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コドナ 作者:ナツ

第6回   氷帝学園男子テニス部
キーンコーンカーンコーン・・・

HR終了っと。さてと、テニス部にでも行くかなぁ。正直面倒なんだけどね。
そう思いながら奈乃香は立ち上がった。
「和君!!もう行くの!?」
うっわぁ・・・コレはさすがに驚くよ?かなりの剣幕でそんなこと言われちゃ・・・
「うん。そのつもりだけど?」
もちろん、表情は笑顔のまま。
「頑張ってね!!私たちもテニス部見に行くから、和君の応援するね!!」
見に行く・・・??あぁ。美少年ぞろいって言ってたからなぁ・・・。
「そう??ありがとう。それじゃ、もう行くね?」
「「「頑張ってねぇ!!!」」」

とてもじゃないけど、テニス部に行く気分じゃないなぁ・・・。
だけど色々調べたいことがあるんだよね。
跡部景吾のこと。テニス部のこと。それと・・・さっきの滝とかいうやつのこと。
やっぱ行かなきゃいけないかな?

そう思いながら奈乃香は立ち上がった。そうして今いる場所、理事長室を出ようとした。

コンコンっ・・・

「?誰だろ・・・。」
ココに教師は訪れない。用があるなら電話を掛け、許可を貰ってからココに来るように言ってある。生徒が理事長室などには来ないだろう・・・。もしかしたら亮かも知れない。
でも・・・。

「はい。誰ですか?」
ちょっと声をかえてたずねてみる。
「生徒会長の跡部です。入ってもよろしいでしょうか?」
跡部・・・?なぜ跡部がココに???
でも、ココに私がいることは知られてはいけない。
「何のよう?今ちょっと手が離せなくて。入れてあげることができないのよ。」
「そうですか・・・。ちょっとたずねたいことがあったのですが・・・。いいです。失礼しました。」
「ごめんなさいね。」

聞きたいこと・・・ねぇ。まぁ俺のことかな??
おっと・・・早く行かないとね。


「ねぇねぇ宍戸っ!!イトコが転校してきたんだろ!?」
「あ?そうだけど・・・」
「何でもすっげぇ美人サンって話じゃん!男にしとくのがもったいないくらいの!早くあってみたいC!!」
「岳人・・・ジロー・・・あ、でもそれなら・・・。」
「和君なら今日の練習に来るって言ってよ?」
「「「滝・・・?」」」
「どういうことや?滝。」
「ん?今日和君と話してね。今日の練習に顔出してみるって言ってたよ?」
「へぇ〜!さっすが宍戸のイトコ!テニス部入るんだぁ!」
「そのイトコの実力ってどうなん??」
「・・・しらねぇ。どうなんだろうな?」
「は?しらんのかぃ」

「ぁ。亮??やっと見つけたよ!ずっと亮を探してたんだけどさぁ。」
「・・・和??」
「うん。あ、滝君もいる。あ、・・・そこにいるのって忍足君だよね?こんにちは。」
「「あ!宍戸和!?」」
なんだろうなぁ・・・この精神年齢5歳以下って感じの2人組。
「そうだけど?えっと・・・誰?」
「俺が向日岳人!3年だぜ!」
「芥川ジローだCvv俺も3年〜♪和君ってホントに美人さんだねぇ!」
「ありがと(苦笑)跡部君はいないんだね?たしか部長さんでしょ?」
「もうすぐ来ると思うんだけどなっ、何やってんだろ。跡部のヤツ。」
来てないのか・・・さっき理事長室に来てからだいぶ経ってると思うんだけど。
あ〜あ。もうちょっとあとから来ればよかったなぁ。

「遅くなりましたっ!」
?3人いるなぁ・・・2年生って感じかな?敬語だし。
「お〜日吉っ、長太郎、樺地!早くこっちこいよ!」
「どうかしたんですか?って・・・誰ですか?」
「宍戸和です。亮のイトコの。よろしくね?」
軽い笑顔を3人に向ける。
「あ、噂の。俺、鳳長太郎って言います!2年です。」
あ、やっぱり2年だったんだ。
「日吉若です。同じく2年です。あと、こっちが樺地。こいつも2年です。」
へぇ・・・2年の子のほうが大人っぽいね。

「あ、跡部部長、あと5分くらいで来るって言ってました。」
「跡部君?」
へぇ・・・あと5分ね・・・あと5分でキミの人生が大きく変わり始めるかもしれないよ。



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Novel Editor by BS CGI Rental
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