・・・テニス歴何年だ?」 「ぇ?俺はテニスするの初めてじゃないかな?・・・どこに飛んでも文句いわないでよね?」 「は・・・初めてなわけねぇだろ!なんだよ今の!」
「すっげ・・・なんだよ和。」 「あんなの見たことないC!」
「ったく・・・!油断したぜ。絶対お前なんかには俺は倒せねぇからな!」
「・・・のんきなこと言ってると後悔するよ?」
「ゲ・・・ゲームアンドマッチ。」
「跡部が・・・0−6?」 「ありえねぇ!」
さっき和が言ってたことの意味が分かった気がする・・・。 確か・・・‘俺はね、天才少女と言われた子でさ。スポーツなんて見たことあったらスグにプロ並みの能力がつくんだよ。男女関係なく対応できるくらいの能力がね。スポーツだけじゃないけどね。―――’って言ってたよな。怖いやつ。
「言ったでしょ?後悔するって。」 「っ!」 「決まったな。宍戸和はテニス部に受け入れる。テニス部レギュラーとして、だ。」 「か、監督!!」
「・・・なぁ。和がレギュラー入りってことは・・・誰かレギュラー落ちするってこと?」 「!それは・・・どうなんだ?」
「あ、俺別にレギュラーじゃなくてもいいですよ?レギュラーだと誰かが落ちるってことですよね?ちゃんと普通の平部員でいいんで。」 「それは・・・」 「ね?監督。」 「・・・分かった。平部員として受け入れよう。」
歓声が上がった。 平部員からだ。あんな綺麗な部員が平部員に入るってことと、身近に強いやつが存在するということに喜びを感じたのだろう。
「すごいんだな、お前。」 帰り道、宍戸は奈乃香に声をかけた。 「そう?コレを活かして仕事してるんだから。」 まるで、興味がない、といった奈乃香の答えに、あきれながら宍戸は言った。 「でもよ、仕事のことはまだよくわかんねぇけど、どうして跡部なんだ?」 「ん〜・・・どうしてって言われても俺はただ言われた命令をやってるだけなんだけどさ。」 「そうなのか?」 「詳しくはさ、家に帰って教えるよ。ちょっとココで話すような話じゃないしね。」 「あぁ。」
「「ただいま」」
「お帰り、亮。奈乃香ちゃん。どうだった?学校は。」 「おばさま、とても楽しかったですよ?」 「そう?良かったわねぇ。」 「ありがとうございます。」
すっげぇなぁこいつ・・・家に入った瞬間、声も雰囲気も変わって 女って感じになってる。
「夕飯は7時30分からでもいいかしら?ちょっと忙しくて今から買い物に行かなきゃならないのよ。」 「いいですよ?でも、それなら私が行きますよ?お世話になっているお礼に、今日は私が料理します。」 「気を使わなくていいのよ?」 「いえ。料理は好きですので。では、着替えてきますね?」 「ありがとう。」
コンコンっ!
「はぁい?」 「あ、俺だけど。買い物ついて行こうかとおもって。」 「ぇ?いいよ別に。」 「荷物持ちするぜ?」 「しょうがないなぁ。ありがと。じゃぁ玄関で待ってて?」 「分かった。」
「ごめんね?お待たせ。」 そこに来たのは、さっきの和とは大違いの、 超絶的な美少女だった。 「ぁ・・・奈乃香?」 「そうだよ。さ、行こう。」 「あぁ。」
「買い物ってさぁ・・・誰かに見られたりするかなぁ?」 「なんで?」 「宍戸亮が女と歩いてるなんてばれたら私のことばれるのも時間の問題になっちゃうかもしれないでしょ?」 「ぁ、なるほど。」 「ま、大丈夫でしょうけどね。」
このとき、この先に起こることをまだ誰も知らない・・・
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あぁ眠い・・・(アホ 眠い中やったから変な感じでミスがあるかもしれないですね すいません! 変な文章になった木がするなぁ。
和の名前についてですが、 答えは「かず」です! この字で「かず」って読むのがすきなんですよv
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