キーンコーンカーンコーン・・・
HR終了っと。さてと、テニス部にでも行くかなぁ。正直面倒なんだけどね。 そう思いながら奈乃香は立ち上がった。 「和君!!もう行くの!?」 うっわぁ・・・コレはさすがに驚くよ?かなりの剣幕でそんなこと言われちゃ・・・ 「うん。そのつもりだけど?」 もちろん、表情は笑顔のまま。 「頑張ってね!!私たちもテニス部見に行くから、和君の応援するね!!」 見に行く・・・??あぁ。美少年ぞろいって言ってたからなぁ・・・。 「そう??ありがとう。それじゃ、もう行くね?」 「「「頑張ってねぇ!!!」」」
とてもじゃないけど、テニス部に行く気分じゃないなぁ・・・。 だけど色々調べたいことがあるんだよね。 跡部景吾のこと。テニス部のこと。それと・・・さっきの滝とかいうやつのこと。 やっぱ行かなきゃいけないかな?
そう思いながら奈乃香は立ち上がった。そうして今いる場所、理事長室を出ようとした。
コンコンっ・・・
「?誰だろ・・・。」 ココに教師は訪れない。用があるなら電話を掛け、許可を貰ってからココに来るように言ってある。生徒が理事長室などには来ないだろう・・・。もしかしたら亮かも知れない。 でも・・・。
「はい。誰ですか?」 ちょっと声をかえてたずねてみる。 「生徒会長の跡部です。入ってもよろしいでしょうか?」 跡部・・・?なぜ跡部がココに??? でも、ココに私がいることは知られてはいけない。 「何のよう?今ちょっと手が離せなくて。入れてあげることができないのよ。」 「そうですか・・・。ちょっとたずねたいことがあったのですが・・・。いいです。失礼しました。」 「ごめんなさいね。」
聞きたいこと・・・ねぇ。まぁ俺のことかな?? おっと・・・早く行かないとね。
「ねぇねぇ宍戸っ!!イトコが転校してきたんだろ!?」 「あ?そうだけど・・・」 「何でもすっげぇ美人サンって話じゃん!男にしとくのがもったいないくらいの!早くあってみたいC!!」 「岳人・・・ジロー・・・あ、でもそれなら・・・。」 「和君なら今日の練習に来るって言ってよ?」 「「「滝・・・?」」」 「どういうことや?滝。」 「ん?今日和君と話してね。今日の練習に顔出してみるって言ってたよ?」 「へぇ〜!さっすが宍戸のイトコ!テニス部入るんだぁ!」 「そのイトコの実力ってどうなん??」 「・・・しらねぇ。どうなんだろうな?」 「は?しらんのかぃ」
「ぁ。亮??やっと見つけたよ!ずっと亮を探してたんだけどさぁ。」 「・・・和??」 「うん。あ、滝君もいる。あ、・・・そこにいるのって忍足君だよね?こんにちは。」 「「あ!宍戸和!?」」 なんだろうなぁ・・・この精神年齢5歳以下って感じの2人組。 「そうだけど?えっと・・・誰?」 「俺が向日岳人!3年だぜ!」 「芥川ジローだCvv俺も3年〜♪和君ってホントに美人さんだねぇ!」 「ありがと(苦笑)跡部君はいないんだね?たしか部長さんでしょ?」 「もうすぐ来ると思うんだけどなっ、何やってんだろ。跡部のヤツ。」 来てないのか・・・さっき理事長室に来てからだいぶ経ってると思うんだけど。 あ〜あ。もうちょっとあとから来ればよかったなぁ。
「遅くなりましたっ!」 ?3人いるなぁ・・・2年生って感じかな?敬語だし。 「お〜日吉っ、長太郎、樺地!早くこっちこいよ!」 「どうかしたんですか?って・・・誰ですか?」 「宍戸和です。亮のイトコの。よろしくね?」 軽い笑顔を3人に向ける。 「あ、噂の。俺、鳳長太郎って言います!2年です。」 あ、やっぱり2年だったんだ。 「日吉若です。同じく2年です。あと、こっちが樺地。こいつも2年です。」 へぇ・・・2年の子のほうが大人っぽいね。
「あ、跡部部長、あと5分くらいで来るって言ってました。」 「跡部君?」 へぇ・・・あと5分ね・・・あと5分でキミの人生が大きく変わり始めるかもしれないよ。
|
|